website Fragments Of Form and Function (2010;1st) Formshifter (2012;2nd) Elements Of the Infinite (2014;3rd) Proponent For Sentience (2016;4th) Apoptosis (2019;5th) Damnum (2022;6th) |
Ezra Haynes | Vocal | 1st 2nd 3rd |
Riley McShane | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Greg Burgess | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Ryan Glisan | Guitar | 1st 2nd |
Michael Stancel | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Corey Archuleta | Bass | 1st 2nd 3rd 4th |
Brandon Michael | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Jordon Belfast | Drums | 1st |
Brandon Park | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Jeff Saltzman | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
FRAGMENTS OF FORM AND FUNCTION (2010;1st) 7 | |
3984-14933-2 |
テクニカルな疾走感で突き進むメロディック・デス・メタル。メタリックな勇壮メロディを絡めながら鋭利なリズム・ワークを展開するツイン・ギターが魅力的で、トレブリーなクリーン・トーンのソロもフレージングに粗い点はありますがなかなか耳を惹きます。ヴォーカルは深めの咆哮をアグレッシヴに張り上げるスタイル。ベースは輪郭がぼやけた感じでもう一つ存在感に欠けます。ドラムはソリッドな音像で豊富な打数を放り込んで疾走感を生みます。
#1:煽情力のあるギター・ワークを先頭にして疾走する。#2:ソリッドな疾走感の中にメロディックなソロを叩き込むギターが良い。#4:小気味良いテンポで駆け抜けるドラムとギターにヴォーカルもリズミカルに乗る。#5:叙情性を取り込んだギター・ソロの頻度と充実度の高さが光る。#6:メカニカルな疾走感を支えるドラムの奮闘ぶりが良い。#10:メタリックな叙情性を押し出すギター・ソロを横目にリズム隊の重低音はしっかりと響く。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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FORMSHIFTER (2012;2nd) 8 | |
3984-15093-2 |
テクニカルなギターが牽引するメロディック・デス・メタル。プログレ臭を若干添加したスタイルで流麗なフレーズをこれでもかと弾き倒すギター・ワークが大きな魅力。イーヴルな雰囲気をもたらすヘヴィなうねりとクリーンなトーンの速弾きパートとでコントラストがはっきりしていますがどちらも良いプレイをします。ヴォーカルは軽く湿った咆哮系で悪くはないです。ベースは底の方に埋もれており存在感は薄いですがそれなりに動き回っている様子は感じられます。メカニカルに叩きまくるドラムは無機的な駆動力で楽曲を疾駆させます。
#2:リズミカルに走るメロディックなギター・ワークにヴォーカルもキャッチーなアグレッションを加える。#4:ソリッドなドラムが重い雰囲気を生むリフをドライヴして後半のアコースティック・パートへつなげる。#6:キャッチーなリズムでうねるベースにかぶさるメロディックなギター・ソロが魅力。#7:叙情成分を強めたメカニカルなギター・ワークが強烈な煽情力を持つ。#8:不穏なメロディをうねらせながら跳ねるリズム・ワークがキャッチー。#10:ギターが叩き込む叙情性あふれるメロディが炸裂する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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ELEMENTS OF THE INFINITE (2014;3rd) 8 | |
3984-15330-2 |
テクニカルなギターを擁するメロディック・デス・メタル。流麗なメロディを無機質なリズムで叩き出します。ヴォーカルはピッチ高めの湿ったデス声で意外にメロディを感じる咆哮を上げます。ギターはメカニカルに刻むリフとピロピロとトレブリーなソロにキャッチーな風味も効かせます。ベースは輪郭を掴みにくいサウンドですがしっかりとボトムを埋めます。ドラムは芯を残して角を落としたサウンドで打数豊富にアグレッシヴに叩きまくります。
#1:緊迫感の中で上手く高揚感を煽ってくるギターが良い。#3:ブンブンうなるベースと勇壮メロディのギターが作るスペーシーな雰囲気が魅力。#4:ギター・ソロを積極的に織り込んでキャッチーな叙情メロディを展開する。#7:緩急を付けながら基本爆走するドラムが強力に牽き倒す。#9:ダークな雰囲気を振りかけた勇壮メロディを弾き出すギターが走る。#10:メタリックなギター・ワークを軸に哀愁を混ぜながらアグレッシヴで劇的な展開を行う。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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PROPONENT FOR SENTIENCE (2016;4th) 7 | |
3984-15466-2 |
無機的な駆動力に有機的なメロディを載せるメロディック・デス・メタル。ギターとドラムで猛然と切り込んでいく疾走感と鮮烈な印象を残すメロディックなギター・ソロが魅力でB+評価。ブーミーなベースが構築するヘヴィネスに鋭く切れ込んでくるギター・ワークがテクニカル・デス然としていますが、オーケストレーションやスパニッシュなアコースティック・ギターで情感を高めていくところによいフックがあります。ギター・ソロの明るいトーンでの勇壮なメロディは綺麗に浮かび上がり、ゲスト・ヴォーカルの Bjorn のノーマル・ヴォイスも良いアクセントになります。
・ヴォーカル: 厚みに欠けるハイ・ピッチのグロウルはミックスでもやや引き気味だがリズム感は悪くない ・ギター: リフやオブリガードとしてのメロディックなプレイはやや奥に沈むが、ソロは鮮烈な印象を残す ・ベース: 普段はボトムに沈んでいてあまり判別性が良くないが厚みは十分に供給する ・ドラム: 軽めの硬いヒットで打数豊富な疾走感を生みながら適所に重いタムを放り込んでくる |
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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APOPTOSIS (2019;5th) 10 | |
3984-15612-2 |
勇壮メロディで送るテクニカル・デス・メタル。動きまくるリズム・ワークとメロディックなギター・ソロのもたらす高揚感が強烈で10点。アルバム全体を通して繰り出されるエネルギー感に満ち溢れたパフォーマンスが最高です。ヴォーカルは深い咆哮をメインに使いますが、たまに入ってくるブラック・ヴォイスやノーマル・ヴォイスも良いアクセント。ギターはメカニカルなリフはひたすらテクニカルに攻めますがソロになるとメロディ重視になるのが好感触。ベースは決め所でのテクニカルなうねりはソリッドに叩き込んできます。ドラムは猛烈な打数のキックは残念ながら団子になりますが無機的になり過ぎない駆動力を供給します。
#1:挨拶代わりの強烈なベース・ソロから飛び込む。#2:リズミカルな疾走感を撒き散らしながらドラムは爆走しギターは勇壮メロディを弾き出す。#3:スペーシーな空気も漂わせながらメロディックに展開するギターにベースとヴォーカルも色々と変化を付けて並走する。#5:爆走するリズム隊にツイン・ヴォーカルとメカニカルな刻みのギターがキャッチーな色彩を加える。#6:余裕を感じさせながらメロディックに展開するギター・ワークが凶悪に響き渡る。#8:哀愁成分を発散するメロディにクリーン・ヴォイスも効果的に映える。#10:哀愁成分も一つまみ含んだ勇壮メロディを叩き込んでくるギター・ワークが強烈。#11:哀愁をだだ漏らしながらの劇的な展開の最中に聴かせる技巧と情感を兼ね備えたギター・ソロに昇天する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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DAMNUM (2022;6th) 9 | |
3984-15816-2 |
キャッチーなメロディが走るプログレッシヴ・デス・メタル。ギター主導のテクニカル・デス・メタルとマルチ・ヴォーカルのメタルコアが半々の内容で9点。楽曲のスタイルの幅は広めですがテクニカルで流麗なギター・ワークを主軸にした構成なので散漫さは感じません。ヴォーカルは深い咆哮に加えて中高音域でシャウトもできるノーマル・ヴォイスを組み合わせて変化をつけます。ギターはテクニカルに弾きまくりますがメロディには叙情性も大衆性も組み込んで聴きやすさがあります。ベースはボトムで響く感じで動きは追い辛いですがしっとりとした情感を放つリードは強烈。ドラムは少々奥に引っ込みますが鋭いキックが疾走感を生みます。
#1:キャッチーな勇壮メロディに叙情性も組み込むギター・ワークが良い。#2:コーラスにキャッチーなメロディを歌うノーマル・ヴォイスを入れてコマーシャル性を増す。#3:弦楽器隊が急ぎ足でメカニカルなメロディの刻みを弾き出してくる。#4:エレキでもアコースティックでもラテンのフレーバーで哀愁をプッシュしてくるギターとベースが魅力。#5:弦楽器隊がメカニカルに叙情メロディを紡いでいく。#7:ギターとヴォーカルが紡ぐ不穏なメロディがヘヴィに展開する脇でヴォーカル・ワークが不穏さを盛る。#9:爆発する暴力性の中にも哀愁成分とテクニックは着実に仕込んでくる。#10:ツイン・リード・ギターのヒロイックなメロディのソロが強力。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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