Tomi Koivusaari | Vocal, Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th |
Pasi Koskinen | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Tomi Joutsen | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th |
Esa Holopainen | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th |
Olli-Pekka Laine | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th |
Niclas Etelävuori | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th |
Jan Rechberger | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th |
Pekka Kasari | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Kasper Martenson | Keyboard | 1st 2nd |
Kim Rantala | Keyboard | 1st 2nd 3rd |
Santeri Kallio | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th |
THE KARELIAN ISTHMUS (1992;1st) D+ | |
のったりとドゥーミーな叙情メロディを紡ぐメロディック・デス・メタル。リズム・チェンジを多用しながらメリハリをつけているのですが、ギターのペースはさほど変化しない印象。そのギター・リフは単音の上下動が基本で、悪くはないですがあまりテクニックもバリエーションもないです。ヴォーカルは深めの湿ったデス声であまり抑揚をつけないタイプ。ベースは存在感にムラがありますがボトムの方に分厚く張っています。ドラムは薄く尖ったサウンドで緩急をつけて走ります。
#4:疾走感をかき分けてゆったりと叙情メロディを紡ぐギター・ワークが耳を惹く。#6:ポイントで勇壮にマーチするリズム隊が良い駆動力を生む。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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TALES FROM THE THOUSAND LAKES (1994;2nd) B | |
民謡調のメロディで展開するメロディック・デス・メタル。オリエンタルな雰囲気のあるキーボードとケルトなギターがゆったりと奏でる叙情メロディを中心とします。ヴォーカルは地を這うようなデス声を発しますが、ギターとキーボードに押されて存在感は随分と小さいです。すっきりしたプロダクションの影響でかベースは逆に存在感を獲得しています。ドラムもヘヴィネスよりは着実な駆動力の提供に努めます。
#3:フォーキーな哀愁を垂れ流すギター・ワークが魅力。#5:ギターとキーボードがゆったりと叙情メロディを繰り出す。#7:緩いテンポの叙情性の中にも勇壮さを紛れ込ませるギター・リフが良い。#10:少々のテクノ風味を交えた勇壮リフをベースがヘヴィに牽引する。#13:叙情性を軸にヒロイックな味付けで展開するメロディが良い。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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ELEGY (1996;3rd) B+ | |
サイケデリックな雰囲気で攻めるヘヴィ・メタル。主要メロディが中東風でザラついた音像のためにレトロなイメージがつきます。ヴォーカルはナチュラルな中音域を力んで歪ませるタイプで上手くはないですが雰囲気には合っています。ギターは太めのサウンドでリズミカルな中東風メロディを軸に叙情性を投下します。キーボードも電子音で時にテクノなアクセントも組み込みます。ベースはエッジ緩めのファットな質感でボトムを分厚く支えてうねります。ドラムは乾いたソリッドな音で高めの位置から駆動力を供給します。
#1:ベースのうねりにキャッチーなヴォーカルとギターを載せる。#2:急ぎ足のフォーキーなギター・ワークが前に前にと出てくる。#3:枯れた哀愁を漂わせるギター・フレーズが凶悪。#4:緩急を付けつつ躍るように駆け抜ける勇壮なギター・ワークが魅力。#7:小気味良く走るリズム隊にキーボードとギターがキャッチーなメロディを載せていく。#9:劇的に哀愁を垂れ流すピアノとギターが強力。#10:フュージョン系の叙情メロディに躍動感を伴ってギターが走る。
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PERSONNEL
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TUONELA (1999;4th) B | |
デジタルな装飾を施すハード・ロック。妖しいホーンとテクノ風味も感じられるキーボードのヘルプがオールド・テイストを増幅します。ヴォーカルの力みつつもナチュラルなヘタウマ中音域もその雰囲気作りに一役買っているのでしょう。ギターは野太いリフをゆったりと叩きつける傾向。ベースもギターに追従してボトムをヘヴィに埋めます。ドラムは若干軽めのアタックで軽快にリズムを刻みます。
#2:ゆったりとファットなリズム・ワークがヴォーカルを強靭に支える。#3:軽快に走るメタリックなギター・リフにホーンが叙情性を添加する。#5:地下臭のするブルータリティをキャッチーに繰り出すヴォーカルと弦楽器隊が良い。#8:ノリの良いベース・ラインにアラビアンなメロディが映える。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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AM UNIVERSUM (2001;5th) C+ | |
ヘヴィに歪んだハード・ロック。太いサウンドのギターとキーボードを中心に埃っぽさを出しながら走ります。ヴォーカルは中音域をダーティに歪ませながらキャッチーなメロディをなぞります。ギターはストレートにロックするリフも枯れた叙情性を漂わせるリフもあまり急かずに奏でる印象。キーボードはオルガン・サウンドも交えてクラシカルなロック・テイストを加えます。ベースはファットに膨らむ重低音でリフを堅実にサポート。ドラムは重さよりはアタック感に軸足を置いて走ります。
#2:デジタルな浮遊感の中で地に足をつけたドラムがキャッチーなメロディを先導する。#3:サイケデリックなテイストの緊迫感を生むギターとキーボードが良い。#5:ゆったりと埃っぽい叙情性を織り込むキーボードにヴォーカルがラフなエネルギーを注入する。#9:キャッチーなヴォーカル・メロディを叙情性で包むインスト・ワークが良い。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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FAR FROM THE SUN (2003;6th) D | |
フォーキーな叙情性を重厚に彩るヘヴィ・メタル。ゆったりめのテンポでブルータルな低音域を展開させる傾向が強いです。その結果、悪いことに厚みもレンジもないヴォーカルの下手さが強調されてしまっています。ギターとキーボードが供給する退廃的ともいえるサイケでフォーキーな叙情メロディは悪くはないですが退屈な面も持ちます。ベースはノイジーに歪んだ音隗でボトムをしっかり埋めます。ドラムは押され気味ですが張りのあるアタックでビートを刻みます。
#9:ファットに歪んだサウンドでオリエンタル調のリフを繰り出すギターとキーボードが良い。
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ECLIPSE (2006;7th) B+ | |
哀愁のメロディをヘヴィに紡ぐメロディック・パワー・メタル。フォーキーな味付けを施した叙情メロディをゆったりめのテンポで奏でるギターと切々とした哀愁を叩きつけるピアノがしっかりと世界観を構築します。ヴォーカルはナチュラルな中音域とこもったグロウルを展開によって使い分けて楽曲の表情作りに貢献。ベースはファットに膨らんだサウンドを前面に押し出してダークなヘヴィネスを担います。ドラムは奥に引き気味ですがドスドスと重めの駆動力を供給します。
#2:ギターとピアノがリードする哀愁のメロディをヘヴィなベースに載せて繰り出す。#3:キャッチーな躍動感の中にもフォーキーな叙情性を混入させる。#7:メロディックなギター・ワークがゆったりとしたヴォーカルを引っ張る。#10:キャッチーなヴォーカル・メロディとデジタルな浮遊感のキーボードをギターがハードに牽引する。
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PERSONNEL
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SILENT WATERS (2007;8th) A | |
叙情メロディを前面に押し出すメロディック・パワー・メタル。鬱蒼とした暗さと浮遊感で彩られた世界観をベースに美麗なメロディを切々と織り上げます。ヴォーカルはナチュラルな中音域ノーマル・ヴォイスを軸にしてデス・ヴォイスをアクセントに叩きつけてくるようなスタンスです。ギターはクリアーなトーンでメロディの投下に注力し、キーボードがピアノの哀愁と電子音の浮遊感を担います。ベースは底の方でうなっていますがぼやけ気味で残念。ドラムも奥に引いて堅実に叩きます。
#1:コーラスの枯れた哀愁を帯びたメロディが耳を惹く。#2:勇壮なギター・リフの中に悲哀をにじませる。#3:ピアノが作る叙情的な世界観に重いヴォーカルと弦楽器隊が拍車をかける。#8:哀愁を秘めつつ勇壮に奏でられるギター・リフにヴォーカル・ラインも応える。#10:ギターとキーボードによって切々と紡がれる哀愁のメロディが凶悪。
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PERSONNEL
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SKYFORGER (2009;9th) A | |
哀愁のメロディを展開するメロディック・パワー・メタル。あまり音を重ねずに透明感を持って淡々と紡がれるメロディが魅力。ヴォーカルは中音域ノーマル・ヴォイスに叙情性を込めます。ギターはフォーキーな哀愁成分をたっぷりと含ませたリフ・ワークが魅力。キーボードは若干押され気味ですがピアノを中心に哀愁のメロディをしっかりとサポートしてきます。ベースはリズム・ワークに厚みを加えますが主張という点では薄め。ドラムも基本的には奥に引いていますがたまにフィルを入れて攻めてきます。
#1:淡々としたフォーキーなギター・リフを中心に哀愁と激情を織り交ぜる。#2:叙情性をちらつかせながら高揚感を生むヴォーカルとギターのメロディが魅力。#7:フルートの荒涼感を掴みにして叙情メロディをメタリックに展開していく。#9:キャッチーなギター・リフを走らせながらもヴォーカルは強力な叙情性を放つ。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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THE BEGINNING OF TIMES (2011;10th) A | |
民謡調叙情メロディを奏でるメロディック・パワー・メタル。哀愁成分を大量に詰め込んでいくギターとキーボードの殺傷力が大きな魅力であり、特にピアノ・サウンドのキーボードが圧倒的です。デス声をアクセント的に使うナチュラルな中音域ヴォーカルも音程の危うさを抱えながらも叙情メロディを歌い上げます。ベースは緩いエッジのサウンドで底の方に沈んでいますがそれなりの存在感は発揮します。ドラムはベースより奥に引っ込んだ感じで堅実に叩いている風で、時折こっそりと隠し味にオカズを入れてきます。
#2:叙情性を振りまきながらもメタリックに駆け抜けるギターとキーボードのリフが強力。#4:キーボードの叙情メロディの中を勇壮なヴォーカル・メロディが進む。#5:スピード感と浮遊感を持たせた叙情的なリフにフルートのフォーキーな哀愁成分が良く効く。#7:キャッチーに駆けるコーラスに配された派手さのないクワイア・ワークが逆に好印象。#12:中東風のサウンドとベース・ラインで暗黒臭のするメロディが跳ねるように展開する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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CIRCLE (2013;11th) A | |
フォーキーな叙情性をへヴィに送り出すメロディック・パワー・メタル。メタリックな側面を強めに打ち出したスタイルで叙情性よりはアグレッションに軸足を置いた印象。ヴォーカルは中音域ノーマル・ヴォイスとデス・ヴォイスが半々くらいの感覚で攻めます。ギターは厚めのヘヴィなサウンドでリズムを弾き出すイメージが一番に来ますが、叙情メロディの投下には抜かりがありません。キーボードも一歩奥に引いた感じですがメロディ面のサポートは着実にこなします。ベースは埋もれてしまってなかなか判読が難しいです。ドラムもアタック感が弱いので目立ちませんが、しっかりとした駆動力を叩き込みます。
#1:地下臭のするアグレッシヴな雰囲気のヴァースから叙情性を加えてキャッチーなコーラスへ突入する。#2:叙情的なメロディをパワフルに奏でるインスト陣が強力。#3:叙情性を込めつつもメタリックなヴォーカルとギターのメロディが良い。#5:ソフト・フォーカス気味に膨らんだ弦楽器隊がヘヴィネスを生み、ピアノが切々とした哀愁をもたらす。#7:キャッチーに跳ねるリフをヘヴィなリズム・ワークが駆動する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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UNDER THE RED CLOUD (2015;12th) A | |
フォーキーなメロディを幅広く取り込んだ叙情派メロディック・デス・メタル。コーラスでテンポ・ダウンする構成は食傷気味ながらもスケール感のある音像と清濁使い分けるヴォーカルの表現力が良い緊張感を生んでいるのでA評価。ヴォーカルはヴァースにデス・ヴォイス、コーラスに中音域ノーマル・ヴォイスを配するスタイルを中心に起伏を作ります。ギターはメタリックなリズムの刻みとメロディックなフレージングで楽曲の感情をコントロールします。キーボードはピアノのメロディと電子音の装飾で叙情性の表現に貢献。ベースは低音域を厚く堅実に埋めます。ドラムは奥まったところでやや見通しの悪さはありますがエネルギッシュな叩きっぷりは聴こえます。
#2:ギターが細かく刻む民謡メロディを先頭にキーボードとフルートが良い情感を漂わせる。#4:静と動を大きく振りながらアグレッシヴに叙情性を繰り出す。#5:トライバルなリズム感覚のドラムに乗ってフォーキーな笛が吹き鳴らされる。#7:緊迫感を持たせながらメロディックに走るリフが良い。#9:跳ねるリズムで陽性メロディを奏でる演奏陣にヴォーカルはアグレッシヴに噛みつく。#10:ダイナミックに叙情メロディを織り上げる演奏陣が強力。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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QUEEN OF TIME (2018;13th) 8 | |
NB 4126-0 |
激情と哀愁をフォーキーに繰り出すメロディック・デス・メタル。ギターとキーボードで丹念に紡ぐ情感あふれるメロディと清濁自在のヴォーカルが良いマッチングで
8点。オリエンタルなメロディや楽器で作るアクセントが新鮮です。ヴォーカルはデス・ヴォイスも湿式乾式でアグレッションに差をつけ、ノーマル・ヴォイスの叙情性と合わせて感情の起伏を大きく取ります。ギターは叙情メロディの創出に注力してあまりテクニカルな面での主張はしてきません。キーボードは電子音でデジタルな浮遊感を哀愁メロディに加えます。ベースは端々で動いているのが聴こえますが全体的にはボトムを厚く埋める役割。ドラムは引き気味な位置でも重量感のある駆動力で楽曲を支えます。
#1:オーケストレーションで暗黒臭に深みを加えながらコーラスではキャッチーに転じる。#2:勇壮メロディを奏でるキーボードの裏でベースがエネルギッシュに動く。#3:サックスを入れて妖艶な空気感を醸成する一方ヴォーカルのアグレッションは強めに出す。#6:緊迫感を出しながら走る演奏陣にヴォーカルでキャッチーなリズムを入れる。#9:ホイッスルと女声ヴォーカルを加えてフォーキーなメロディを快活に走らせる。#12:キャッチーな哀愁メロディをキーボードが積極的に引っ張る。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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HALO (2022;14th) 8 | |
AF0027DP |
オカルティックな装いの叙情性が爆発するメロディック・デス・メタル。キャッチーな叙情メロディに軸足を置いたような内容で8点。攻撃性も十分ですがギターとキーボードのわかりやすいメロディをプッシュするような印象が残ります。ヴォーカルはヴァースのデス声とコーラスのノーマル声を基本線に情感を歌い上げます。ギターは基本メタリックに攻めてきますがメロディ・ラインはややゆったりめな印象。キーボードは電子音によるソロ・バトルに積極的でリフも若干エレクトリカルな空気感を出します。ベースは膨らんだ音像ですが芯は強めなので動きはわりとわかりやすいです。ドラムは奥に引くことが多いですがシンバルを絡めて派手さを加えたスネアでビートを打ち出します。
#1:ヘヴィな情感をオカルティックなメロディで軽く飾りながら突き進む。#2:軽快に飛ばしまくる弦楽器隊のリズムにヴォーカルもキャッチーに応える。#3:ミドル・テンポでガツガツ攻めてくる弦楽器隊に哀愁を湛えたメロディを載せる。#5:メタリックな勇壮メロディがオリエンタルなスパイスも含みつつアグレッシヴに展開する。#9:勇壮メロディに哀愁成分を練り込んでドラマティックに進行する。
#10:ヘヴィに刻むベースを土台にして軽快な叙情メロディが走る。
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