Johan Liiva | Vocal, Bass | 1st 2nd 3rd |
Angela Gossow | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Alissa White-Gluz | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Michael Amott | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Christopher Amott | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Nick Cordle | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
Jeff Loomis | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Martin Bengtsson | Bass | 1st 2nd |
Sharlee D'Angelo | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Daniel Erlandsson | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Peter Wildoer | Drums | 1st 2nd |
BLACK EARTH (1996;1st) 6 | |
流麗なツイン・リード・ギターを擁するメロディック・デス・メタル。リフはブルータリティを前面に出し、ソロやオブリガードにクリーンなトーンのメタリックなプレイを叩き込んできます。ヴォーカルは息も絶え絶えといった体で乾き気味の咆哮をしますが、意外に味があって悪くはないのです。ベースはかろうじて動きを追えるレベルの埋もれ具合ですがそれなりに走っています。ドラムは少し引っ込んだ重いバス・ドラを疾走させながら豊富な手業も叩き込んできます。
#1:ツイン・ギターのブルータルなリズム・ワークからメロディックなハーモニー・プレイへの急転が耳を惹く。#2:ドラムの爆発力が刻みまくるリズム・ワークのヘヴィネスを増強する。#7:スピードを弄りながら激走するインスト陣にヴォーカルがアグレッシヴに立ち向かう。#9:ぼんやりとバック・ヴォーカルを絡めるヴォーカル・パフォーマンスの間隙をついて哀愁のフレーズを叩き込むギター・ワークが凶悪。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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STIGMATA (1998;2nd) 8 | |
ツイン・ギターが牽引するメロディック・デス・メタル。緊迫感と情感をコントロールするギター・ワークが奮っており、リフではヘヴィな刻みにダークなメロディを加え、ソロでは技巧と情念をクリアーに弾き出します。ヴォーカルは曲によってテンションに差がありますが、ハイ・テンション時の噛みつくようなパワーが良いです。ベースはサウンドがぼんやりとしていてギターが被ると聴こえづらいですがボトムはしっかり埋めている様子。ドラムは硬いサウンドでテクニカルに叩き散らす Peter とこもり気味のサウンドで重量感たっぷりに飛ばしまくる Daniel で毛色は違いますが双方良さは出ています。
#1:勇壮なメロディを弾き出すギター・ワークと突撃ドラムが強力な煽情力を発揮する。#3:キャッチーな叙情メロディのコーラスをコントラスト強めに引き立てるヘヴィなヴァースの暴れっぷりが良い。#4:ダークでブルータルな世界の中でメロディックなギター・ワークが輝く。#6:スリリングなギター・リフに咽び泣くソロを交える。#9:疾走するドラムとリフの躍動感が強烈。#12:暴力的な暗黒性全開で突き進む本編から一気に慟哭のエンディングへとなだれ込む。
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PERSONNEL
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BURNING BRIDGES (1999;3rd) 10 | |
メタリックなツイン・ギターが牽引するメロディック・デス・メタル。勇壮なメロディ・ラインに叙情性を練り込むギター・ワークが絶品です。ギター・リフは刻みよりもメロディに特化し、ソロにおいてもテクニカルな速弾きよりはハーモニー・プレイなどのメロディ方面に力を入れた印象。ヴォーカルは適度なルーズさの下でアグレッシヴに咆哮を轟かせます。ベースはエッジが緩いため埋もれがちですがボトムの方でザリっとしたうねりは効かせます。ドラムはパワフルで重いバスを突進させながら手業もアグレッシヴに叩き込んできます。
#1:ヴォーカルのアグレッションを受け止めるヘヴィでメロディックなギター・ワークが魅力。#2:慟哭のメロディを秘めて駆け抜けるギター・リフに激情のヴォーカルとベースがアグレッションを加える。#4:メタリックなギター・ワークをヘヴィなリズム隊がアグレッシヴにドライヴする。#5:気の抜けるギターのパートを挟みながら一丸となってブルータルな突撃力を叩きつける。#6:陽性の疾走感の中にキャッチーなギターが切れ込んでくる。#10:再録でエンディングの悶絶のギター・ソロをエクステンドしてようやく完結。
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BURNING JAPAN LIVE 1999 (2000;Live) 6 | |
1999年の東京でのライヴ。選曲には取りこぼしがあるように思いますが、演奏はクリアでアルバムに比べてギターが細めの音なのでリズム隊が強調された感じです。ギターは流石の上手さが感じられ、ボトムで蠢くベースとパワフルに突進するドラムがしっかりと土台を作る様もわかります。ヴォーカルはちょっと苦しそうで、声の厚みや勢いにあまり安定感がありません。
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WAGES OF SIN (2001;4th) 7 | |
女性グロウラーを擁するメロディック・デス・メタル。メカニカルなギター・リフをバックにエネルギッシュにアグレッシヴな咆哮を飛ばすヴォーカルが猛ります。どことなく Jeff Walker の面影を感じさせつつ女性的な響きもあるヴォーカルに脱帽。もう一人の主役のドラムは鋭利なエッジを持つソリッドなサウンドでの激烈な叩きっぷりで楽曲をドライヴします。ギターはヘヴィに刻むメカニカルなリズムの間を縫って煽情的なメロディを叩きつけてきます。ベースは底に沈んで存在感は薄いですが聴こえる時は精力的に動いています。
#1:キャッチーなギター・リフを向こうに回して叩きまくり踏みまくるドラムが強力。#2:メタリックなギター・ワークが煽情力たっぷりに駆け抜ける。#4:アグレッシヴに叩き散らすドラムを従えてテンションの高いギター・リフが邁進する。#8:ドロドロとしたブルータリティをぶちまけながら弦楽器隊が疾走する。#11:キャッチーな中にも叙情性を匂わせるコーラスのギター・リフが良い。
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ANTHEM OF REBELLION (2003;5th) 4 | |
コマーシャルなリズム・ワークで突き進むメロディック・デス・メタル。メロディよりはリズムで押すスタイルのギター・リフはシンプルで悪くはないですが良くもないです。ネガティヴな言い方をすれば楽曲として平凡になりました。ヴォーカルは若干のメロディを感じさせるアグレッシヴな湿った咆哮を響かせますが全体をカバーするには至らず。ベースは厚みに欠ける印象を与えつつも底の方でしっかり動いています。ドラムも奥に引いた感じを受けますが、バス・ドラムのインパクトがアグレッションに効いています。
#4:叙情性を含んだギター・ワークがコーラスを引っ張る。#5:強いインパクトで踏みまくるドラムの奮闘が光る。#9:パワフルに暴れるリズム隊がギター・リフの印象も攻撃的に変える。
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DOOMSDAY MACHINE (2005;6th) 5 | |
弾きまくりギターを擁するメロディック・デス・メタル。テンションの高いメロディを弾き出すギターが中心となってアグレッションを撒き散らしますが、テンションが緩むと一気にダレるネガティヴな印象もあります。ギターはブルータルな低音域で攻めるリズムにクリーンなトーンでのテクニカルなメロディを被せます。ヴォーカルはハイ・ピッチの絶叫スタイルでメロディも若干意識した咆哮を効かせます。ベースはギターに埋もれることも多くあまり力を発揮できていません。曲のテンポが遅くても踏み倒すことをやめないソリッドなドラムは流石の魅力を発揮。
#2:スリリングに弾き倒すギター・ソロの破壊力が魅力。#3:ヴァースのヘヴィな攻撃力が強力ですが緩いコーラスで一気にダレる。#4:淡々と進行するように見せてインスト陣が軽いオカズを仕込む。
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ADDITIONAL
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RISE OF THE TYRANT (2007;7th) 5 | |
メタリックなツイン・ギターを擁するメロディック・デス・メタル。叙情性と攻撃性をミックスさせた鋭利なギター・ワークが大きな魅力ですが、やはりコーラスの失速が残念で曲としていまいちな感じです。緩急のメリハリをつけた多彩なリフから慟哭のソロへの流れ自体は良いのですが。ヴォーカルはアグレッシヴな咆哮を放っていますが、変化を付けたいのか声を裏返す小細工を使い始めたのは若干の懸念点。ベースは底の方でモコモコと蠢いていますが膨れすぎていてあまりよく聴き取れません。ドラムもギターに押され気味ですが。鋭いヒットを豊富に叩き込んで駆動力を絶やしません。
#1:ギター・チームの攻撃的なリフとメロディアスなソロの二方面で攻める。#7:キャッチーな叙情メロディを弾き出すギター・ワークが魅力。#10:邪教的暗黒集を基礎としてメロディックに奏でられるギター・ワークが良い。#11:ギター・リフの疾走感とソロの叙情性が耳を惹く。
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THE ROOT OF ALL EVIL (2009;EP) 3 | |
ヴォーカルが Johan だった頃の主要曲のリレコーディング盤。基本的には大きなアレンジの変更はなく、ギター・サウンドがクリアになっていたり、細かなフレーズに変更があるくらいです。そういう意味では初期のベスト盤的な側面も持ちます。ヴォーカルは浅く上ずったパフォーマンスと悪癖になろうとしているヒステリックな裏返り声がマイナスのイメージ。ギターはディストーションの薄さが攻撃力の減退につながっていますが、流麗なメロディ・ラインの魅力は向上。ベースも原曲に比べれば存在感は増すもののやはりボトムに沈みます。ドラムはオカズを提供しながら硬いヒットをパワフルに叩きつけます。
#4:ヒステリックに絶叫するヴォーカルとドラムの暴れっぷりがクリアにプッシュされる。#7:ほとんど変わらないインスト・パートのせいかヴォーカルのパワー不足を痛感する。
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KHAOS LEGIONS (2011;8th) 3 | |
叙情メロディを奏でるギターが主導するメロディック・デス・メタル。そのメロディを活かすためなのかライヴ受けを狙ったのか、義務のようにコーラスでテンポを落としにかかるのが不完全燃焼感をもたらす悪いパターン。メタリックな攻撃性を発揮するギター・パートは魅力的ですが、スローな叙情メロディ・パートに精彩を欠くのも痛いです。ベースは鳴っているのはわかるのですが、芯のぼやけた輪郭の緩いサウンドでいまいちぱっとしません。ドラムも余裕の安定感と圧力は悪くないものの後方に引っ込みがちです。ヴォーカルは妙なクセもなくストレートに湿ったデス声を放っています。
#3:せっかくヴァースで高めたボルテージが緩いコーラスとギター・ソロで急激に醒まされるいつもの残念曲その1。#4:哀愁を滲ませるコーラスのメロディ・ラインが良い。#8:不安感を煽るリフ・ワークと呼応するように頻繁な場面展開を繰り返す。#11:ドライヴ感あふれるヴァースの格好良さが台無しの残念曲その2。#13:スリリングなヴァースの格好良さは辛うじて持続するがやはり叙情メロディに精彩を欠く。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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WAR ETERNAL (2014;9th) 8 | |
ツイン・ギターが先導するメロディック・デス・メタル。アグレッションよりもメタリックなメロディに重心を置いた正統派スタイルです。ヴォーカルはドライに歪むアクの少ないデス声でピッチ高めのメロディに追従。ギターは丁寧なメロディの構築を行うリフが陰陽双方ともに高い煽情力を持ちます。ベースは最深部でヴンヴンとうなりますが識別性はもう一頑張り欲しいところ。ドラムはエッジが太めかつ引き気味なのでアタック感には欠けますが足業の駆動力が効いています。
#2:ちらりと叙情性を加えるギター・ワークでキャッチーに展開する。#3:勇壮メロディを垂れ流すギター・ワークが強力な求心力を発揮。#5:ミドル・テンポのコマーシャルなメロディ・ラインをインスト陣が忙しなく追い立てる。#6:哀愁を添加しつつも高揚感を煽るギターとヴォーカルが駆ける。#9:ストリングスも絡めながらダークな美麗メロディを流麗に紡ぐ。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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WILL TO POWER (2017;10th) 5 | |
キャッチーなギター・ワークが先導するメロディック・デス・メタル。メタリックな高揚感を煽るパートには激しく心躍りますが、コマーシャル性を狙ったメロディがどうにも浮いたイメージしか残らず5点。ヴォーカルは深さも備えたアグレッシヴな咆哮で攻撃性を担います、クリーン・ヴォーカルも入れてきましたがこれは私には良いアイディアには思えません。ギターはメロディとテクニックを織り交ぜながら迫りくる流麗なソロが強烈。ベースはブンブンうなる様子も聴こえては来ますがぼやけた輪郭で団子になるのが残念。ドラムは打数よりは重さに軸足を移してマシーナリーな駆動力を放ちますが奥の方にいる感じで少々不満。
#3:キャッチーな勇壮メロディの合間に挿入されるテクニカルなギター・ソロが奮う。#10:風変わりなキーボードの中に織り込まれるギター・ソロが良い。#12:ソリッドなドラムの質感に乗った無機的なリフから情感を増すコーラスへの展開が良い。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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