Tobias Sammet | Vocal, Bass, Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
Henjo Richter | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Sascha Paeth | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
Markus Grosskoph | Bass | 1st 2nd |
Alex Holzwarth | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Eric Singer | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Michael Rodenberg | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
THE METAL OPERA (2001;1st) S | |
ジャーマン様式のメロディック・パワー・メタル。オペラ形式のマルチ・ヴォーカル・プロジェクトらしく分厚く豪華なヴォーカル・ワークが魅力。中高音域を主戦場にする人選で被る所も多々ありますが、概ね各人の魅力に合った配役とメロディ・ラインで進行します。ギターはリズムの刻み中心ですがソロは結構弾きまくりです。キーボードは装飾をメインに担当しますがリフへの貢献も大きいです。ベースは芯のあるサウンドで頑強に激しく動きます。ドラムも位置こそ引き気味ですがパワフルなアタックをファストに叩き込んでいきます。
#2:キャッチーな勇壮メロディを疾走リズム隊がアグレッシヴに駆動する。#3:軽い叙情性を携えたメロディをクワイアで飾りながら送り出す。#5:高揚感のあるキャッチーなヴォーカル・メロディを叩きつける。#7:パワフルなヴォーカル・チームが勇壮メロディを煽情的に歌い上げる。#9:コーラスのヴォーカル・ラインに仕掛けたフックを厚いクワイアで強化する。#12:煽情的なメロディを叩き出すヴォーカルとキーボードをベースがヘヴィにドライヴする。#13:マルチ・ヴォーカルの厚みを活かした緊迫感のあるパフォーマンスをリズム隊がアグレッシヴに支える。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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THE METAL OPERA Pt.II (2002;2nd) A | |
マルチ・ヴォーカル・プロジェクトのメロディック・パワー・メタル。シンフォニックな装飾で宗教的な雰囲気を濃い目に出します。ヴォーカルは中高音域主体で、たまにアグレッシヴな声を入れてアクセントとしますが極端な変化はつけません。ギターはソロにメロディックなフレーズを奏でますが、リフはキーボードに主役を譲っておとなしい印象。ベースはエッジこそ緩いもののヘヴィな破壊力をボトムで響かせます。ドラムは硬いヒットを大量に投下して疾走感を担います。
#1:煽情的な勇壮メロディを豪華にヴォーカルを重ねて繰り出す。#3:コーラスの叙情的なヴォーカル・メロディを活かしてヘヴィに展開する。#5:アグレッシヴなリズムの刻みに乗ってヴォーカルもパワフルに吼える。#8:エネルギッシュに疾駆するドラムがキャッチーなヴォーカルとメタリックなギターを引っ張る。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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THE SCARECROW (2008;3rd) C+ | |
マルチ・ヴォーカル・プロジェクトのメロディック・パワー・メタル。ヴォーカル・ラインを前面に出していますが、大仰な展開にはなりません。ヴォーカルは中高音域のTobiasを中心に据え、ゲストは声質が被らないような人選。ギターはソロではテクニカルに弾きまくり傾向を見せますがリフはメロディ重視でおとなしめ。キーボードは装飾がメインですがギターのバックアップにも忙しいです。ベースは輪郭が緩くあまり前面にも出てきませんがボトムはしっかり埋めます。ドラムはサウンド的に奥に引いていますが打数は多めに稼いできます。
#2:フォーキーな装いの劇的なメロディをJornの咆哮がパワフルに歌い上げる。#8:軽く憂を含ませたメロディ・ラインをキャッチーに繰り出すヴォーカルが良い。#10:ドライヴ感のあるギター・ワークがキャッチーなヴォーカル・メロディを引っ張る。#11:哀愁を滲ませるコーラスが非常に魅力的だが、それだけに不完全燃焼感の残るエンディングがいただけない。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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THE WICKED SYMPHONY (2010;4th) B+ | |
マルチ・ヴォーカルのメロディック・パワー・メタル。ヴォーカルの顔ぶれからのイメージ通りメタル色が強い内容にはなっていますが、ヴォーカル・メロディは叙情性を満遍なく効かせます。ギターは基本的には控えめなリフに落ち着きますがソロはしっかりと弾きまくります。キーボードは装飾がメインですがリフにも貢献。ベースは動きこそ少ないもののファットにボトムを埋めます。ドラムはAlexのパワーと手数が際立ちます。
#1:高揚感のあるヴォーカル・パフォーマンスに加えエネルギッシュに弾きまくるギター・ソロも良い。#3:金属質スクリームを叩き込みながら煽情力あふれるヴォーカル・メロディを走らせる。#4:柔らかなヴァースからギア・チェンジしてエネルギッシュなコーラスに至る叙情的なヴォーカル・メロディが良い。#6:情感あふれるメロディを歌い上げるヴォーカル・チームが魅力。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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ANGEL OF BABYLON (2010;5th) C+ | |
マルチ・ヴォーカルのメロディック・パワー・メタル。キャッチーな雰囲気もありつつダークなイメージで展開し、ミドル・テンポ多めの楽曲は少々フックが弱め。特徴的な声の人は楽曲ごと浮いているようなネガティヴな印象もあります。ギターはリフにはあまりアピールせずソロに注力する印象。キーボードはオーケストレーションの装飾から弾きまくりソロまで積極的に前に出てきます。ベースはぼやけた輪郭でボトムを積極的に這い回ります。ドラムは奥に位置してあまりガツガツと迫ってきません。
#2:陽性のキャッチーなヴォーカル・メロディで軽快に走る。#3:軽い哀愁を滲ませつつ爽快に駆け抜ける。#5:メロディックに駆けるギターとヴォーカルをドラムが追い立てる。#9:ポップに跳ね回るギター・ワークをリズム隊がハードに支える。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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THE MYSTERY OF TIME (2013;6th) C+ | |
シンフォニックな装飾を施すメロディック・パワー・メタル。オーケストレーションが生み出すスケールの大きな世界観は見事ですが、核となるべきコーラスのメロディにもう一歩足りない感が残るのでC+評価。シンガー陣は渋めの人選で、Tobiasの中高音域をベースにして展開していきますがJoeとは声質が被ってしまうところも多々あります。ギターが入るパートはメタリックに攻めて来ることが多く、そういう点ではゴージャスなオーケストレーションは主ではなく副の立場にあります。ベースは結構前に出ていてオカズも加えて主張してきます。ドラムもメリハリをつけて、叩くところはテクニカルに打数を詰め込みます。
#2:ベースがブリブリとキャッチーなヴォーカル・メロディを引っ張る。#3:シンフォニックな装飾が叙情的なヴォーカル・メロディをダークに彩る。#6:ヴォーカルを立てつつメロディックに走るギター・ワークが良い。#9:ギターとキーボードの軽快なリフにキャッチーなヴォーカル・メロディを合わせる。#10:ハードに攻めるギターから爽やかなピアノまで抑揚をつけながらドラマティックに展開する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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GHOSTLIGHTS (2016;7th) C | |
マルチ・ヴォーカルの正統派メロディック・パワー・メタル。コンセプトそれ自体は良いと思いますが、シンプルにメロディの魅力がいまひとつでC評価。ヴォーカルはそれぞれ実力派で上手いですが、特に耳を惹くのが Herbie のジェントルな低音。ギターはたまにピロピロとテクニカルに弾きまくって楽曲に鞭を入れていきます。ベースは埋もれがちですが意外とアクティブに動きます。ドラムは奥の方に引っ込んでいますがソリッドな牽引力をしっかりと発揮します。
#6:ディープな低音域ヴォーカルが叙情メロディ上手く輝かせる。#7:強めの音圧の弦楽器隊に負けないヴォーカルとハードに弾きまくるギター・ソロも効いている。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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MOONGLOW (2019;8th) 6 | |
NB 4531-2 |
ゲスト・シンガーを豊富に取りそろえたメロディック・パワー・メタル。ドラマティックな方向性の楽曲を彩るヴォーカル陣の貫録のパフォーマンスが素晴らしく6点。とは言えヴォーカルの魅力頼りの煮え切らない展開も散見されるのはマイナス印象。ヴォーカルはTobiasのトレブリーに絡みつく中高音域をメインに組み立てられゲスト・シンガーは割とチョイ役止まりですが特徴的な声の人選なので貢献はしっかりとわかります。ギターはソロが主な仕事になりますが弾きまくりというよりはメロディ勝負な印象。キーボードはオーケストレーションとピアノで楽曲の世界観を構築します。ベースは動きは抑えめですが深いところでしっかりと響きます。ドラムは重い芯はありますが広がる輪郭であまりガツガツ攻めてくる感じではありませんが疾走感はしっかり。
#1:ピアノとオーケストレーションを使ってアグレッシヴなポップさを疾走させる。#2:ヘヴィなリズムの刻みでキャッチーなメロディを歌い上げるパワフルなヴォーカル陣を駆動する。#3:キャッチーなコーラスのメロディをヘヴィなリズムと叙情的なピアノで飾る。#4:起伏を付けたフォーキーな叙情メロディを絞り出すヴォーカル陣のパフォーマンスが光る。#10:軽快に疾走するリズム隊にキャッチーなメロディを乗せるヴォーカルとギターが良い。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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A PARANORMAL EVENING WITH THE MOONFLOWER SOCIETY (2022;9th) 8 | |
NB 6683-2 |
マルチ・ヴォーカルでアグレッシヴに攻めるメロディック・パワー・メタル。ヴォーカル主体の楽曲ではありますがヘヴィネスをしっかりと利かせた演奏も効果的で8点。全体的にエネルギー感にあふれる快活さが優勢で高揚感に富んだ内容になっています。ヴォーカルは各ゲストの持ち味を生かしながらうまくヘヴィな楽曲にはめ込んでいく印象。ギターは弾きまくるソロを絡めながらメタリックなヘヴィネスを刻んで行きます。ベースは結構くっきりとしたサウンドで良く動き回ってヘヴィネスをボトムから支えます。ドラムはインパクトの強いキックと派手なシンバルが中心となってパワフルな疾走感を叩き込みます。
#1:軽くダークな情感を入れつつも高揚感を上げてくるコーラスが魅力。#2:疾駆するヘヴィな演奏陣にヴォーカルの熱さが気持ちよく響く。#3:キャッチーな勇壮メロディをプッシュするヴォーカルをギターも盛り上げる。#6:ヘヴィなベースがアグレッシヴに駆けるヴォーカルとギターを支える。#8:ハードな演奏に乗って快活な爽快感をぶち上げるヴォーカルが良い。#10:叙情性が迸るヴォーカル・メロディをギターとキーボードが追いかける。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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