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website Misteriosevoci (2007;1st) Rebus (2009;2nd) Coffee In Neukölln (2012;3rd) Skyline (2015;4th) Detachment (2017;5th) Seven Seas (2019;6th) |
PLAYERS
| Luca Zabbini | Vocal, Keyboard, Guitar, Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
| Luca Pancaldi | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th |
| Alex Mari | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
| Marco Mazzuoccolo | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
| Giambattista Giorgi | Bass | 1st 2nd 3rd |
| Francesco Caliendo | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
| Giacomo Calabria | Drums | 1st 2nd |
| Eric Ombelli | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
| MISTERIOSEVOCI (2007;1st) 6 | |
 BELLE 182906 |
キャッチーなメロディを展開するプログレッシヴ・ロック。ゆったりと肩ひじ張らずに繰り出される爽快なメロディが魅力で6点。所々にジャズ臭さも出しますが伝統的なプログレッシヴ・ロックに軽くフュージョンを掛け合わせたようなスタイルです。ヴォーカルはナチュラルな中音域で時折露呈する音程の甘さにアマチュア臭さも感じますが概ね許容範囲内。ギターはメロディ重視のスタイルで派手な弾きまくりはありませんが所々にハードな質感を組み入れます。キーボードはオルガンからピアノまでメロディに合わせて手を変えながらメリハリをつけて弾きまくっていきます。ベースは基本的にはゆったりペースですがジャズっぽさが入ってくると俄然元気になります。ドラムは重さのわりに控えめなスタンスで澄んだシンバルのリズムが心地よいです。
#2:ゆったりとポップなメロディを歌うヴォーカルを横に演奏もこ洒落た感じに。#5:オルガンとギターが淡々と埃っぽさを出しながらも要所はキャッチーなメロディで締める。#7:よく動くベースを軸に情感に緩急をつけてメロディを走らせる。#11:しっとりと哀愁を垂れ流すピアノをヘヴィな弦楽器隊が支える。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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| REBUS (2009;2nd) 6 | |
 BELLE 182907 |
キーボードが躍動するプログレッシヴ・ロック。技巧面を押し出しつつもあくまでメロディを主体にした構成が魅力で6点。ジャンル的にはわりと雑食感がありますが楽しく聴けるメロディを備えているという点では一貫しています。ヴォーカルは歌唱力を求められるパートで音程に不安定さを残しますがナチュラルな中音域は悪くはないです。ギターはメロディを意識しつつハードなエッジを効かせて楽曲をハード・ロック寄りに持っていきます。キーボードは電子音による爽快感を主に担いますがピアノで繰り出す哀愁も強烈。ベースは普段は太めの低音をボトムで響かせておりますがリフやオブリで引っ張り上げられると俄然元気に動き回ります。ドラムは引き気味の位置で安定感重視にも聴こえますが仕事も遊びのオカズもきっちり。
#2:クラシックをベースにした楽曲に気取って力んで微妙な感じのヴォーカルが絶妙なマッチング。#3:スパニッシュなメロディをスリリングに軽快に走らせる。#4:ピアノとハープシコードが持ち込む凶悪な哀愁メロディが炸裂し、徐々にスケール感を上げて爽快に展開。#5:ブリブリと動きまくるベースの躍動感で明るくポップに攻める。#6:テクニカルに弾きまくるキーボードとギターのアグレッシヴなソロが良い。#10:緊迫感のあるメロディを挟みつつも基本的にはポップ感が勝る。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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| COFFEE IN NEUKÖLLN (2012;3rd) 9 | |
 BELLE 182908 |
キーボードが主導するプログレッシヴ・ロック。爽快感に哀愁を織り込んでスケール感高く流れていくメロディが素晴らしくて9点。全体的にはキーボードによるオーケストレーションの印象が残りますがポップなロック色も十分に魅力です。ヴォーカルはナチュラルな中音域を爽やかに響かせて叙情メロディを魅力的になぞります。ギターはトーンをコントロールしながら柔硬織り交ぜて叙情メロディを組込みます。キーボードは様々な音色を駆使して前に出たり後ろを固めたりして楽曲ごとの空気感を支配します。ベースはロック色の強い曲では厚めの土台を築き、所々にジャズっぽいテクニカルな動きを入れます。ドラムはキックが軽くて薄めなのでサンプリングかもしれませんがスネアのビート感は良いです。
#1:ギターがアコースティックのバッキングとエレクトリックのソロの両面から叙情性を叩き込んでくる。#2:キーボードが弾き出す哀愁の旋律にヴォーカルがナチュラルな情感を載せる一方で展開はダーク・サイドにも足を延ばすダイナミックさ。#4:ヘヴィなリズム隊とクラシカルな叙情メロディが混然となって突き進む。#5:爽やかポップなメロディを多方向から飛ばしてきてよろしい感じ、フルートのボルテージ高まる吹きっぷりも強力。#8:演奏陣がジャズ臭く張り合う中でヴォーカルも奮闘。#9:しっとりと哀愁を垂れ流すヴォーカルとピアノからのパワー展開が良い。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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| SKYLINE (2015;4th) 10 | |
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テクニカルな演奏陣が引っ張るプログレッシヴ・ロック。アルバム全体を覆うポジティヴな雰囲気が何より素晴らしく、歌も演奏も高品質で文句なしに10点。ヴォーカルはナチュラルなトーンの中高音域で叙情メロディを穏やかにも快活にも魅力的に歌います。ギターはハードなエッジを加えるエレクトリックとリズムを生むアコースティックと、いずれもテクニカルながらメロディ重視の姿勢。キーボードはストリングスを本職に任せて、オルガンをメインに装飾とリフを積極的にこなします。ベースは堅実ですがサウンドの圧力は高めに攻めてきます。ドラムは奥に引きがちですがトリッキーな動きを噛ませながら軽快に走ります。
#1:高揚感に満ちたキャッチーなメロディを快活に繰り出す。#3:アコースティックからエレクトリックへと表情を一変させるギターと躍動するパーカッションにマイルドなヴォーカルが映える。#4:ベースの響きにややヘヴィな面を見せながらもキャッチーなメロディで展開する。#5:緊迫感のあるストリングスを交えながら劇的に展開するヴォーカルとピアノをリズム隊がしっかりとドライヴする。#7:リズミカルに繰り出されるキャッチーなヴォーカルとピアノが良い。#8:スケールの大きな叙情性をヴォーカルが中心となって起伏を付けながら織り上げる。#9:哀愁のメロディを紡ぐピアノとヴォーカルが凶悪な殺傷力を放つ。#10:爽やかなメロディを高らかに歌うヴォーカルが魅力。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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| DETACHMENT (2017;5th) 9 | |
 22R042017 |
情感豊かなメロディを紡ぎ上げるプログレッシヴ・ロック。思わず眉間に深い皺がよる狂おしい哀愁がもたらす殺傷力が抜群で9点。足りない1点は一曲の中で軽重混ぜすぎじゃないかと思ったところですが、まあ好み次第ですね。ヴォーカルは朴訥としたナチュラルな中音域でしっとりと哀愁を紡ぎ上げますがポップな曲は不得手のよう。ギターはエレクトリックでハードな攻め口を取りますがアコースティックの情感がまた秀逸。キーボードはストリング系でクラシカルな世界観を構築しながらピアノの凶悪な殺傷力で皆殺しにしていくタイプ。ベースは普段は奥の方で淡々と鳴っていますが前に出てくると流麗なうねりを聴かせます。ドラムは素知らぬ顔で目立たぬようにテクニカルな叩きっぷりを披露。
#3:ストリングスを効かせて切々と哀愁を紡ぐ導入部から泣きのギター・ソロで仕留めにかかる。#4:アコースティック・ギターとピアノを中心に紡がれる哀愁のメロディが強弱メリハリをつけて炸裂する。#5:スパニッシュな掻き鳴らしギターにヴォーカルがラテンな情感を組み込みながらリズムを作る。#6:シンフォニックに飾られた哀愁メロディを中心に劇的な展開を聴かせる。#8:ピアノとヴォーカルによる苦悶の哀愁旋律が凶悪。#10:アコースティック・ギターで紡がれる情感から入って後半はエレクトリックに盛り上がる。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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| SEVEN SEAS (2019;6th) 7 | |
 ARS IMM/1036 |
キーボードが叙情メロディをリードするプログレッシヴ・ロック。哀愁表現を中核として場面展開の多い劇的な楽曲で構成された内容で7点。長尺曲の構成が大体似たような感じなので少し集中力が殺がれますが心を抉る哀愁のメロディが効きます。ヴォーカルは2枚でいずれもナチュラルな中高音域で得意なレンジに若干の特徴が分かれます。ギターはアコースティックも積極的に使ってメロディを柔硬織り交ぜて弾き出します。キーボードは主にはピアノでの哀愁表現が凶悪な働き。ベースは静かなところでは聴き取れますが基本的には埋もれます。ドラムはあまりガツガツしてはおらず堅実にビートを刻みます。
#1:ベース主体に放つヘヴィな叙情性をメリハリ付けてドラマティックに送り出す。#2:コマーシャルな爽快感をヴォーカルとギターが引っ張る。#3:陰のある哀愁を奏でるピアノに弦楽器隊のテクニカルな躍動感も練り込む。#6:ヴォーカルを重ねながら起伏のあるドラマティックな叙情メロディが展開する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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