Ozzy Osbourne | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th 16th 17th 18th 19th |
Ronnie James Dio | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th 16th |
Ian Gillan | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th |
Glenn Hughes | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th |
Tony Martin | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th 16th 17th 18th |
Tony Iommi | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th 16th 17th 18th 19th |
Geezer Butler | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th 16th 17th 18th 19th |
Dave Spitz | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
Bob Daisley | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
Laurence Cottle | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th |
Neil Murray | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th 16th 17th 18th |
Bill Ward | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th |
Vinny Appice | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th 16th |
Eric Singer | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
Cozy Powell | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th 16th 17th 18th |
Bobby Rondinelli | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th 16th 17th |
Brad Wilk | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th 16th 17th 18th 19th |
Gerald Woodruffe | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
Don Airey | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Geoff Nicholls | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th 14th 15th 16th 17th 18th |
BLACK SABBATH (1970;1st) C+ | |
自由なリズム隊が牽引するブルーズ系ハード・ロック。プログレッシヴな薫りがする枯れた雰囲気で走ります。ヴォーカルはのったりとした中高音域で歌うというよりは狭いレンジでリズミカルにしゃべるイメージ。ギターはエッジの鋭い金属質なサウンドでシンプルに単音を紡ぎあげるタイプ。ベースはギターの裏でファットな低音を忙しなくうねらせます。ドラムはテクニカルなオカズを交えながら張りのあるアタック感で楽曲を駆動します。 #2:淡白なサウンドに合わぬ奔放さで走るリズム隊がリードする。#3:ベースの作るリズムに乗って暗い哀愁を振り撒きながらもキャッチーなヴォーカル・メロディを織り込む。#4:隙間を作りながらブルージーな弦楽器隊が闊歩する。 |
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PERSONNEL
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PARANOID (1971;2nd) S | |
弦楽器隊が牽引するヘヴィ・メタル。音の密度に反比例してずっしりと重いリフ・ワークが大きな魅力。ヴォーカルはのったりと粘度の高い下手歌唱に多少エネルギー感を混ぜてきます。ギターはゆったりとした単音でもやたら耳につく強烈なリフを繰り出し、ソロになるとボルテージを上げて弾きまくります。ベースもギターと一緒にリフを担い、折を見ては独立してうねりを練り込みます。ドラムは重苦しい雰囲気の中で詰まり気味のサウンドながらもパワフルに叩きまくります。 #1:静かに弾きまくる陰鬱なギターとベースをドラムが駆動する。#2:もったりしたヴォーカルをけしかけるようなギター・リフが強力。#4:ゆったりとしながらも強固なフックを効かせたリフをドラムが駆動する。#5:スローに押し出されるイーヴルなギター・リフが耳を捕らえ、中盤の爆発につなげる。#6:どんよりと禍々しいベースを横目に見ながらギターは軽快。#7:かっこよく駆けるギターをリズム隊がテクニカルに支えるインスト曲。 |
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PERSONNEL
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MASTER OF REALITY (1971;3rd) B | |
重く歪んだギターが先導するヘヴィ・メタル。サウンドの重さに反比例してリズムは快活な印象。ヴォーカルはのっぺりとした中高音域をそれなりに抑揚をつけて放ちます。ギターはブルータルに重いリフと明るめのソロでキャラクターを変えながらメロディを弾き出します。ベースはフラットな太い音でボトムをヘヴィに塗りつぶします。ドラムはおおむね手数よりも一発のインパクトに注力しますがオカズは多彩。 #2:軽快に走る弦楽器隊に乗ってヴォーカルも心なしか足が軽い。#4:ヘヴィにギャロップする弦楽器隊にパーカッシヴなドラムが並走する。#6:コミカルな匂いをさせながらヘヴィにうねるリフで展開する。#8:ヘヴィにうねるリフを突き飛ばして駆けるドラムが良い。 |
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PERSONNEL
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BLACK SABBATH VOL. 4 (1972;4th) C+ | |
うねるギターが牽引するヘヴィ・メタル。メロディはコマーシャルなところがありますがヘヴィなサウンドで覆います。ヴォーカルはのったりした中音域から頑張って高音域方向へアプローチしてわりとキャッチー。ギターは太く歪んだサウンドでシンプルなフレーズを繰り返すリフを弾きます。ベースは基本的にはボトムでゆったりと蠢いています。ドラムはバスがペタっとしていますがソリッドな駆動力は確保。 #1:太く歪んだギターが淡白ながら耳に残るリフを繰り出す。#5:ポップに跳ねるギター・ワークをリズム隊がグリグリ駆動する。#6:マイ・ペースのメロディックな弦楽器隊をドラムがしっかりと支える。 |
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PERSONNEL
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SABBATH BLOODY SABBATH (1974;5th) B | |
叙情メロディをダークに彩るヘヴィ・メタル。ポップなメロディにも色気を見せながら叙情的なヴォーカル・メロディを軸に展開します。そのヴォーカルは一生懸命高音域を絞り出して歌っていますが、これがなかなか魅力的です。ギターはヘヴィな低音を使うこともありますが、基本的には太めのサウンドでノリよくリフを弾き出します。ベースは輪郭緩めの音でボトムの方でうねります。ドラムは軽快にオカズを叩き込みながら走ります。 #1:ヘヴィな雰囲気に呑まれない甲高いヴォーカルのキャッチーさが魅力。#2:サイケデリックな浮遊感で牧歌的な匂いもする叙情メロディを紡ぐ。#5:哀愁のメロディから転じてキャッチーなメロディで軽快に跳ねまわるギター・リフが牽引する。#8:ストリングスを絡めながら柔らかな叙情メロディを紡ぐ裏でベースが頑張る。 |
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PERSONNEL - show detail |
Bill Ward | Drums, Percussion | |
Geezer Butler | Bass, Keyboard | |
Ozzy Osbourne | Vocal, Keyboard | |
Tony Iommi | Guitar, Piano, Keyboard, Flute, Bagpipe |
Bill Ward | Drums, Percussion | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
Geezer Butler | Bass | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
Keyboard | 1 2 3 4 5 6 7 8 | |
Ozzy Osbourne | Vocal | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
Keyboard | 1 2 3 4 5 6 7 8 | |
Tony Iommi | Guitar | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
Piano | 1 2 3 4 5 6 7 8 | |
Keyboard | 1 2 3 4 5 6 7 8 | |
Flute | 1 2 3 4 5 6 7 8 | |
Bagpipe | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
Rick Wakeman | Piano, Keyboard | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
SABOTAGE (1975;6th) C+ | |
粗く歪んだギターが牽引するヘヴィ・メタル。ヘヴィネスを組み込みつつもキャッチーさがにじみ出る内容。ヴォーカルはのったりした中高音域を張り上げてコマーシャルなメロディをなぞります。ギターはシンプルにロックしたリフをヘヴィなサウンドで弾き出します。ベースはぼんやりとボトムを埋めていますがオカズの部分は急にソリッドになります。ドラムはオカズを交えて重めのサウンドでパワフルに叩きます。 #3:中盤までメタリックに駆け抜ける弦楽器隊をドラムがオカズたっぷりで支える。#4:オカルティックな前半から一転して快活になる後半のメロディがキャッチー。#6:クワイア隊とギター・リフの重厚かつ勇壮な雰囲気は好きだがいささかアンマッチ。 |
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PERSONNEL
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TECHNICAL ECSTASY (1976;7th) C+ | |
キャッチーなメロディで展開するブルーズ調ハード・ロック。メタリックな面を残しつつも、もう少しオーセンティックな方向性になっている印象。ヴォーカルは力の抜けた中高音域をアクセント的に力ませながらルースに歌います。ギターはブルージーな響きを持たせてトレブリーにメロディを弾くことが多いです。ベースも輪郭のあるサウンドでギターと一緒に哀愁を滲ませます。ドラムは奥に引き気味で時折オカズを飛ばしてきます。 #1:軽快に走るキャッチーなメロディにベースがひねりを加える。#2:大仰な叙情性を持ち込むキーボードと枯れた哀愁を掻き鳴らすギター・ソロが良い。#5:弦楽器隊の埃っぽいリフ・ワークとドラムによるドライヴ感が魅力。#8:ダークな雰囲気を漂わせるリフに乗せるヴォーカルが叙情性を加味する。 |
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PERSONNEL - show detail |
Bill Ward | Drums, Vocal | |
Geezer Butler | Bass | |
Ozzy Osbourne | Vocal | |
Tony Iommi | Guitar |
Bill Ward | Drums | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
Vocal | 1 2 3 4 5 6 7 8 | |
Geezer Butler | Bass | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
Ozzy Osbourne | Vocal | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
Tony Iommi | Guitar | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
Gerald Woodruffe | Keyboard | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
NEVER SAY DIE! (1978;8th) C+ | |
ドラムが軽快に走るヘヴィ・メタル。コマーシャルなメロディ・ラインを軸にしてリズム隊で攻撃性を保ちます。ヴォーカルは薄い中高音域を裏返しながらのったりと徐行運転。ギターはわりとベーシックな流れのリフですがメロディはキャッチーです。うねるベースは基本的にはエッジ緩めで音圧で主張する方向。ドラムは硬くはじけるサウンドで打数豊富に楽曲を駆動します。 #2:スタスタと走るドラムにメカニカルに歪むギター・ワークが乗る。#5:キャッチーなヴォーカルとギターのメロディが明るく走る。#6:ピアノを交えた美麗な哀愁メロディをベースがヘヴィに支える。 |
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PERSONNEL
ADDITIONAL
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HEAVEN AND HELL (1980;9th) S | |
パワフルなヴォーカルを中心に展開するヘヴィ・メタル。勇壮から哀愁まで魅力的なメロディ・ラインを精力的に練り上げます。ヴォーカルは少し奥の方からパワフルなシャウトを響かせながらエネルギッシュに走ります。ギターはリフよりも自由にメタリックに歪んだメロディを挿入していくスタンス。ベースは太く重いサウンドでガッチリとしたリフを組み上げます。ドラムは少し平面的ですが重さのあるヒットを飛ばしてきます。 #1:キャッチーなヴォーカル・メロディをヘヴィなリズム隊が軽快に走らせる。#2:哀愁を滲ませるメロディを弾き出す弦楽器隊が良い。#3:ミドル・テンポでキャッチーに絡むヴォーカルとギターをベースが支える。#4:後半へ向かってボルテージとドラマ性を高めていくヴォーカルが強力。#6:勇壮から哀愁へと殺傷力に富んだ劇的な展開をアグレッシヴに送り出す。#7:コマーシャルな明るさにもファットなベースがヘヴィネスを添加する。 |
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PERSONNEL
ADDITIONAL
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MOB RULES (1981;10th) A | |
パワフルなヴォーカルが主導するヘヴィ・メタル。テンポ緩めの曲で暗黒色を強めながらヘヴィに進行します。ヴォーカルはパワフルな高音域のみならずねっとりとした中音域にもその魅力を発揮。ギターはメタリックなソロを交えつつ基本はヘヴィネスの供給に努めます。ベースはギターのフォロー的な動きをしますが、端々にオカズの提供も忘れません。ドラムは浅めのサウンドですが力強いヒットを着実に飛ばしてきます。 #2:緩めのテンポで練り歩くギター・リフに乗ってヴォーカルがパワフルに吼える。#3:ヘヴィな叙情性をダークに繰り出すインスト陣をヴォーカルがパワフルに牽引する。#5:ヘヴィな躍動感を放つインスト陣に乗って暴れるヴォーカルが魅力。#7:ノリ良く弾き出されるギターとベースのリフをドラムとヴォーカルが受ける。#8:劇的な導入部を経てリズミカルに駆けるヘヴィなギターとベースが良い煽情力を生む。 |
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PERSONNEL
ADDITIONAL
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BORN AGAIN (1983;11th) B | |
オカルティックな雰囲気を漂わせるヘヴィ・メタル。Ianが歌う初期の名曲のためにデラックス・エディションを買っても後悔はないと思います。ヴォーカルは狂気じみたスクリームをはじめとして全体的にイーヴルな雰囲気にとてもよくマッチしています。ギターはメタリックに歪んだトーンでヘヴィなリフと妖しいメロディを弾きます。ベースは少々ブーミー過ぎますがヘヴィネスの供給は十分。ドラムは音抜けの悪さで損をしていますがしっかりと重いヒットを繰り出します。 #A3:オカルティックなリフの中でヴォーカルも狂気を滲ませて吼える。#A5:リズミカルにうねる低音リフがコマーシャル性も感じさせる。#A8:キャッチーなメロディの合間に叩き込まれる金属質スクリームが良いアクセント。 |
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PERSONNEL
ADDITIONAL
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SEVENTH STAR (1986;12th) C | |
熱唱ヴォーカルと駆けるヘヴィ・メタル。ヴォーカルを前面に出してストレートな展開をします。ヴォーカルはパワフルな高音域を絞り出してきますがどこか淡白な印象。ギターはソロではそこそこ弾いていますがあまり前には出てこない印象。キーボードもあまり印象的な貢献はできていません。ベースもサウンド的にもプレイ的にもあまり存在感なし。ドラムは重さよりインパクト重視でそれなりに叩きます。 #2:枯れた哀愁をパワフルに歌い上げるヴォーカルが良い。#6:ドライヴ感のあるギター・リフにヴォーカルが噛みつく。 |
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PERSONNEL
ADDITIONAL
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THE ETERNAL IDOL (1987;13th) A | |
ハイ・トーン・ヴォーカルが牽引するヘヴィ・メタル。叙情性の中に妖しさを感じさせるメロディで進行します。ヴォーカルはクリアーな高音域に粘り気を加えてパワフルに歌い上げます。ギターはメロディックなリフを主体に快活に駆ける印象。キーボードは電子音メインで楽曲の装飾を行います。ベースはボトムを這いながらちょくちょく浮上してオカズを打ち上げてきます。ドラムはこもり気味のサウンドで堅実。 #1:ダークな哀愁を感じさせるリフに乗って叙情メロディを歌い上げるヴォーカルが耳を惹く。#2:オカルティックなギター・リフで妖しく展開する。#5:ドライヴ感のあるギター・リフに乗ってヴォーカルもエネルギッシュに走る。#6:ゆったりとリズミカルに流れる弦楽器隊のリフがヴォーカルを先導する。#8:ボルテージの高いヴォーカルとギターがアグレッシヴに駆ける。#9:ドゥーミーなインスト陣の中で狂気を潜ませるヴォーカルが光る。 |
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PERSONNEL
ADDITIONAL
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HEADLESS CROSS (1989;14th) S | |
パワフルに吼えるハイ・トーン・ヴォーカルを擁するヘヴィ・メタル。叙情性を基幹に置いて丁寧に紡がれるメロディと圧巻のヴォーカルのパフォーマンスがたまらないのでS評価。ヴォーカルは軽くかすれた中粘度の高音域を張り上げて叙情性を煽ります。ギターは緩めのテンポで神秘的なメロディのリフを奏でて世界観を作ります。キーボードは基本的に装飾がメインで雰囲気を作ります。ベースは緩めの輪郭でギターをバックアップしてボトムを支えます。ドラムは派手な主張は控えて駆動力を提供する印象。 #2:淡々と走るベースとゆったりとリフを紡ぐギターをバックにパワフルなヴォーカルが吼える。#3:キャッチーな中にも叙情性を潜ませるリフをバックにヴォーカルはハイ・トーンを響かせる。#4:感情豊かに展開するヴォーカルをギターがメロディックに飾る。#5:産業ロック的なキーボードにコマーシャルな明るさを感じさせながら暗黒面へもアプローチする。#6:ブリッジで流れる奇妙なオリエンタル・メロディが耳を惹く。#8:哀愁のメロディを爪弾く弦楽器隊をヴォーカルの情感が煽る。 |
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PERSONNEL |
Cozy Powell | Drums | → Ref. |
Tony Iommi | Guitar | |
Tony Martin | Vocal | → Ref. |
Brian May | Guitar | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
Geoff Nicholls | Keyboard | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
Laurence Cottle | Bass | 1 2 3 4 5 6 7 8 |
TYR (1990;15th) B+ | |
パワフルなヴォーカルが牽引するヘヴィ・メタル。勇壮さに叙情性を織り込んで力強く突き進む内容がやや緩いところはありながらも魅力的なのでB+評価。ヴォーカルは緩めのテンポで粘度の高い高音域をパワフルに叩きつけてきます。ギターはメタリックなメロディのリフを基調としてソロは忙しなく弾きまくります。ベースは押しは強くないフラットなサウンドですが精力的に動いて厚いボトムを構築。ドラムは硬くパワフルなアタックで強力に楽曲を駆動する一方でキックはサウンド的にも弱め。 #1:ヘヴィでもキャッチーなリフにパワフルなヴォーカルが躍動する。#3:叙情性の中にもフックのあるヴォーカル・メロディを中心にしてシンプルでパワフルに進行する。#4:ベースを筆頭にじっとりとしたヘヴィネスを漂わせる演奏陣にヴォーカルがパワフルに挑みかかる。#7:リズム隊のヘヴィな牽引力にヴォーカルとギターもアグレッシヴに応える。 |
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PERSONNEL |
Cozy Powell | Drums | |
Neil Murray | Bass | → Ref. |
Tony Iommi | Guitar | |
Tony Martin | Vocal |
Geoff Nicholls | Keyboard | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
DEHUMANIZER (1992;16th) B+ | |
粘性の高いダークな世界観のヘヴィ・メタル。全体的にヘヴィネスを強調された内容になっています。ヴォーカルはねっとりとパワフルなハイ・トーンでインスト陣に負けない深みを創出。ギターは重苦しさと叙情性をトーンを変えながら速度は幾分抑え目に弾き出します。ベースはファットなサウンドでボトムを分厚く埋めて積極的にリフを補強します。ドラムはサウンドの奥行きのなさが迫力をスポイルしますがパワーはしっかりと感じ取れます。 #2:おどろおどろしい雰囲気の中にヴォーカルがキャッチーさを潜ませる。#3:ヘヴィな重低音を震わせながら軽快に走りまくる弦楽器隊が魅力。#5:ダークでヘヴィなリフ・ワークにエネルギッシュなヴォーカルがぶつかる。#6:キャッチーなメロディをパワフルに走らせるヴォーカルとギターが良い。#9:勇壮なメロディ・ラインをヴォーカルがねっとりとパワフルに歌い上げる。 |
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PERSONNEL |
Geezer Butler | Bass | rejoin |
Ronnie James Dio | Vocal | rejoin |
Tony Iommi | Guitar | |
Vinny Appice | Drums | rejoin |
Geoff Nicholls | Keyboard | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
CROSS PURPOSES (1994;17th) A | |
キャッチーなメロディをヘヴィに展開するヘヴィ・メタル。テンポを落としたドゥーム路線にもヴォーカルのメロディやベースのパワーをしっかり注入してダレないのでB+評価。ヴォーカルはエネルギッシュなハイ・トーンを中軸にねっとりとドゥーミーな中音域にも対応。ギターはメロディを弾く方向に注力してメタリックな空気を作ります。キーボードはあまり表立った見せ場はなくサポートに専念する印象。ベースは前面に張り出してヘヴィネスとダークネスの供給に奮闘。ドラムは張りのある乾いたサウンドでメリハリの付いた駆動力を叩き出します。 #1:よく動くベースをバックにギターとドラムが軽快にヘヴィにドライヴする。#3:キャッチーなメロディを交えながらドロドロとリフが躁気味に動く。#5:淡白で暗いヴァースから躍動感が弾けるコーラスへの展開が良い。#8:パワフルなうねりを加えるリフ・ワークにヴォーカルも応えて吼える。#10:のったりと進行しつつもパワフルなヴォーカルと隙を見て弾きまくるギターが強力に響く。 |
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PERSONNEL |
Bobby Rondinelli | Drums | → Ref. |
Geezer Butler | Bass | |
Geoff Nicholls | Keyboard | → Ref. |
Tony Iommi | Guitar | |
Tony Martin | Vocal | rejoin |
FORBIDDEN (1995;18th) C+ | |
ダークな空気感で展開するヘヴィ・メタル。ミドル・テンポの曲が多めで、悪くはないのですがこれといった決め手に欠けるのでC+評価。ヴォーカルはねっとりと絡むパワフルな中高音域をメインに操りますが、熱唱スタイルで輝く持ち味はスポイルされている印象。ギターは強めに歪んだ太いリフの重量感で楽曲を構築します。ベースはややウォームなサウンドでも積極的に動き回る様子は分離良く聴こえてきます。ドラムはソリッドなヒットを歯切れよく叩き込んで楽曲を駆動します。 #4:緩急をつけてうねるリフ・ワークとヴォーカルがダークに展開する。#6:分厚いサウンドで練り込まれるダークかつキャッチーなメロディのリフをドラムがガツガツ駆動する。#9:明るさの中にも叙情性を込めるギター・リフとヴォーカル・メロディが魅力。 |
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PERSONNEL |
Cozy Powell | Drums | rejoin |
Geoff Nicholls | Keyboard | |
Neil Murray | Bass | rejoin |
Tony Iommi | Guitar | |
Tony Martin | Vocal |
Ice-T | Vocal | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
13 (2013;19th) B | |
王道リフ・ワークで送るヘヴィ・メタル。ミドル・テンポに徹したリフはエキサイトメントには欠けますが、絡みつくような暗く粘度の高いヘヴィネスが効いているのでB評価。ボーナス・ディスクの方は勢いを増してくるのでそういう割り切りなのでしょう。ヴォーカルは間延びしたいつものスタイルで特に破綻もなく歌えています。ギターは単音リフをゆったりとヘヴィに奏で、ファットなベースが築く強固な土台が時に前面に出張りながらパワフルに楽曲を駆動します。ドラムも基本的には巡航運転ですが、チェンジ・オブ・ペースに放り込んでくるオカズが良いアクセントになります。 #A2:ねっとりと絡むヴォーカルとベースをギター・リフがガイドする。#A4:淡々と暗い哀愁メロディを投下するギターとヴォーカルをベースがボトムで支える。#A5:ヘヴィなサウンドで緩急をつけて展開する弦楽隊のリフにドラムがアクセントをつける。#B1:軽快に飛ばすギター・リフの裏でベースもヘヴィに蠢く。 |
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PERSONNEL |
Geezer Butler | Bass | rejoin |
Ozzy Osbourne | Vocal, Harmonica | rejoin |
Tony Iommi | Guitar |
Brad Wilk | Drums, Percussion | A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 A8 B1 B2 B3 |