Hansi Kürsch | Vocal, Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th |
André Olbrich | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th |
Marcus Siepen | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th |
Thomen Stauch | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
Frederik Ehmke | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th |
BATTALIONS OF FEAR (1988;1st) B+ | |
ファストに突撃するメロディック・パワー・メタル。勇壮なメロディ・ラインをアグレッシヴに疾走させつつリズム・チェンジも多用する構成が良くてB+評価。ヴォーカルはナチュラルな中高音域を荒々しく力ませてメロディとアグレッションを上手く両立させます。ギターはメロディックなハーモニー・プレイと速いリズムの刻みに弾きまくりソロを絡めてきます。ベースは底の方でぼんやりとうなっているのがわかりますが動きは緩やか。ドラムは抜けが悪いですが豊富な打数でガツガツ攻めてきます。
#1:エネルギッシュに疾駆するインストに乗ってヴォーカルもアグレッシヴに吼える。#2:疾走ドラムにアグレッシヴなヴォーカルが乗る。#5:リズミカルに飛ばしまくるヴォーカルが良い高揚感を生む。
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FOLLOW THE BLIND (1989;2nd) C+ | |
勇壮メロディが疾走するメロディック・パワー・メタル。ヴォーカル・ラインはさほど走らないところがドイツ的ですが、そのメロディがちょっと弱い印象でC+評価。ヴォーカルは多少の音程の甘さは勢いで押し切らんばかりに力の入った中高音域を朗々と響かせます。ギターは速い刻みとスリリングな勇壮メロディを織り交ぜながら疾駆します。ベースはあまり表だったアクションは取らず。ドラムは引いた位置からキックを勢いよく蹴り込んできます。
#3:緊迫感を振り撒きながらギター・リフがアグレッシヴに疾駆する。#7:爆走ドラムに乗ってアグレッシヴなメロディが走るインスト曲。#8:コーラスのメロディ・ラインに混入させた哀愁成分が勇壮さを引き立てる。
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TALES FROM THE TWILIGHT WORLD (1990;3rd) A | |
煽情力にあふれるヴォーカル・ワークで疾駆するメロディック・パワー・メタル。クワイアを重ねて叙情性をスケール・アップさせる手法がハマっていてA評価。ヴォーカルは力む中高音域からトレブリーな高音域を魅力的に響かせます。ギターは刻み中心のリズム・ワークで主張は控えめですが勇壮なメロディを着実に紡ぎ上げる良い働き。ベースは堅実にボトムを埋めます。ドラムは抜けの悪いサウンドが邪魔をしますがパワフルに叩きまくって強力な駆動力を発現させます。
#1:サラッと軽い叙情性を組み込んだコーラスのメロディ・ラインが耳を惹く。#2:コーラスにクワイアを絡めながら高揚感あふれるメロディを叩きつける。#4:哀愁のメロディを大仰なスケールで切々と織り上げる。#6:疾走するリズム・ギターとドラムがキャッチーな勇壮メロディを引っ張る。#9:勇壮さの中に叙情性を滲ませるヴォーカル・ラインを煽情力の高いインスト陣でリフト・アップする。
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SOMEWHERE FAR BEYOND (1992;4th) B+ | |
ヒステリックなハイ・トーン・ヴォーカルが引っ張るメロディック・パワー・メタル。勇壮さと哀愁を激しく表現するメロディ・ラインを民謡色で鮮烈に味付けする方向性が良くB+評価。ヴォーカルはパワーで絞り出す金属質の高音域とゆったりとナチュラルな中音域を使い分けて表情を付けます。ギターはトレブリーなメロディとザクザクと刻むリズムをアグレッシヴに走らせます。ベースはあまり動きを起こさず控えめ。ドラムは輪郭の緩さでマイルドになってはいますが強めのアタックで打数豊富に疾走します。
#1:叙情性をまとった勇壮なヴォーカル・メロディが先陣を切って駆ける。#4:煽情力の高い勇壮メロディをオーケストレーションを絡めてスケール感たっぷりに送り出す。#7:アンプラグドで彩られる哀愁のメロディを切々と力強く歌い上げる。#10:疾走するリズムの刻みにエネルギッシュなヴォーカルを叩きつけるヘヴィな展開にもアクセントにケルティックなメロディを放り込む。
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TOKYO TALES (1993;live) B | |
1992年東京でのライヴ・テイク。オーディエンスもクワイア隊としてしっかりミックスしていて臨場感もありB評価。ヴォーカルは稀にフェイクも入れますが、金属質のシャウト・スタイルで勇壮メロディをしっかりとパワフルに歌い上げます。ギターは特徴的なトレブリー・サウンドが少しこもっていますが気にせず弾きまくり志向。ベースは浅めでも比較的太い音像でテンポよく走ります。ドラムはかなりぼやけて奥に引っ込んでいて豊富な打数も迫力不足な感が否めません。
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IMAGINATIONS FROM THE OTHER SIDE (1995;5th) S | |
勇壮メロディをトレブリーに叩きつけるメロディック・パワー・メタル。緩急をつけた劇的な展開が絶妙にマッチする世界観が圧巻の内容でS評価。ヴォーカルはヒステリックなハイ・トーンとナチュラルな中音域の使い分けで場面展開を強力に印象付けます。ギターもまたヒステリックと形容できるトーンで緊迫感を持ってアグレッシヴに弾き倒します。ベースは概ね埋もれきっていてよくわからないです。ドラムは丸くぼやけたエッジで奥に引っ込んでいますが叩きっぷりの良さは流石。
#1:不穏さと勇壮さを上手くミックスさせて高揚感を煽っていく見事なオープニング。#2:疾走するリズム隊に負けないアグレッションを叩きつけるヴォーカルが強力。#3:埃っぽい哀愁に満ちた民謡調のメロディ・ラインが凶悪。#4:コーラスでのクワイア隊を絡めたヴォーカル・ワークの高揚感が魅力。#6:ドラムの太い攻撃力に緩急をつけて繰り出されるヴォーカルのアグレッションも効く。#7:コーラスでの身を切るようなスクリーム・ヴォーカルを活かす哀愁のメロディが良い。#8:キャッチーなメロディを高揚感を伴って弾き出すギターとヴォーカルが魅力。
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THE FORGOTTEN TALES (1996;EP) D | |
日本盤ボーナス・トラックなどを一枚にまとめた企画盤。ファニーなカバー選曲やアレンジ違いのアルバム収録曲で編成されるため、熱心なファン以外はあえて購入する理由はないと言い切れるのでD評価。カバー選曲自体はわりと興味深いので切って捨てるには勿体ないですが。各員のパフォーマンス自体はいつも通りで特に言及することもないです。
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NIGHTFALL IN MIDDLE-EARTH (1998;6th) S | |
厚いクワイアで劇的要素を増強したメロディック・パワー・メタル。メタリックな攻撃性を保持したままサウンド・エフェクトの多用によって作り上げられる壮大叙事世界が素晴らしくS評価。ヴォーカルはヒステリックなハイ・トーンを中心に勇壮な叙情メロディをパワフルに吼えます。ギターもトレブリーな方向に振り切ったサウンドでサイレンのような緊迫感を創出。ドラムは音の壁に埋もれていますがキックの圧力でパワフルなドライヴ力を供給します。ベースはぼやけつつも弾力のあるサウンドでリフを支えます。
#2:緊迫感を煽るギター・ワークに勇壮なヴォーカル・メロディが強烈に響く。#4:パワフルな哀愁を漂わせるヴォーカルをインスト陣が力強く壮麗に飾る。#6:アグレッシヴに叩きまくるドラムに乗ってパワフルな勇壮メロディが疾駆する。#9:フォーキーなギター・ワークを従えて分厚いヴォーカル・チームが緩急をつけながら凶悪な煽情力を撒き散らす。#13:不穏な空気感を備えながらも足取り軽く踊るヴァースから雄大なコーラスへの流れが良い。#18:キャッチーに走る叙情メロディをファストに刻むリズム隊が牽引する。#21:陽性メロディを基調にしつつも暗く重いアクセントを加えてフィナーレに余韻を残す。
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A NIGHT AT THE OPERA (2002;7th) B+ | |
ヒステリックなハイ・トーン・ヴォーカルを前面に立てるメロディック・パワー・メタル。トレブリーな勇壮メロディを軽快に疾走させる傾向が上手く持ち味にはまっていてB+評価。ヴォーカルはマイルドな中音域よりも力を込めた高音域をメインに使います。ギターはキャッチーな陽性のメロディを基本にリフを構成。ドラムは積極的な叩きっぷりが魅力ですがサウンドの抜けの悪さが難点。ベースはかなりぼやけた音で堅実に低域を埋めます。
#2:キャッチーで勇ましいヴォーカル・メロディを軸にして軽快に疾走する。#3:厚めに展開されるコーラスのヴォーカル・メロディに叙情性を注ぎ込む。#6:軽快に叩きまくるドラムに乗って明るいドラマ性を展開する。#9:ファストに刻まれるリズムに対峙するようにダークな叙情メロディが叩き込まれる。#10:緊迫感を煽るヴォーカル・ワークを前面に出して劇的な場面展開を行う。
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LIVE (2003;live) A | |
2002~3年にかけてのワールド・ツアー音源からピック・アップ。選曲はほぼベスト盤的でナレーションまでそらんじるオーディエンスのレスポンスも素晴らしくA評価ですが、特に2枚目において長めの曲間でテンションがダレるのは若干のマイナス要素。ヴォーカルはのどが温まってない曲もありますが、全体的には特徴的な響きの金属質ハイ・トーンがしっかりと出ています。ギターはトーンを低めに設定したサウンドで、他の音の装飾が少ない分その働きが際立ちます。キーボードは基本的に控えめの立ち位置。ベースは存在感厚めの低音域で手慣れたプレイを聴かせます。ドラムも録音によっては輪郭の緩いサウンドですが、鋭く豊富な打数でアグレッションをリードします。
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PERSONNEL
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IMAGINATIONS THROUGH THE LOOKING GLASS (2004;live) C | |
2003年ドイツでのヘッドライナー・フェスティバルからのテイク。元は映像作品だったものをボックス・セットの一部としてCD化。選曲は王道ですが前年リリースのライヴ・アルバムと重複が激しく、パフォーマンスとしても些か劣るので映像がないとあまり存在意義はなさそうなのでC評価。ヴォーカルは喉が温まっても高音域の調子に波があってフェイク多用なのが残念。ギターもサウンドの問題があるのか特徴的な金属音は引っ込み気味ですが、パフォーマンスは堅実にこなします。ベースは輪郭は緩いですがボトムはしっかり支えて動きます。ドラムは芯とエッジに軽く攻撃性を持たせたソリッドなサウンドで疾駆します。
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A TWIST IN THE MYTH (2006;8th) A | |
劇的な勇壮メロディで突き進むメロディック・パワー・メタル。ケルトをベースにしながらも多少オリエンタルな風味も取り込んで陽性な方を向いた方向性が良くA評価。ヴォーカルはヒステリックになりつつも適度に力は抜けた高音域を中心に攻めます。ギターはトレブリーなリフにコミカルとも取れそうなフックを仕掛けながら楽曲を牽引。ベースは堅実かつ影薄め。ドラムは薄皮一枚挟んだようなサウンドですがバスの圧力は伝わります。
#2:枯れた哀愁に煽情力があふれるヴォーカル・メロディとギター・リフが良い。#3:爽やかな勇壮なメロディを跳ねながら繰り出すヴォーカルが魅力。#4:東洋風味の軽やかなメロディを載せて軽快に跳ねるリズム・ワークが目新しい。#9:壮大な叙情メロディでしっとりと哀愁を炸裂させる。#10:実速度の割に打数を詰め込んだドラムの存在感が光る。#12:静かに致死量の哀愁を撒き散らす。
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AT THE EDGE OF TIME (2010;9th) B | |
オーケストレーションを大々的に導入したメロディック・パワー・メタル。楽曲的には極端にシンフォニックには走らずに大仰なエピック・メタルの枠内で進行する感じが良くB評価。ヴォーカルは楽曲に合わせて力む高音域と悠々とした中音域で表情をつけていきます。ギターはオーケストラに押され気味ですがメタリックな攻撃性が欲しい所での弾きまくりプレイが効いています。ドラムは奥まった位置から少しトリッキーな動きのヒットを潤沢に供給。ベースはリズムの刻みを着実にバックアップします。
#A1:ゆったりとしたヴォーカル・ラインを中心にシンフォニックな叙情性を奥行きたっぷりに展開する。#A3:フォーキーな枯れた哀愁メロディに勇壮風味を添えて進行する。#A4:コーラスに厚めのクワイアを織り込んでキャッチーなメロディが軽やかに疾走する。#A10:オーケストラを前面に出した勇壮なメロディにどことなくコミカルな雰囲気も匂わせつつラストは壮大に締める。
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PERSONNEL
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AN EXTRAORDINARY TALE (2013;bonus) C+ | |
ボックスセットについてきたデモ音源メインのおまけ。厚い装飾が施される前の姿もまた魅力的であり、特にクワイアが粗いところもメロディ・ラインの良さがわかって良いと思います。とは言えコレクターズ・アイテムではあるのでC+評価。
#3:華美にならないヴォーカル・ワークが漢臭さを増していて良い。
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PERSONNEL
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BEYOND THE RED MIRROR (2015;10th) C | |
オーケストレーションで飾るメロディック・パワー・メタル。じっくりと大仰に劇的な進行をする内容ですが、好みとして楽曲に心躍るものを感じないのでいまいち不完全燃焼のためC評価。ヴォーカルはトレブリーな中高音域を緩めのテンポで繰り出すイメージ。ギターはヒステリックなトーンこそ健在ですが楽曲の要求に合わせてあまり躍動せず。ベースはボトムを堅実に支えます。ドラムは抜けの悪いサウンドも相まって打数の割に明快な存在感を発揮できていません。
#7:緊迫感のあるギターとクワイアを軸にして疾走する。#9:中盤からギアを上げてアグレッシヴに走るリズム・ワークにヴォーカル・チームがテンションのある叙情性を叩き込む。
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PERSONNEL
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THE GOD MACHINE (2022;11th) 8 | |
NB 5755-2 |
メタリックな勇壮メロディを劇的展開で疾走させるメロディック・パワー・メタル。疾走するリズム・ワークにメロディックなコーラスをはめ込む構成が中心の内容で8点。楽曲の緩急のパターンが大体似た感じなので既視感も覚えますが曲そのものはしっかり魅力的です。ヴォーカルは絞り出すような高音域を主体にバック・ヴォーカルの厚みで全体的な声量を確保します。ギターは劇的な世界観の中でメタリックなアプローチで一貫してリフとソロを弾き出します。ベースはぼやけて判別性が悪いですが時折走っているのはわかります。ドラムは打数豊富にひたすら疾走している印象でやや控えめのサウンドですが硬さは十分。
#2:勇壮メロディに緊迫感をまとわせてドラマティックに疾走する。#3:叙情性を帯びたドラマティックなメロディが走るヴァースから爽快さを足すコーラスへ展開する。#5:重厚な焦燥感を撒き散らす演奏陣にヴォーカルの仰々しさも加勢する。#8:ヴォーカルとギターがスリリングに疾走するヴァースの攻撃性が良い。#9:抑えたテンポでクラシカルな哀愁を刻む足元ではドラムが疾駆する。
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