website Nebularium (2001;1st) Fragments Of D-generation (2004;2nd) Mind Tricks (2006;3rd) The Isolation Game (2009;4th) Cold Inferno (2015;5th) |
Benny Bianco Chinto | Vocal | 1st 2nd |
Björn Strid | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Claudio Ravinale | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Ettore Rigotti | Vocal, Guitar, Bass, Drums, Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Simone Palermiti | Guitar | 1st |
Mirco Andreis | Bass | 1st 2nd |
FRAGMENTS OF D-GENERATION (2004;2nd) 8 | |
TKCS-85095 |
デジタル成分を練り込んだメロディック・デス・メタル。叙情メロディを中核にしつつ暴力性との絶妙なバランスを実現するパフォーマンスが素晴らしく8点。ギターとキーボードにインダストリアルな風味を持たせてはいますがアクセント程度です。ヴォーカルはアグレッシヴに吼えるヴァースとノーマル・ヴォイスでメロディックに攻めるコーラスでキャラクターを変えます。ギターはテクニカルな速弾きを織り込んだメタリックなプレイでメロディ面の充実を図ります。キーボードはデジタルな装飾に使われてピコピコキラキラしたアクセントも自然に組み込んできます。ベースはビキビキとアタック音を強調したサウンドでリズムを作ることもありますが全体的には低音域を埋めるイメージ。ドラムは音を弄られた感じは強めですが硬く乾いたスネアでビートを作っていくスタイル。
#1:暴力性と叙情性をメリハリ付けて叩き出すギターとヴォーカルが魅力。#2:リズミカルに進行しながらヴォーカルとキーボードでキャッチーな叙情メロディを叩き込む。#3:デジタルなラップ調ヴァースから哀愁のコーラスまでメロディが良いのでするっと聴ける。#4:哀愁のメロディを爪弾くラストのギター・ソロが魅力的。#6:キラキラと電子音で飾られたメロディがキャッチーに駆ける。#7:ヘヴィに跳ね回るリズムに攻撃性と叙情性を添加してキャッチーに展開する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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MIND TRICKS (2006;3rd) 6 | |
TKCS-85144 |
ツイン・ヴォーカルで展開するメロディック・デス・メタル。アグレッシヴに吼えるツイン・ヴォーカルと叙情性を湛えてヘヴィに走るリフの組み合わせが魅力で6点。コーラスでテンポを落とすスタイルを貫き通すのが個人的には今一つなので渋めの点数ですが好み次第ですね。ヴォーカルは咆哮からノーマル・ヴォイスまで使い分けるBjörnにブラックなグチャ系Claudioが絡んでいくスタイル。ギターはザリザリに歪んだリズムの刻みが主体。キーボードはピコピコとしたデジタルなサウンドの印象が強いですがメロディ・ラインは結構な割合で担当。ベースはリフを補完するようにボトムで存在感のある動きをします。ドラムは派手なオカズはないですが疾走感を供給する仕事をしっかりこなします。
#1:デジタルな装飾を施しながら叙情メロディがアグレッシヴに放たれる。#2:軽快に繰り出されるヴォーカルの掛け合いがキャッチーなアグレッションを生む。#4:駆動力のあるアグレッシヴなヴァースからキャッチーなメロディを押し出すコーラスへとなだれ込む。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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THE ISOLATION GAME (2009;4th) 5 | |
CR 006 |
デジタル臭の強いメロディック・デス・メタル。ギターやヴォーカルのリズムに若干のグルーヴを入れながらメロディックに駆ける楽曲は悪くないですが似たような曲が目立つので5点。テンポを落とすコーラスにヴォコーダを多用するので無機質な印象が強まります。ヴォーカルはClaudioの湿式デス・ヴォイスを適所に配しながらコーラスはヴォコーダでBjörnの声をいじるのが標準スタイル。ギターはリフでの歯切れよく歪んだトーンとコーラスのメロディを補強するクリーンなトーンで表情を変えます。キーボードはデジタル系の装飾を担当してあまり前面には出ず。ベースは底の方にいるのは聴き取れますが動きは堅実。ドラムは淡々と疾走感を打ち込むキックとかなり硬めに音を作られたスネアで機械的な駆動力を供給。
#2:ドライヴ感のあるギター・リフに乗ってヴォーカル・チームも軽快に走る。#5:デジタル臭のする駆動力を提供するギターはコーラスではメロディックに展開。#12:電子音がピロピロ鳴りまくるギターとキーボードの忙しない動きをドラムが引き連れて疾走する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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COLD INFERNO (2015;5th) 5 | |
CR 036 |
メカニカルな疾走感を打ち出したメロディック・デス・メタル。コーラスにテンポ・ダウンしたコマーシャルなノーマル・ヴォイスを多用するのは個人的に嫌な方向性なので5点。ギターを中心にメロディ面を強化する意図は見えます。ヴォーカルはヒステリックに湿ったClaudioの絶叫系を軸にBjörnの太い咆哮とEttoreのナチュラルな中音域が交差します。ギターはメロディのあるリフを奏でますがやや埋もれ気味。ベースは音圧高めのヘヴィなうねりをねじ込んで攻撃性を高めます。ドラムは派手なオカズこそ入れないものの打数は豊富に疾走感をもたらします。
#3:勇壮成分を振り撒きながらハイ・ボルテージで突っ走るギター・ワークにヴォーカルがぶつかる。#5:インダストリアル風味もある弦楽器の刻みにメロディックなギター・ソロが映える。#6:メカニカルで軽快なリズムの刻みに乗せてメタルコアなコーラスにヴォーカルを入れ代わり立ち代わり重ねる。#8:強靭なドライブ力を持つリズム・ワークにキャッチーなメロディのギター・ワークが軽妙な雰囲気を加える。#9:ヘヴィに跳ねるリズム・ワークにアグレッシヴなヴォーカルが挑みかかる。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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