ZP Theart | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th |
Marc Hudson | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Herman Li | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Sam Totman | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Adrian Lambert | Bass | 1st 2nd 3rd |
Frédéric Leclercq | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Didier Almouzni | Drums | 1st |
Dave Mackintosh | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Gee Anzalone | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Vadim Pruzhanov | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
VALLEY OF THE DAMNED (2003;1st) 8 | |
VICP-62258 |
トレブリーに突っ走るメロディック・スピード・メタル。疾走するリズム隊に載せるメロディが煽情力抜群で多少の粗は吹き飛ばす力があって8点。ソロが電子音でワチャワチャするのは少々耳障りな過剰さもあってマイナス・ポイント。ヴォーカルは若干苦しさを見せることもある薄いハイ・トーンで魅惑のメロディを歌い上げます。ギターはキャッチーなメロディを絡めながら速い刻みを叩き込んでいく一方ソロはキラついた音でやたら弾きまくります。キーボードはソロを主戦場としてピコピコキラキラと電子音で弾きまくりピアノでは叙情メロディが冴えます。ベースはかなり押しの強いサウンドで高速の刻みとうねりを披露。ドラムは細身の乾いたヒットをこれでもかと詰め込んで疾走します。
#2:勇壮さの中に叙情味を帯びたヴォーカルとギターのメロディが疾走リズムに乗って強力に響く。#3:飛ばしまくるリズム隊のスピードにヴォーカル・メロディの煽情力も増す。#4:キャッチーに駆けるヴォーカルと高らかに鳴り響くキーボードのメロディの下でベースがブリブリ暴れ倒す。#5:ヴォーカルの金属質ながらも伸びやかな高音域を活かした柔らかなメロディが沁みる。#6:流れをぶった切る唐突なジャズ風ピアノ・ソロが情感たっぷりのハイライト。#10:哀愁を帯びたヴォーカル・メロディを前面に出して疾走する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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SONIC FIRESTORM (2004;2nd) 6 | |
VICP-62629 |
速弾きギターが主導するメロディック・スピード・メタル。疾走ドラムに乗ってツイン・ギターが奏でる勇壮メロディはオーソドックスでも高揚感があり6点。ヴォーカル・メロディのバリエーションの乏しさと派手なインパクトだけで脈絡がない長い速弾きソロはマイナス・ポイント。ヴォーカルはクリーンに伸びる金属質ハイ・トーンを時折力ませて攻撃性を出そうとします。ギターはゲーム音楽スタイルの速弾きをピュイピュイ言わせながらもオーソドックスな勇壮メロディも忘れません。キーボードは電子音の装飾がメインですがピアノによる叙情性や速弾きバトルへの参戦も手広くこなします。ベースはかなり速い刻みを押し込んできますがぼやけがち。ドラムは深さよりも硬さに振ったサウンドで軽快な爆走感を叩き込みます。
#2:仄かに哀愁を滲ませながら勇壮メロディがヴォーカルを中心に叩き出される。#5:ゴリゴリに攻めまくるドラムに反して爽快なメロディをヴォーカルとキーボードで放つ。#7:ヴォーカルの足元で弦楽器隊のアグレッシヴなリフがメカニカルに暴れまわる。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL |
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INHUMAN RAMPAGE (2005;3rd) 5 | |
VICP-63220 |
勇壮メロディを電子音で彩るメロディック・スピード・メタル。オーソドックスな勇壮メロディでひた走る部分の煽情力は十分ですがソロが退屈かつ長いので5点。6~7分の曲が並ぶ中ピヨピヨ速いだけで同じようなタッチのソロが確保されているので集中力が続きません。ヴォーカルは丸っこい高音域を張り上げてメロディ・ラインに情感を加えます。ギターはスピード至上で弾きまくりますがメロディ成分も随所に仕込みます、ただソロは長すぎるわりに印象が薄いのが難点。キーボードは普段は電子音での装飾を行いながら時折ボルテージを上げてリフにもソロにも絡んでいきます。ベースは基本控えめで動きは速いですがそれほど前に出てきません。ドラムはブラストを積極的に叩き込む重量級のプレイで駆動力を高めます。
#1:ツイン・ギターで刻みまくるメタリックなメロディが高揚感を煽ってくる。#3:キーボードの浮遊感を絡めた叙情メロディを軸に場面展開多めに走り抜ける。#5:哀愁を秘めた勇壮メロディを放つヴォーカルとキーボードは良い。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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ULTRA BEATDOWN (2008;4th) 6 | |
1686-179372 |
勇壮メロディを劇的に展開するメロディック・スピード・メタル。勇壮メロディを軸に劇的な展開を聴かせる楽曲は魅力的も長すぎる似たようなソロで集中力が殺がれるので6点。ギター・ソロに必ず入るピヨピヨ音もアイデンティティなのはわかりますがくどいです。ヴォーカルは丸い高音域で歌い上げるメロディ・ラインのマッチングの良さが光ります。ギターはリフでは一歩引いた位置から刻み倒しますがその分ソロはメロディと速弾きでそれぞれ枠を設けます。キーボードはたまに意表を突くサウンドを織り込んだりしながら装飾にソロに忙しく働きます。ベースは少しぼんやりとしていますが底部の厚みを増してきます。ドラムは張りのあるヒットを豊富に叩き込んでヴォーカルを牽引する役割をしっかり果たします。
#1:キャッチーなヴォーカル・メロディをギターとキーボードが勇壮に飾り付ける。#2:劇的な展開が耳を惹くがパート毎で出来不出来の波はある。#3:爽快感を放ちながらくるくると場面展開する楽曲をドラムがプッシュする。#5:コーラスの叙情性を帯びたヴォーカル・メロディが良い。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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THE POWER WITHIN (2012;5th) 8 | |
EG5754 |
勇壮メロディが疾走するメロディック・スピード・メタル。叙情性も練り込んだ勇壮メロディを繰り出すヴォーカルとギターが素晴らしく8点。速弾きはアクセントにしてメロディを紡ぐことに力の入ったソロも楽曲の煽情力を高めます。ヴォーカルは柔らかめの中高音域でキャッチーな叙情メロディと相性の良い声質を響かせます。ギターはメタリックなメロディ運びのプレイが基調で良い感じに高揚感を煽ってきます。キーボードはソロ楽器のような立ち位置になりますが電子音で弾きまくる様は圧倒的。ベースは輪郭は緩いですが結構な重さで活発に動き回ります。ドラムは重さはあるのですが概ね奥に引いた配置になっているのでそれほどの攻撃性は出てこないのは不遇。
#1:キャッチーな叙情メロディを歌い上げるヴォーカルにフォーカスした構成。#2:勇壮メロディを疾走させながら随所にヴォーカルが叙情性を練り込む。#3:キラキラしたギターとキャッチーなヴォーカルがリズミカルに勇壮メロディで行軍する。#4:メタリックにゴリゴリ弾きまくるギターがわりと新鮮な疾走曲。#6:なぜかトーン・ダウンするコーラス以外は高揚感に満ちた良い曲なのにコーラスが本当に惜しい。#7:ベースを効かせたヘヴィネスの上にギターとキーボードの軽やかな疾走メロディを乗せる。#8:やりたい放題に弾きまくるギターも高揚感を高めるピースとして疾走チューンに上手くはまる。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL |
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MAXIMUM OVERLOAD (2014;6th) 7 | |
3984-15327-2 |
勇壮メロディが疾走するメロディック・パワー・メタル。王道スタイルの楽曲にギター・ソロでバンドの特徴を付与するような方向性でまとめられた内容で7点。難しいのはこのソロが曲から浮いて別物になってしまっているところで、そこを好意的に受け止められるかどうかだと思います。ヴォーカルは甘い高音域を主軸に据えたスタイルで魅力的な歌声を披露。ギターは王道的なパワー・メタル然としたリフでキャッチーに立ち回りながらソロで曲の流れを無視してエゴ全開のピコピコ・ソロを入れていきます。キーボードは全体的にアピールは少なくソロでのバトルに力を入れる印象。ベースはぼやけた感じでボトムを埋めてメリハリのある動きを入れます。ドラムはサウンド的に抑えられているのでなかなか駆動力を発揮できませんが打数は十分。
#2:勇壮メロディを刻み倒すギターを脇に従えて叙情性を湛えたヴォーカル・メロディが駆ける。#4:ハイ・トーンを響かせるヴォーカルの強烈なパフォーマンスが活きるメロディ・ラインが良い。#5:クラシック基調の曲展開に哀愁メロディをぶち込んでくるヴォーカルが良い。#6:哀愁メロディに勇壮フレーバーを効かせてヴォーカルとギターが展開する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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REACHING INTO INFINITY (2017;7th) 6 | |
3984-15527-2 |
キャッチーなメロディが慌ただしく疾走するメロディック・パワー・メタル。メロディに叙情性を持たせても速弾きギター・ソロは空気を読まず手癖全開でおちゃらけるスタンスなのは持ち味とは言えさすがに閉口しますが曲自体は良いので6点。アルバム後半でエクストリーム方向に食指を伸ばす迷走感も気になります。ヴォーカルは柔らかな中高音域は叙情メロディに親和性が良くメロディ面の魅力を増します。ギターはソロのテクニックの引き出しの少なさに飽きが来ますがメロディックなリフは魅力的。キーボードはキラキラした電子音でポップなメロディをテクニカルに組み込みます。ベースは芯のないサウンドなのでやや判別性に欠けますが刻みの速さは随所に感じ取れます。ドラムは全体的に沈んでいますが張りのあるアタックとハイハットが疾走感を担います。
#2:勇壮メロディを刻み倒すギターを脇に従えて叙情性を湛えたヴォーカル・メロディが駆ける。#4:ハイ・トーンを響かせるヴォーカルの強烈なパフォーマンスが活きるメロディ・ラインが良い。#5:クラシック基調の曲展開に哀愁メロディをぶち込んでくるヴォーカルが良い。#6:哀愁メロディに勇壮フレーバーを効かせてヴォーカルとギターが展開する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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EXTREME POWER METAL (2019;8th) 7 | |
3984-15673-2 |
ポップなメロディが疾走するメロディック・スピード・メタル。ヴォーカルを中心にした耳当たりの良いメロディを快活に繰り出すスタイルが貫かれていて7点。キーボードが結構な存在感を持っているので、ソロ・ギターの音作りも相まってゲーム音楽感はかなり強めに出てきます。ヴォーカルはファルセットにヘタレ感を増し増しにしてキャッチーなメロディを歌い上げます。ギターはクリアーなトーンでメロディを盛りつつピコピコ音全開のソロを放り込みます。キーボードはゲスト扱いながら電子音で楽曲の構築に積極的に関与。ベースは速い刻みを主体にテクニカルに弾くと決めれば勢いよく暴走するスタンス。ドラムはかなり抑えられたサウンドで疾走するキックのインパクトは聴こえてきますが少々不遇。
#1:爽快さを押し出すキャッチーな陽性メロディを疾走する演奏陣がプッシュする。#2:叙情味の強いヴォーカル・メロディをドラマティックに彩るギターとキーボードが効く。#3:中華メロディをゆったりと垂れ流すキーボードがヴォーカル・メロディの叙情性を煽る。#4:産業ロックなスタイルのキーボードが叙情ヴォーカル・メロディをプッシュする。#5:うねうねと動きまくるベースを筆頭に演奏陣がテクニカルに疾走する。#8:ヘヴィな駆動力を放つリズム隊がスケール感のある叙情メロディを走らせる。
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PERSONNEL
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