website Ensiferum (2001;1st) Iron (2004;2nd) Victory Songs (2007;3rd) From Afar (2009;4th) Unsung Heroes (2012;5th) One Man Army (2015;6th) Two Paths (2017;7th) Thalassic (2020;8th) |
Jari Mäenpää | Vocal, Guitar | 1st 2nd |
Petri Rindroos | Vocal, Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Markus Toivonen | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Jukka Pekka Miettinen | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Sami Hinkka | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Oliver Fokin | Drums | 1st 2nd |
Janne Parviainen | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Meiju Enho | Keyboard | 1st 2nd 3rd |
Emmi Silvennoinen | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Pekka Montin | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Netta Skog | Accordion | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
IRON (2004;2nd) 6 | |
UICO-1063 |
デス・ヴォーカルが牽引するフォーク・メタル。基本的にはアグレッシヴな面を出しますがコミカルとも言える民謡要素が支配的な内容で6点。ヴォーカルは湿った咆哮がメインで声量は控えめ、バック・ヴォーカルはノーマル・ヴォイスでコミカルな雰囲気も作ります。ギターはフォークのメロディを奏でつつリズム・ワークにはメタリックなエッジを加えて世界観を構築。キーボードは装飾が主であまり目立ちません。ベースはモコモコした感じはありますが躍動感をボトムから供給します。ドラムは疾走するキックがやや埋もれますが堅めのスネアが楽曲に駆動力を叩き込みます。
#2:バック・ヴォーカルの合いの手にキャッチーさを持たせながらメタリックに走る。#3:ノーマル・ヴォイスを交えたボルテージの高いヴォーカルがフォーキーなリフに乗って疾走する。#8:メロディとリズムを刻み倒す弦楽器隊をドラムの疾走感がブーストする。#9:叙情フォークを入り口にスピードを上げながら情感を叩きつけていく。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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VICTORY SONGS (2007;3rd) 8 | |
UICO-1127 |
デス・ヴォーカルがアグレッシヴに吼えるフォーク・メタル。陽気なフォーク・メロディをメタリックな攻撃性を付与して繰り出す楽曲の煽情力が高く8点。ノーマル・ヴォイスのバック・ヴォーカルを重ねて粗野な雰囲気を作り出す手法も有効活用します。ヴォーカルはやや湿った高めのピッチのデス声で勢いよく暴力性を叩きつけてきます。ギターはフォーキーなメロディにメタリックなエッジを加えてメリハリの利いた情感を高めてきます。キーボードは基本的には装飾の位置。ベースはぼんやりとしたサウンドで隠れがちですがくるくると速い動きでボトムを埋めます。ドラムは堅いスネアを中心にした疾走感を無機的に淡々とキープする印象。
#2:勇ましくも情感のあるメロディ・ラインをヴォーカルとギターがアグレッシヴに仕上げる。#3:疾走する叙情メロディにバック・ヴォーカルを重ねて勇壮成分を増す。#4:ゴリゴリに疾走しながらもバンジョーの音色が雰囲気を和らげる。#7:厚めに楽器を重ねて哀愁をまぶした勇壮メロディがヘヴィに駆ける。#8:勇ましさの中に叙情性を込めたメロディを繰り出すギターにヴォーカルも余韻を残す。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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FROM AFAR (2009;4th) 5 | |
FONINT8472 |
劇場志向を強めたフォーク・メタル。オーケストラを入れてエピックな世界観を作りますがあまり有効に活かせていないような感じで5点。フォーキーなメロディは魅力的なのですがオーケストラを入れてしまったためにテンポが悪くなった印象。ヴォーカルは薄めでも攻撃的に歪むデス声を中心にノーマル・ヴォイスも絡めて劇的な雰囲気を作ります。ギターはリズムをザクザクと刻みつつフォーキーなメロディで叙情性をアピールしていくスタイル。キーボードは電子音のシンフォニックな装飾で楽曲のスケール感を高めます。ベースは曲によっては前に出てきますが基本的には奥の方で堅実に土台を作ります。ドラムは疾走感をパワフルに底から支えますが埋もれがちでもあります。
#2:オーケストレーションで壮大な劇場を構築して勇壮メロディを走らせる。#3:明るいフォーク・メロディをヴォーカルを重ねてキャッチーさを出しながらテンポを上げて疾走する。#4:場面展開で緩急を付けるなかで疾走パートのギター・ワークの煽情力が強烈。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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UNSUNG HEROES (2012;5th) 5 | |
SPINE706462 |
フォーキーな叙情性を前面に打ち出すエピック・メタル。アコースティック楽器を持ち込んでスロー~ミドルのテンポで叙情メロディを繰り出す内容は悪くはないですが少々落ち着きすぎの感覚もあって5点。リズム・ワークとデス・ヴォーカルが攻撃性を出しては来ますがメロディの方にフォーカスを当てる感じです。ヴォーカルはデス・ヴォーカルがメインで情感を込めた咆哮を響かせる一方でバック・ヴォーカルに女声も多用して変化を付けます。ギターはエレクトリックでもメロディを奏でますがアコースティックでの世界観作りも積極的。キーボードは装飾が主で裏で鳴っている印象。ベースはボトムでぼんやりと響きますが楽曲によって浮上してきます。ドラムは打数豊富なスネアは埋もれがちですがキックの疾走感はしっかり叩き込みます。
#2:ヴォーカルを重ねて勇ましくもキャッチーにコーラスのメロディを歌い上げる。#6:重さよりもメロディで緊迫感と疾走感を生み出すギターをリズム隊はアグレッシヴに追い立てる。#10:場面展開の多いドラマティックな展開にフォーキーなメロディと疾走ドラムが聴き所を作る。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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ONE MAN ARMY (2015;6th) 8 | |
3984-15355-0 |
フォーキーな勇壮メロディにクワイアを重ねて疾駆するヘヴィ・メタル。シンフォニックな装飾を前面に出して劇的志向を強めに映しながらアグレッシヴに展開していく楽曲が魅力で8点。厚めの装飾の中でもリズム隊がメタリックな攻撃性をしっかりとキープしているのが効いています。ヴォーカルはアグレッシヴなデス声を軸にナチュラルなクワイアを厚く重ねて高揚感を高める方向。ギターは相対的に露出が減りますがメタリックに刻むリフはしっかり供給。キーボードはストリングスとアコースティック楽器のサポートという感じの立ち位置。ベースはやや緩めの輪郭で太めに低音域を埋めます。ドラムは硬めのアタック感で歯切れよくリズムを叩き出します。
#2:爆走するリズム隊にシンフォニックに飾られた高揚感あふれるメロディを叩きつける。#3:テンポ抑えめに跳ねる勇壮な民謡メロディを厚めのクワイアでなぞる。#4:疾走ドラムにオペラティックなクワイアとオーケストラの装飾を乗せてアグレッシヴに駆ける。#6:ヴォーカルの掛け合いにフックを仕込みつつ枯れた哀愁を押し出す。#8:キャッチーなヴォーカル・メロディをポップでダンサブルなフォーマットで走らせる。#10:インストゥルメンタルを中心にフォーキーな勇壮メロディを緩急つけてドラマティックに展開する。#b4:ミドル・テンポでライヴ映えしそうなエンターテイメント性が魅力。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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TWO PATHS (2017;7th) 8 | |
3984-15543-2 |
勇壮メロディが疾走するエピック・メタル。ギターが主導するメタリックな勇壮メロディを主体にしてアコーディオンやヴォーカル・チームでフォーク臭を加える直球の内容が良く8点。ヴォーカルはPetriのアグレッシヴなデス・ヴォーカルの他にも太い低音域と朴訥とした中音域のノーマル・ヴォイスが混じりますが、中音域の方は率直に言って聴くに堪えない酷いパフォーマンスです。ギターは勇壮メロディをメタリックに弾き出しながらフォーキーな哀愁メロディも絡める感じでリズム面は抑えめ。アコーディオンはその音色から使い所が限定されますが、エレクトリックになると普通にキーボードとしてリフをサポート。ベースはザリザリしたエッジでもファットに膨れるサウンドで低音域を埋めます。ドラムは重いキックと硬いスネアで疾走感を叩きつけつつシンバルでの表情付けも忘れません。
#2:郷愁の民謡調メロディを勇壮モードにアレンジしてアグレッシヴに繰り出す。#3:跳ねる勇壮メロディをリズム隊が高揚感増し増しで駆動する。#7:朴訥としたヴォーカルの説得力はないが演奏陣の躍動感が全てカバーしてくれる。#9:ソリッドなドラムがアップ・テンポのキャッチーなメロディ・ラインをハードに駆動する。#13:#7のPetriヴォーカル・バージョン、やはりこちらの方が断然良いです。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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THALASSIC (2020;8th) 6 | |
3984-15716-2 |
マルチ・ヴォーカルでエピカルに進行するフォーク・メタル。フォーク要素をシンフォニックな装飾で壮大に繰り出しながらもメタル寄りの攻撃性は保持していて6点。コミカルな面も含めてのフォーク・メタルというスタイルは崩しませんが散漫という印象もなくはないです。ヴォーカルはヘタレ気味の中高音域とデス声の二枚をミックスさせて勇壮メロディを紡ぎます。ギターはクリーンなトーンでフォーク要素をメタリックにねじ込みます。キーボードはシンフォニックな装飾で物語性のある全体的な世界観の構築に注力。ベースは音に埋もれてさほどの存在感がありません。ドラムはややこもり気味ですが重量感のあるキックとスネアで疾走します。
#2:フォーキーなメロディを高速で繰り出しながらヴォーカルのアグレッションをプッシュする。#3:勇壮メロディを清濁入り乱れてヴォーカル・チームが走らせる。#6:勇ましく奏でられるギターのメロディにヴォーカルもキャッチーに応える。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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