John Arch | Vocal | 1st 2nd 3rd |
Ray Alder | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
Jim Matheos | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
Victor Arduini | Guitar | 1st 2nd |
Frank Aresti | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th |
Joe DiBiase | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
Joey Vera | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
Steve Zimmerman | Drums | 1st 2nd 3rd 4th |
Mark Zonder | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Bobby Jarzombek | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
Kevin Moore | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
NIGHT ON BRÖCKEN (1984;1st) 5 | |
3984-14431-2 |
ヴォーカルとギターが牽引するヘヴィ・メタル。粗さはありますが躍動感のあるメロディをぶち込んでくるヴォーカルとギターが魅力で5点。大作志向の展開にあともう一息盛り上がり切れないもどかしさがありますが、メロディの素性は良いのでダレる感じはありません。ヴォーカルは音階の不安定なハイ・トーンをエネルギッシュに絞り出して勢いでなんとかします。ギターはメタリックなメロディをツイン・リードで繰り出してアグレッシヴな緊迫感を弾き出します。ベースは奥に引いてはいますがテンポよくリズムを刻みます。ドラムは硬く乾いたスネアに金物を絡めて軽快な駆動力を叩き込みます。
#1:ハイ・トーンを張り上げるヴォーカルをヘヴィにサポートするギターが良い。#3:高揚感を煽り立てる弦楽器隊のリフに乗ってヴォーカルもエネルギッシュに飛ばす。#6:スリリングなギター・リフにアグレッシヴなヴォーカルが映える。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL |
⇐HOME ⇑TOP |
THE SPECTRE WITHIN (1985;2nd) 6 | |
3984-14430-2 |
ドラマティックな展開を志向するヘヴィ・メタル。展開の多い大作をギターが牽引するスタイルにヴォーカルがたまに付いて行けていませんが曲は良いので6点。展開の多さは散漫さにつながるところもありますがキャッチーなメロディで上手く乗り切ります。ヴォーカルはトレブリーにシャープしていく不安定なハイ・トーンで勢い任せに突っ切ります。ギターは積極的にメロディを奏で上げるスタイルで楽曲のドラマ性を構築します。ベースはメロディに絡むボトム・ラインをファットなサウンドで築きます。ドラムは金物と鋭いスネアが前に出てきますがキックが埋もれがちで駆動力は低め。
#2:哀愁を交えながら刻んで弾きまくるツイン・ギターが高揚感をかき立てる。#3:ポジティヴな空気もまといながらかけるキャッチーな叙情メロディが良い。#4:ダークなギター・ワークに合わせてヴォーカルのパフォーマンスもオカルティックな方向に寄る。#5:早い刻みでメカニカルに疾走する弦楽器隊にヴォーカルは跳ねるように並走する。#7:哀愁メロディを軸とした起伏の激しい劇場展開をギターがリードする。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL
|
⇐HOME ⇑TOP |
AWAKEN THE GUARDIAN (1986;3rd) 5 | |
MBCY-1047/1048 |
劇的展開のヘヴィ・メタル。場面展開を多めに行いますがメロディ面での起伏は控えめで聴きどころが今一つつかみ切れず5点。癖で歌っているようなヴォーカル・メロディの類型化がアルバム内でも感じられるのもマイナス・ポイント。ヴォーカルはトレブリーなハイ・トーンで魅力はありますが声域の限界やラフな音階などネガティヴな面も見え隠れします。ギターは金属的な質感の歪ませ方をしたサウンドで緩急をつけたリフを弾き出します。ベースはあまり目立つ動きはしませんがヘヴィネスはしっかりと支えます。ドラムは金物の存在感がある高めの硬い音作りで豊富な打数を飛ばしてきます。
#1:妖しいヴォーカル・ワークをじっとりとしたヘヴィな演奏が盛り上げる。#2:テンポを変えて刻みまくる弦楽器隊がダークな空気感を出しながら楽曲をリードする。#3:コーラスで情感を炸裂させるヴォーカル・メロディとキャッチーな勇ましさをプッシュするギター・ソロが良い。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL
|
⇐HOME ⇑TOP |
NO EXIT (1988;4th) 5 | |
3984-14047-2 |
狂気混じりのハイ・トーンが先導するプログレッシヴ・メタル。ヴォーカルが先陣切って引っ張っていくパフォーマンスは申し分ないですが楽曲が平坦で5点。メロディ部分での聴きどころが弱くて印象に残りづらいというのが率直な感想です。ヴォーカルはトレブリーに伸びていく高音域を響かせて高揚感を煽ります。ギターはダークな空気感を放つ刻みを主体に攻めますがメロディもそれなりに入れてきます。ベースは基本ややぼやっとしますが圧をかけて前に出てくるとメロディにも絡んでいきます。ドラムはソフトなエフェクトがかかりますがスネアとシンバルのアタックにパワー感は十分。
#2:狂気を垂れ流すヴォーカルをメタリックに刻むギターとヘヴィなベースが駆動する。#4:じっとりとした哀愁を紡ぐヴォーカルとギターが聴きどころを作りながら進行する。#6:ダウナーな妖しさが支配する大作はベースの存在感が一貫して強い。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL |
⇐HOME ⇑TOP |
PERFECT SYMMETRY (1989;5th) 5 | |
3984-14048-2 |
ヴォーカルが牽引するプログレッシヴ・メタル。不穏なイメージが優勢な楽曲にヴォーカル中心にメロディを仕込んでいくスタイルで5点。多くの曲でブツ切り感のあるエンディングになっているのは消化不良な印象が残って少々残念。ヴォーカルはクリーンに伸びるハイ・トーンを武器にキャッチーなメロディ・ラインを時に狂気に染めながら歌い上げます。ギターは緊迫感や焦燥感をテクニカルに繰り出すスタイルが基本路線。ベースは押しの強い太いサウンドでメロディを含ませた土台を構築して楽曲を支える。ドラムはシンバルの刺突感が目立つ音作りで意外に素直なビートを刻みます。
#1:ベースが作る流れにギターとヴォーカルの不穏なメロディが乗る。#2:緩急のついた楽曲の足元ではベースが忙しなく動き続ける。#5:しっとりとした哀愁が徐々に狂気を帯びていく展開が良い。#6:キャッチーなヴォーカルとギターのメロディにドラムがアクセントをつける。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL
|
⇐HOME ⇑TOP |
PARALLELS (1991;6th) 6 | |
3984-17011-2 |
哀愁メロディを歌い上げるプログレッシヴ・メタル。叙情メロディを丹念に紡ぐスタイルで即効性にはやや欠けますがツボはしっかり突いてくるので6点。ヴォーカルとギターのメロディ・ラインが全体的にミドル・テンポで押し通して来るイメージが強いです。ヴォーカルは中高音域主体で抑えめのテンポでじっくりと哀愁を紡ぐスタンスです。ギターはバッキングはかなりおとなしめでソロもそこまで技巧を押し出してくるわけでもなくメロディ・メイカーに徹します。ベースはメロディをもって楽曲の駆動力を生み出す屋台骨的な働き。ドラムはアルバムの全体的な雰囲気に沿って控えめですがチキチキ走る金物が軽快。
#1:爽快メロディに一つまみの郷愁を加えたヴォーカル・ラインが良い。#2:抑えめのテンポで叙情性を叩き込むギターとヴォーカルが強力。#4:ベースが安定したペースを刻んでヴォーカルとギターの叙情メロディを支える。#6:叙情ヴォーカル・メロディを前面に出してキャッチーに走る。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL
|
⇐HOME ⇑TOP |
INSIDE OUT (1994;7th) 7 | |
3984-14595-2/2 |
叙情メロディをプッシュするプログレッシヴ・メタル。ヴォーカルを中心として叙情メロディを紡いでいく内容で、ややスローな展開に終始する感もありますがその分じっくりと沁みるので7点。わかりやすいキラーな曲もあるのでダレないところが良いです。ヴォーカルは中高音域主体で若干高音域を上ずらせながらメロディを歌い上げます。ギターはアピールは控えめにメロディを淡々と弾いていきます。ベースはエッジの緩さでぼやけ気味ですがよく動き回ってボトムを賑やかします。ドラムはサウンドは表面的ですが軽快にポコポコと走っていきます。
#1:ヴォーカルの熱唱を前面に出してキャッチーながらもじっとりとした情感を放つ。#4:哀愁成分満載のメロディをヴォーカルとギターでキャッチーに織り上げる。#6:軽快に走るリズム隊に叙情メロディをヴォーカルが乗せる。#7:キーボードが繰り出す叙情メロディにギターのキャッチーな勢いが加わる。#9:ラテンっぽさも交えながらスリリングに走る演奏陣が強力な高揚感を放つ。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL |
⇐HOME ⇑TOP |
A PLEASANT SHADE OF GRAY (1997;8th) 7 | |
3984-14594-2 |
重苦しい陰鬱さを垂れ流すプログレッシヴ・メタル。インダストリアルな暗さを展開する楽曲は全体的にはやや間延び感もありますが惹かれるものも多分にあって7点。ドロドロとした土台に叙情味溢れるメロディを叩き込んでくるドラマティックな構成が魅力です。ヴォーカルはゆったりとしたテンポで中高音域の歌唱を響かせますが若干の音階のブレが目立ってしまう感じです。ギターは普段は控えめですがソロなどの聴かせどころではテクニカルに弾き倒します。キーボードは不穏な電子音でダークな世界観を強固にする一方ピアノは強烈な叙情性を放ちます。ベースはフレットレスも使ってドロドロとした重さを展開します。ドラムはたまに起こす大爆発が印象的ですがわりと常に叩きまくってはいます。
#2:無機的なリズムとダークなメロディが淡々と展開する。#3:じっとりとした粘性の高いヘヴィネスにヴォーカルの重苦しさが絡みつく。#5:メカニカルに焦燥感を煽るリフとリズムにゆったりしたヴォーカルが別角度から重さをねじ込んでくる。#9:ピアノとフレットレス・ベースでウォームな哀愁を紡ぐ。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL |
⇐HOME ⇑TOP |
DISCONNECTED (2000;9th) 4 | |
3984-14595-2/1 |
陰鬱な世界観のプログレッシヴ・メタル。全体的に重いイメージでスローでドゥーミーな展開が集中力を奪い4点。部分部分では熱いところもあるにはあるのですが中だるみが痛かったです。ヴォーカルはゆったりとしながらも力を込めた中高音域で情感を紡ぎます。ギターは弛緩と緊張を織り交ぜながらダークなメロディを展開します。キーボードは電子音での浮遊感に暗さを込めてアルバムの世界観を作ります。ベースはじっとりとしたヘヴィネスを増強する役割に奔走。ドラムは出番がくると硬いスネアとシンバルで駆動力を作ります。
#2:ドライブ感のあるリフとリズムにヴォーカルも勢いがつく。#6:荒ぶるリズム隊にギターとキーボードのキャッチーなメロディが乗ると強力。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL
|
⇐HOME ⇑TOP |
FWX (2004;10th) 7 | |
3984-14500-2 |
叙情メロディがテクニカルに走るプログレッシヴ・メタル。ヘヴィなリズム隊を土台にダイナミックに展開する楽曲が魅力で7点。重めの空気感が漂う楽曲の中で各々のパワフルなパフォーマンスが映えます。ヴォーカルは中音域主体にパワフルに声を響かせて情感を飾ります。ギターはエレクトリックでも単音を爪弾いて哀愁成分の抽出に努める印象。ベースは太くくっきりとしたサウンドでメロディ・ラインにも積極的に絡んできます。ドラムは重さのある乾いたキックとスネアにタムとシンバルで色味をつけてパワフルに楽曲を駆動します。
#1:淡々とした弦楽器隊とパワフルなドラムがヴォーカルの情感を飾る。#2:うなるベースにトレブリーなギターが絡んで強烈な駆動力を生む。#4:情感をゆったりと歌い上げるヴォーカルをハードな弦楽器隊が飾る。#8:ヘヴィな情感をあり上げるギターとヴォーカルが強力な印象を残す。#9:エネルギッシュに飛ばすヴォーカルをベースとギターがパワフルにプッシュする。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL |
⇐HOME ⇑TOP |
DARKNESS IN A DIFFERENT LIGHT (2013;11th) 5 | |
0524-2 |
ダークな空気感を出してくるプログレッシヴ・メタル。ミドル・テンポでダークな重苦しさをプッシュしてくる展開ですがメロディにさほどフックを感じないので5点。リズム隊はテクニックで聴き所を提供しますがそれだけでは足りなかったなという印象です。ヴォーカルは中高音域でややもったりしたメロディをパワフルに歌い上げます。ギターはヘヴィな刻みを主体にしながらソロはテクニカルに攻めてきます。ベースは楽曲の雰囲気に合わせてドゥーミーな重さの低音を垂れ流したり動き回ったりします。ドラムはトリッキーなシンバルと隙あらばオカズを追加するキックがテクニカルな印象を強めますがサウンドが足を引っ張ります。
#1:演奏陣がテクニカルに発するヘヴィネスとメロディがゴリゴリ走る。#2:じっとりとした重さの弦楽器隊に乗ったヴォーカル・メロディはキャッチーに叙情性を響かせる。#10:全体的にスローな大作にあってリズム隊が爆発する中盤の高揚感は強力。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL |
⇐HOME ⇑TOP |
THEORIES OF FLIGHT (2016;12th) 6 | |
88985326132 |
緊迫感をヘヴィに展開するプログレッシヴ・メタル。哀愁のヴォーカル・メロディにヘヴィな演奏が絡みに行く傾向の楽曲を揃えていて6点。格好良いパートで高まったボルテージが場面展開してしまってしゅんと萎む感じがあるのがもどかしいです。ヴォーカルはナチュラルな傾向の中音域をメインにパワフルにメロディを紡ぎます。ギターは緩急をつけたメロディを弾き出してテクニックよりは楽曲の流れに力を入れます。ベースはメロディを補完しながらテクニカルに蠢いて土台を固めます。ドラムはこもったサウンドでスポイルされがちですが豊富な打数とトリッキーなオカズで圧巻の馬力を生みます。
#1:起伏をつけた叙情メロディをハードに展開する演奏陣にヴォーカルの勢いも強まる。#2:軽快に叩きまくるドラムに乗せてヴォーカルとギターのキャッチーなメロディが走る。#3:スリリングなギターとパワフルなヴォーカルをリズム隊がゴリゴリ駆動する。#5:アグレッシヴに攻めるギター・ワークがドラムの駆動力に乗って強力な煽情力を放つ。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL
|
⇐HOME ⇑TOP |
LONG DAY GOOD NIGHT (2020;13th) 8 | |
3984-15735-2 |
ダークな叙情性を放つプログレッシヴ・メタル。陰鬱なメロディを展開させながらもハイ・クオリティのパフォーマンスで飽きさせない内容が素晴らしく8点。じっとりした緩いパートにも適度にテクニックやヘヴィネスを添えて聴き所を作ってくれるのが大変に有難いです。ヴォーカルは軽く力む中高音域でパワフルな中にも感傷的な雰囲気を残します。ギターは叙情メロディを紡ぐリフとテクニカルに緊迫感を叩き込むソロで表情を変えます。ベースはかなりプッシュされた厚いサウンドでメロディも補完しつつ楽曲の流れを作ります。ドラムは少々聴き取り辛い位置にいますがメリハリの利いたパワフルでテクニカルな叩きっぷりが強力。
#1:叩きまくるドラムにヘヴィな哀愁メロディを乗せて突き進む。#3:叙情性の中に緊迫感を込めるギター・ワークをリズム隊がヘヴィに駆動する。#6:枯れた情感を爽やかに届けるヴォーカルとギターが良い。#7:ブリブリと蠢くベースにヴォーカルが軽快に合わせる。#11:軽快なギターとドラムがキャッチーな空気感を生み出す。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL
|
⇐HOME ⇑TOP |