Mark Vanderbilt | Vocal | 1st 2nd |
Roy Khan | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
Tommy Karevik | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
Thomas Youngblood | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
Glenn Barry | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Sean Tibbetts | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
Richard Warner | Drums | 1st 2nd |
Casey Grillo | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th |
Johan Nunez | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th |
Alex Landenburg | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
David Pavlicko | Keyboard | 1st 2nd 3rd |
Oliver Palotai | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th 13th |
ETERNITY (1995;1st) B+ | |
煽情力に満ちた勇壮なリフと粘っこいハイ・トーン・ヴォーカルが特徴的なヘヴィ・メタルをやっています.苦悶の表情を浮かべながら歌い上げるシンガーはファルセットを多用するも,ヘタレることなく安定した歌唱力を聴かせます.さらに中世的な雰囲気を持ったリフが素晴らしく,その高揚感たるや見事なものです.勇壮リフが強力な#1,4,6,プログレッシヴな大作#11など佳曲満載ですが,シンフォニックな美旋律バラード#9の殺傷力も特筆ものです.
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PERSONNEL
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DOMINION (1995;2nd) C+ | |
ミドルテンポの陰鬱な雰囲気の曲が多く収録されたアルバム.その結果,前作ほど煽情力のあるリフが聴かれなくなったのは悲しむべき変化です.加えてシンガーからは狂気じみたオーラが消えてしまって,なんとも凡庸な印象が残ってしまいました.メロディには惹かれる部分が多々あるだけに残念です.叙情メロディが散りばめられた#5,ダークな展開がよい感じの#8,シンガーにただ一度だけ光が戻る#9などが好みですが,ベスト・チューンはストーリー性のあるインストゥルメンタル#7でした.
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PERSONNEL
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SIÉGE PERILOUS (1998;3rd) B+ | |
シンガーがソフト・フォーカスのねちっこいハイ・トーンに替わり,それに伴ってシンフォニックな装飾を施した中世的な雰囲気のアルバムになっています.楽曲もミドル・テンポや3拍子のものが多用され,バンドの方向性がギター・リフ主導から劇的指向へシフトした印象を受けます.シンガーがいまいち音階に乗れていない感じがあるので不安定感がありますが,哀愁のメロディを持った#4,5,キャッチーなコーラスの#6,8,9などはその声質の魅力が感じられます.
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THE FOURTH LEGACY (2000;4th) A | |
中世的雰囲気のメロディをベースの効いたヘヴィなサウンドで奏でるメロディック・メタル・アルバム.ジャケットにもありますが,本作では中東的なメロディも取り入れています.シンガーの声質を活かすドラマティックな曲作りが機能し始め,さらにギター・リフの煽情力もかつてのもの以上の勢いを取り戻しました.ロイの表現力があってこそのバラード#7,10,煽情力あふれるリフの#2,3,9などにKAMELOTの魅力が詰まっています.
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KARMA (2001;5th) A | |
楽曲によりシンフォニックな装飾を施すようになり,ギターもドラマティックな楽曲の中でメロディを奏でる方向に向かっているようです.無論ギター・リフ主導の展開であることに変わりはありませんが.リズム隊の存在感をしっかりと示すプロダクションも好感触です.シンガーも妖しいハイ・トーンが絶好調で,その魅力が存分に発揮される#4のみならず,普通なら駄曲判定が下されそうな#8もそれなりに聴かせてくれます.疾走するメタリックな#2なども良いのですが,哀愁のメロディが炸裂する#5,6,劇的な3部作#10~12も流石の佳曲.
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EPICA (2003;6th) A | |
シンフォニックな装飾を効果的に配した劇場志向のアルバムです.強烈で分かりやすいキラー・チューンはありませんがアルバムの完成度としては非常に高位にあり,鼓膜に襲い掛かるパワーに欠けるものの抜群の表現力を持った繊細なヴォーカルを活かす叙情メロディーがたっぷりと味わえます.インスト陣は結構ヘヴィなプレイをしていますが,ヴォーカルを殺してしまわないような引き気味のミックスとなっています.涙腺に執拗なアタックをかけるバラード#6はロイ・カーンの独壇場.叙情メロディーとメタリックな攻撃性を併せ持つ#2,3,8,10,16は思わずガッツポーズの佳曲.
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THE BLACK HALO (2005;7th) A++ | |
ヘヴィなギター・リフをより前面に出してダークなイメージを作り,そこにシンフォニックなアレンジを施してドラマ性を高めています.楽曲上ではインタールードにより大まかに4つの傾向に分かれており,第1幕はオープニングという事で煽情力のあるメロディを配し,第2幕はミドル・テンポ主体でムーディーに,そして第3幕で一気にアグレッションを高めて攻勢に転じて第4幕で余韻を残すといった具合でしょうか.前作ほどに明快なキラー・チューンを作るという事はあえてやっていないようですが,アルバムの完成度は非常に高く,そこには Roy の粘度の高い,甘く濡れた声質が大いに貢献しています.
本来はオープニング・チューンとなりそうな煽情力に秀でた#2.哀切のメロディを独特の溜めでねっとりと歌い上げる#6.静かに沁みこむヴォーカル・メロディが魅力の#7.楽曲を彩る美旋律が凶悪な叙情性をかもし出す#8.本編クライマックスの大作#12でエンディングへ向けて炸裂する情感の奔流には悶絶必至.
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GHOST OPERA (2007;8th) C+ | |
シンフォニック色の強い劇的なメロディック・メタル.ヴォーカルのまとう艶かしさを最大限に活かした結果というわけではないのかもしれませんが,全体的に雰囲気重視でメロディ的にグッとくるパートが今ひとつ足りないような感じです.ダークな叙情性に彩られた雰囲気自体は申し分ないのですけれど.インスト面ではキーボードのシンフォニックな装飾が支配的な中で,ボトムでしっかりと主張してくるベースがダークなイメージ作りに大きな貢献をしています.反してドラムは音も扱いも少々軽いかもしれません.
#4:哀愁を滲ませるメロディにハードな勢いを加えて繰り出す.#6:スペーシーなキーボードの浮遊感を加えながら叙情メロディを紡いでいく.#9:メタリックに駆けるコーラスの叙情的なヴォーカル・メロディが魅力的.
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POETRY FOR THE POISONED (2010;9th) A | |
叙情メロディを核としたメロディック・メタル.艶っぽいヴォーカルを前面に押し出し,キーボードのシンフォニックな装飾はあまりゴテゴテさせずに適度な隙間を設けた印象.その分存在感の高まるギターがメタリックなフレーズでヴォーカル・メロディをフォローします.ベースはエッジ緩めの音で動きは控え目ながらもしっかりと圧力をかけてきます.ドラムも芯を残しつつ引き気味のサウンドで打数豊富に縁の下を支えます.
#2:ギターとキーボードがダークに蠢くヴァースからキャッチーなコーラスに展開する.#4:ホラー・テイストのじっとりとした暗黒臭を漂わせる.#5:打数豊富な疾走ドラムが軽い叙情性を帯びたヴォーカル・メロディを強力に牽引する.#6:ドラマ性のある叙情メロディを女声ヴォーカルとデュエットでしっとりと歌い上げる.#8:ダークな哀愁を秘めたヴォーカル・メロディを分厚い低音域が支える.#9:前に出て圧迫してくるリズム隊が楽曲の攻撃性を高める.#11:叙情性にあふれるヴォーカル・メロディをドラムが支えて重厚なオーケストレーションがブーストする.
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SILVERTHORN (2012;10th) B+ | |
シンフォニックな装飾を施して送るメロディック・メタル.ダークなヘヴィネスの中にねっとりとした叙情メロディを練り込む内容ですが,ヴォーカルが粘度はありつつも抜けの良い中高音域のためにくどさは控え目です.メタリックなフレーズを流麗に叩き込むギターと様々な音色を駆使して世界観を作り上げるキーボードも流石の活躍を聴かせます.ベースは分厚く響く深いサウンドが暗黒性の発現に貢献.ドラムはサウンド自体は引き気味ですが楽曲の疾走感を担うプレイが耳を惹きます.
#2:ダークなリフに劇的な盛り上がりをするヴォーカルが絡んでいく.#3:分厚い低音域が生み出すダークな雰囲気の中でキャッチーなメロディのヴォーカルが躍動する.#4:煽情力に長けたヴォーカル・メロディをスケール感のあるギターとキーボードが彩る.#6:緊迫感を持ったダークなメロディに合わせるヴォーカルの上手さが光る.#7:キーボードが主導するリフとベースが生み出すヘヴィネスが美麗なヴォーカル・メロディを彩る.#11:悲哀のメロディを切々と歌い上げるヴォーカルが魅力.
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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HAVEN (2015;11th) B+ | |
マイルドなヴォーカルが情感を練り上げるメロディック・メタル。叙情性豊かなメロディを厚い装飾とともにヘヴィに劇的に展開させる内容が好みでB+評価。ヴォーカルは溜めを活用して柔らかくまとわりつくような中高音域を繰り出します。ギターはメタリックに歪んだリズムの刻みとソロでアグレッションを追います。キーボードは主にはオーケストレーションで雰囲気作りに忙しいです。ベースはボトムで結構な動きも加えますが基本的にはギターを補佐する印象。ドラムは豊富な打数で硬い疾走感を生みますがサウンド的には一歩引いた位置。
#2:オリエンタルな薫りもする妖しく不穏なメロディのリフをヘヴィに弾き出す。#3:ダークな雰囲気の中でリズミカルに跳ねるヴォーカル・ラインが良いフックになる。#4:柔らかくも勇壮に歌われるメロディをビッグな演奏でヘヴィに走らせる。#6:キャッチーな響きをさせながらもダークに展開するメロディが良い。#9:キャッチーなヴォーカル・メロディをリズミカルに走らせるリフ・ワークも魅力。#12:ブルータルに叩き出されるリズム・ワークに緊迫感を加えるメロディが強力。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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THE SHADOW THEORY (2018;12th) 8 | |
NPR 777 DP |
壮麗なメロディをヘヴィに繰り出すメロディック・パワー・メタル。ヴォーカルを中心に据えつつも演奏陣がそれぞれに存在感を放っていて8点。ギターのパフォーマンスも強力ですが厚い装飾を突き抜けてくるリズム隊の駆動力が強烈です。ヴォーカルは柔らかなファルセットを組み入れながら叙情メロディをまろやかに熱唱。ギターはヘヴィネスとアグレッションを担って結構な攻めの姿勢でメロディを弾き出します。キーボードはオーケストレーションの装飾を主体に従の位置をキープしてシンフォニック臭は控えめにしている印象。ベースはかなり響きが前に出てくる感じで楽曲の暗黒面を際立たせます。ドラムはエッジを面取りされつつも張りのあるサウンドでキックが飛び込んでくる勢いを殺しません。
#3:ギターを筆頭に緊迫感を演奏陣で担いつつヴォーカルの艶めかしさを加える。#4:デジタルな装飾をまとってキャッチーな叙情メロディを走らせる。#5:リズム隊によるヘヴィな装いの中にヴォーカルの哀愁を込めてメリハリの利いた展開をする。#7:ダークな空気感を作るギター・リフがドラムと一緒にグイグイくる。#8:柔らかな叙情メロディを歌い上げるヴォーカルをオーケストレーションで高める。#9:コーラスのヴォーカル・メロディは癖になるしオーケストラとギターで繰り出すスリリングなリフも良い。#12:中盤のヴォーカルの渾身の熱唱からメタリックな強度を上げつつギター・ソロへの流れが強力。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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THE AWAKENING (2023;13th) 8 | |
NPR1054DP |
ドラマティックな厚めの演奏陣が牽引するメロディック・パワー・メタル。オーケストレーションで飾り立てたダークな妖しさを振り撒くメロディ・ラインが魅力で8点。叙情性とヘヴィネスが上手く噛み合った楽曲を並べて中だるみさせないところが好感触です。ヴォーカルはウェットな中高音域からファルセットで伸び上がる高音域までエモーショナルな歌唱を響かせます。ギターはヘヴィな刻みにアグレッションを詰め込みつつメロディ面でのアピールもしっかりしてきます。キーボードはかなり厚めのオーケストレーションで哀愁のにじみ出るメロディを飾ります。ベースは判別性が悪くモコモコとした響きは聴こえてきますが埋もれ気味。ドラムはパワフルに叩きまくってはいますがサウンド的には引いた位置でそこまで圧は出してきません。
#2:ドラマティックな勇壮メロディをアグレッシヴに疾走させるリズム隊の圧が良い。#3:攻撃的なメロディを紡ぐキーボードをメタリックに弦楽器隊がプッシュする。#4:ゆったりとしたテンポで重量感を強調してくるダークな演奏陣にヴォーカルが情感を加える。#6:じっとりとウェットな哀愁を紡ぐヴォーカルを更に飾るヴァイオリンも強力。#9:情感をぶち込むヴォーカルのパフォーマンスをヘヴィな演奏陣でブーストする。#12:キーボードが紡ぐシンフォニックな緊迫感を駆動するドラムも魅力。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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