Joe Terry | Vocal | 1st |
Roberto Tiranti | Vocal, Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
Andrea Cantarelli | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
Olaf Thörsen | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
Pier Gonella | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Cristiano Bertocchi | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Nik Mazzucconi | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
Frank Andiver | Drums | 1st |
Mattia Stancioiu | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
John Macaluso | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Matt Peruzzi | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
Ken Taylor | Keyboard | 1st |
Andrea De Paoli | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
Oleg Smirnoff | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
NO LIMITS (1996;1st) B | |
ヴォーカルとリフが叙情メロディを紡ぐメロディック・メタル.少々太めの素直なトーンで奏でられるギター・ワークが叙情性をしっかりと投下していきます.ソフト・フォーカスのかかった少々薄めのハイ・トーン・ヴォーカルは節回しに遊びが多めに入りますが,ヴィヴラートをたっぷりとかけながら良く伸びる高音域が非常に魅力的です.ヴァースが淡白になりがちなヴォーカル・メロディは改善の余地がありますが,この声が上手くカバーしてくれます.シンセな装飾を加えるキーボードも雰囲気作りに一役買っています.リズム隊は輪郭緩めのサウンドは今ひとつでも動きのあるプレイは悪くないです. #2:緩急をつけた緊迫感のあるリフを存在感のあるリズム隊が支える.#3:叙情性を湛えたギター・ワークとヴォーカル・メロディが相乗効果を生む.#4:軽い叙情性を添加したキャッチーなヴォーカル・メロディがギターとキーボードを伴って軽快に駆ける.#6:疾走するドラムに攻撃性を加えるリフが魅力.#7:キーボードとギターが奏でる哀愁のメロディをバックによく伸びるハイ・トーンを響かせる.#10:キーボードのクラシカルな装飾が哀愁のメロディを飾る. |
|
PERSONNEL
|
⇐HOME ⇑TOP |
RETURN TO HEAVEN DENIED (1998;2nd) A | |
キーボードがシンフォニック系の装飾を施すメロディック・スピード・メタル.叙情性を豊富に含んだメロディを柔らかに歌い上げるヘタレ気味のハイ・トーン・ヴォーカルが出色のパフォーマンスを聴かせます.疾走感はドラムにまかせてメロディを奏でる傾向にあるギターとキーボードのリフも扇情力を高める良い働きをしています.基本薄口なサウンドのドラムもバス・ドラは意外に圧力があって駆動力に問題はありません.ベースが曇り気味なのは惜しかった気がしますが. #1:キャッチーなヴォーカル・メロディを疾走するインストに載せる.#2:疾駆するギターとキーボードのリフが勇壮な響きのヴォーカル・メロディを牽引する.#3:キャッチーなリフとコーラスの叙情性を含んだヴォーカル・メロディが強力.#4:枯れた哀愁を漂わせるギターが効いた入魂のパワー・バラード.#7:軽快に駆ける叙情的なコーラスに更に哀愁を添加するキーボードが効果的.#9:哀愁を湛えたメロディを緩急つけて紡ぐヴォーカルとギターが強力. |
|
PERSONNEL
|
⇐HOME ⇑TOP |
TIMELESS CRIME (1999;EP) D | |
3rd の先行シングル.バージョン違いがあるとはいえ未発の曲は#2だけなのでコスト・パフォーマンスは悪く,コレクターズ・アイテムという評価が妥当なところ.#2は勢いに任せて突っ走る攻撃性は決して悪くないですが.#5はシークレット・トラック扱いでインデックスすら付いてないのが面倒くさい.
|
|
PERSONNEL
|
⇐HOME ⇑TOP |
SONS OF THUNDER (2000;3rd) B+ | |
叙情メロディとヘタレ・ハイ・トーンの親和性が良いメロディック・スピード・メタル.ツイン・ギターとキーボードが織り成すクラシック調のメロディックなリフ・ワークが高揚感を煽ります.軽く鼻にかかったような高音域が気持ちよく伸びていくヴォーカルは声の薄さを感じさせない魅力的な歌唱を披露します.ヒステリックな高音域が鼓膜に突き刺さるようなプロダクションは今ひとつでせっかく打数の多いドラムもスカスカに軽いのが非常に残念.ベースも緩すぎる輪郭がもったいない. #2:クリアーなトーンで紡がれる勇壮な響きのギター・リフが軽快に駆ける.#3:キャッチーなヴォーカル・メロディを載せてドラムが疾走する.#6:キャッチーなギター・リフとよく伸びるハイ・トーン・ヴォーカルが歌うメロディが強力.#8:メタリックに疾走するリフとドラムを相手にヴォーカルが叙情的なメロディ・ラインを響かせる.#10:哀愁を帯びたヴォーカル・メロディを歌い上げるカバー曲は本来のイタリア語バージョンの#12の方が良い感じ. |
|
PERSONNEL
|
⇐HOME ⇑TOP |
LABYRINTH (2003;4th) A | |
ギター・リフがアグレッシヴに牽引するメロディック・メタル.割とストレートにキャッチーなフレーズを繰り出すギターとキーボードと併走するヴォーカル・ラインもキャッチーな中に叙情性を含んだメロディが耳を惹きます.このあたりはヴォーカルのヘタレ声質をうまく活かしたメロディ作りの賜物です.リフに積極的に絡んでいくベースや打数の多いドラムは良い動きをするものの,エッジが緩くつぶれ気味なサウンドでは少々不満が残ります. #1:疾走するギター・リフとドラムが高揚感のあるヴォーカル・メロディをドライヴする.#2:哀愁成分を含んだキャッチーなヴォーカル・メロディをギター・リフが緊迫感を加えて牽引する.#4:スリリングなリフをアグレッシヴに踏み倒すバス・ドラが走らせる.#5:ピアノとベースが生み出す哀愁の世界にヘヴィなギターが切り込んでくる.#9:キーボードがリフにソロに叙情性を高める裏でベースがよく動いている.#10:澄み切った雰囲気のインストに魅惑のヴォーカルが浮かび上がる. |
|
PERSONNEL
|
⇐HOME ⇑TOP |
FREEMAN (2005;5th) C+ | |
ヘヴィなサウンドのリフにヘタレ・ハイ・トーンが載るメロディック・メタル.全体的にファットで粗く歪んだヘヴィなサウンドは特にベースに効いていて攻撃性を増す一方で,ヴォーカル・メロディはヴォーカルの柔らかなヘタレ声質を活かした叙情性を湛えます.このあたりのバランスを図りかねたのかメロディが無難な印象になった感じがあります.ギターやキーボードのメロディ指向のソロは良い感じに叙情性を叩き込んでいきます.サウンドは好みではないですが結構前に出てくるリズム隊の攻撃性も魅力. #6:叙情的なヴォーカル・メロディに存在感のあるリズム隊がアクセントを加える.#7:スポークン・ヴォーカルを交えながら哀愁のメロディを紡ぐ.#10:キャッチーに駆けるメロディ・ラインにスペーシーなキーボードが装飾を加える. |
|
PERSONNEL
|
⇐HOME ⇑TOP |
6 DAYS TO NOWHERE (2007;6th) B | |
ヘタレ・ハイ・トーンを核に据えたメロディック・メタル.叙情的なメロディを余裕の感じられる柔らかなハイ・トーンが魅力的に歌い上げています.この基本路線は堅持しつつヘヴィな方向へのアプローチもリズム隊主導で行っています.ドラムは打数の多いプレイを繰り出す反面,わざとかもしれませんがサウンドが軽めなことが多いので少々勢いは殺がれます.ヴォーカルが兼任するベースも意外にうねりを持ったフレーズを突っ込んでくるので侮れません.キーボードはスペーシーな装飾に注力します. #2:肩の力の抜けたヴォーカルが勇壮メロディを歌いあげる.#3:デス・ヴォーカルとブラスト・ビートが空回りしているもののメロディ自体は悪くない.#4:浮遊感を持たせるシンセ装飾と叙情メロディにベースが絡む.#7:メカニカルなリフがダークに走る裏でスペーシーなキーボードがふわふわと揺れる.#12:シンフォニックなキーボードを中心としながらダークなリフと突発的に叩きまくるドラムがアクセントをつける. |
|
PERSONNEL
|
⇐HOME ⇑TOP |
RETUEN TO HEAVEN DENIED PT.II (2010;7th) A | |
ヴォーカルが紡ぐ叙情メロディが耳を惹くメロディック・スピード・メタル.ファストな刻みの間を縫ってメタリックなフレーズを叩き込むギターとデジタルな装飾を施すキーボードを疾走ツー・バスが追い立てる王道展開ですがメロディはさすがの高品質.ファルセットを交えつつ魅力的なヘタレ高音域を響かせるヴォーカルのパフォーマンスも大いに叙情性を高めています.所々にオカズを入れながら安定した疾走をキープするドラムも良い働きです.難を言えばギターの速弾きソロは少々パターン化した感じが今ひとつ燃え上がりに欠けます. #2:デジタルなキーボードを加えながら緩急をつけたキャッチーなヴォーカルが走る.#3:叙情的なメロディを表情豊かに歌い上げるヴォーカルが魅力.#4:跳ね回るリフ・ワークに載った高揚感のあるヴォーカル・メロディが耳を惹きつける.#6:見事な疾走っぷりのドラムに載せたコーラスのヴォーカル・メロディがキャッチーに響く.#7:ヴォーカルの魅力を最大限に発揮する哀愁の旋律が沁みる.#8:キーボードが主導する疾走チューンに叙情的なギター・ソロを挿し込む.#9:強烈な哀愁をまとったヴォーカルをスペーシーなキーボードが飾る.#10:産業ロック的な叙情性を込めたヴォーカル・メロディをギターが強力にブーストする. |
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL
|
⇐HOME ⇑TOP |
ARCHITECTURE OF A GOD (2017;8th) 7 | |
ソフトに鼻にかかったハイ・トーン・ヴォーカルを核としたメロディック・メタル。キャッチーな叙情性を湛えたメロディをプッシュする高品質の内容ですが少々綺麗にまとまり過ぎている節もあって7点。ヴォーカルの声質を活かすためかゆったりと伸び代を確保する傾向にあるメロディ・ラインは類似性も感じますが、そこは演奏陣でメリハリをつけてしっかりとフォローします。ギターはテクニカルな速弾きソロを交えながら勇壮メロディを奏で、キーボードは透明感のある電子音で叙情性を湛えたメロディを余裕たっぷりに叩き込みます。ベースは基本的にボトムに沈みますが、たまにアクセントを付けに来ます。ドラムは張りのある疾走感をパワフルに叩き込みつつシンバルで表情を付けていきます。
#1:キャッチーなヴォーカル・メロディにインスト陣が少々のスリルを加えて走る。#2:勇壮メロディに叙情性を練り込んで放つヴォーカルが良い。#3:疾走ツーバスに緊迫感のあるギター・ワークがテクニカルに挑みかかる。#4:柔らかなヴォーカルとメロディックなギターとスペーシーなキーボードが叙情性を織り上げる。
#7:劇的な展開をヘヴィにメロディックに結い上げるギターが良いしヴォーカルも良い。#11:疾駆するリズム隊の駆動力にヴォーカルとキーボードで叙情性を組み入れる。
|
|
PERSONNEL
|
⇐HOME ⇑TOP |
WELCOME TO THE ABSURD CIRCUS (2021;9th) 8 | |
FR CD 1084 |
叙情メロディが疾走するメロディック・パワー・メタル。哀愁も混ぜ込むキャッチーなメロディをヘヴィなリズム隊がパワフルに駆動する王道展開をハイ・クオリティに送る内容で8点。全体的には湿った空気感ですがギター・サウンドがカラッとした明るさを持ち込むことも多々あります。ヴォーカルはファルセットの多用に特徴を出しながら柔らかな中高音域を響かせます。ギターはメロディを絡めた刻みで疾走感の中にも叙情性を加えて展開します。キーボードは基本的に装飾の位置にいてソロとリフの補完に前に出てくる印象。ベースは少々ぼやけて団子になりますが強い圧で速いリズムを刻みます。ドラムは埋もれがちになりますが疾走するキックを軸に駆動力はパワフルに供給します。
#1:叙情性を練り込んだメロディを奏でるギターとキーボードが耳を惹く。#2:疾走するリズム隊に並走してメロディを刻むギターがアグレッシヴな情感を放つ。#3:ブリッジの煌びやかなキーボードをゴリゴリ駆動するリズム隊の構図が良い。#5:勇壮メロディを奏でるギターに抑え気味のキャッチーなヴォーカル・メロディも良く合う。#6:軽快な疾走感に湿った情感を含んだメロディが映える。#7:アグレッションに振った疾走感をギターとヴォーカルのボルテージの高さが補強する。#11:勇壮メロディをアグレッシヴにプッシュするリズム・ワークがヘヴィに駆ける。
|
|
PERSONNEL
|
ADDITIONAL |
⇐HOME ⇑TOP |