Ville Viljanen | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
Jarkko Kakko | Guitar | 1st 2nd 3rd |
Jori Haukio | Guitar | 1st 2nd 3rd |
Andi Gillion | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
Andhe Chandler | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th |
Teemu Heinola | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Mikko Sipola | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Toni Nummelin | Keyboard | 1st |
Joona Kukkola | Keyboard | 1st 2nd 3rd |
INHUMANITY (2003;1st) B+ | |
フィンランド産メロディック・デス・メタル・バンドの1作目. ツイン・ギターによって繰り出される音世界に圧倒されるアルバム.叙情的なメロディのリフも然ることながら,ソロの素晴らしさは特筆モノ.クリアー・トーンでの流麗な速弾きを詰め込みながらも構築美に溢れるソロには脱帽です.反面叙情メロディを奏でないリフに関してはいまいちの感も強いのですが.シンガーは厚みの無いデス声で,個人的にあまり魅力を感じないタイプってのもそのあたりを目立たせているようで.悶絶ソロに叙情メロディも組合わせてしまった#2,4,8はとにかく凶悪.パワー・バラードっぽい#10もかなりの破壊力です.ついでにカバー#11も慟哭のメロディが炸裂する良い選曲. |
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PERSONNEL
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THE UNBORN (2005;2nd) A | |
フィンランド産メロディック・デス・メタル. 北欧美旋律とブルータルなインスト・ワークが織り成す北欧メロディック・デス.アルバム全編を貫く漆黒の闇の中に仄かに煌く叙情メロディこそがまさしく北欧バンドの真髄.破壊力を増したリズム・ワークに比すると若干奥行きに欠けるものの,硬いサウンドのドラムもなかなかの活躍をみせます.ヴォーカルもより深みを増したハーフ・ウェットのデス声に進化,高域成分が乗ったときに更に魅力的な声が出るようになりました.注文をつけるとすれば,前述のドラム・サウンドに加えてこもり気味のベースと引っ込んだクリーン・ギターのプロダクションを何とかして欲しいところ. ヴァースの攻撃力は格段の増加をみせつつ,コーラスでは叙情メロディを奏でるキーボードが心をえぐる#2.ARCH ENEMY タイプのリフとマシンガン・ドラムのマッチングが心地よい#3.不穏なキーで進行するギター・リフが魅力の#5.ストリングス系のキーボード・サウンドで奏でられるリフが強力な#7.暗黒叙事詩的なエンディング#10も凶悪な煽情力を放ちます. |
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LIBERATION = TERMINATION (2007;3rd) A | |
フィンランド産メロディック・デス・メタル.ドラムは別の人が叩いているようですが. 高品質のツイン・ギター・ワークが聴き所のメロディック・デス・メタル.炸裂音で刻むメカニカルなリズム・ワーク,北欧特有の叙情メロディをテクニカルに叩きつけるギター・ソロ,効果的な装飾を加えるキーボードとインスト陣のパフォーマンスが見事です.湿式咆哮系ヴォーカルも表現力の点で幅が広がってますますよくなりました.ドラムは叩きっぷりの割に曇り気味のサウンドで損してる感じです. 緊迫感のあるヴァースのギター・リフにアグレッションを加えるリズム隊が良い#2.強力な求心力を発揮するギター・ワークを組み込んだ#3.間髪入れずにインスト陣が爆走を開始する#4.インタールード#6は高揚感を併せ持つ叙情メロディが強力.ヴォーカルの表現力の向上をアピールするスローな暗黒チューン#8.#9では弾きまくり傾向が色濃く表れます. |
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PERSONNEL
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... AND DEATH SAID LIVE (2012;4th) B+ | |
メタリックなギター・リフが主導するメロディック・デス・メタル.叙情成分を少々交えながら勇壮に駆け抜ける攻撃性が魅力です.ヴォーカルは軽く湿った咆哮型のデス声で,湿度由来の声質の重さを引き摺らないパワーがあります.小刻みに動き回る緊迫感を含んだ勇壮なリフの合間にクリーンなトーンのハーモニーを組み込むギター・チームが楽曲にメロディックな色付けをしていきます.ベースはあまり主張せずに陰に隠れがちですが,ソリッドなインパクトで突き進むドラムをサポートしながらヘヴィな駆動力を発現させます. #3:ギター・リフが煽情力を伴ってメロディックに駆け抜ける.#4:メカニカルな動きをしながらアグレッシヴに駆けるギターとそれを先導するドラムが良い.#5:軽快な動きで叙情性を叩き込むギターがアグレッシヴなヴォーカルを飾る.#6:勇壮なメロディを小刻みに弾き出すギターの裏でリズム隊がパワフルに疾駆する.#10:テクニカルに弾きまくるギターがソロで聴かせるメロディックなプレイが魅力的に響く.#11:勇壮なリフの合間に弾き出されるテクニカルなギター・ワークに叙情性をしっかりと練り込む. |
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PERSONNEL
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DAWN OF THE 5TH ERA (2014;5th) A | |
メロディックなギターが疾駆するメロディック・デス・メタル。哀愁のメロディをメタリックなアプローチでアグレッシヴに叩き込みます。ヴォーカルは軽く湿った攻撃的な咆哮が叙情メロディと良いマッチング。ギターはクリアーな叙情メロディをテクニカルに弾き出して楽曲の煽情力を高める中心的な役割を果たします。ベースはファットに膨らむサウンドで淡々とボトムを埋めます。ドラムはサウンド的に引いていますが豊富な足数を軸にして強烈な叩きっぷりを披露。 #2:トレブリーなリフで緊迫感を煽りながら緩急つけてメロディを弾き出すギターが良い。#3:ドラムの爆発力を活かして勇壮に突撃する。#4:奇妙なタイム感でテクニカルにうねる弦楽器隊のリフが耳を惹く。#6:リズミカルに踊るヴォーカルとギターに勇壮な叙情メロディを練り込む。#9:激走するリズム隊を土台にして刻みまくるギターが鮮烈な疾走感を持ち込む。#11:緩急を付けながらも動きまくる弦楽器隊が良い駆動力を生む。 |
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PERSONNEL
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EMBERS OF A DYING WORLD (2017;6th) 8 | |
勇壮メロディを軽快に叩きつけるメロディック・デス・メタル。キラキラとした攻撃性に加えてオーケストレーションでの盛り上げ方も効果的で8点。リフのリズム・パターンに引き出しが少ないのが弱点と言えば弱点ではありますが、スケール感のあるキーボードの装飾でカバーできています。クリーンなトーンのリード・ギターとシンフォニックなキーボードによる哀愁成分も大量に含まれており、クワイアも荘厳さ壮大さを添加するスパイスとして上手に用いています。
・ヴォーカル: 所々に歌唱の粗さも覗かせるがハイ寄りの湿ったデス声で暴力性を担う
・ギター: スタッカートを効かせるリフに多少の類似性が感じられるもののリードの叙情メロディは魅力的 ・キーボード: オーケストレーションの荘厳な装飾とピアノの哀愁で空気感をコントロールする ・ベース: モコモコして細部はつぶれるがボトムで蠢いて厚みを加える ・ドラム: シャープに切れ上がった硬いヒットで軽快な疾走感を叩き込む |
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ADDITIONAL
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SEVEN (2020;7th) 7 | |
AFM 698-9 |
叙情メロディを細かく刻んでいくメロディック・デス・メタル。緩急をつけながらキラキラと忙しなく弾き出される叙情メロディが魅力で7点。ドラスティックな展開の多さは音数の多いリフの圧迫感を緩和する一方で高まった高揚感を殺ぐような面もあって良し悪しある感じです。ヴォーカルは高めのピッチの咆哮をややもたれ気味にアグレッシヴに吐き散らします。ギターは刻みのパターン的に類型化するところはありますがメロディの供給源として奮闘。キーボードはシンフォニックな装飾を中心に楽曲をゴージャスにキラキラに仕上げてきます。ベースはぼんやりとボトムに沈みますが厚みはあるので存在感はあります。ドラムは芯は硬めですがエッジがソフトで豊富な打数が団子になりがち。
#1:リズミカルに哀愁を刻むギター・リフにキラキラしたソロとシンフォニックな装飾が乗る。#2:破壊力のあるリズム・ワークが忙しなく弾きまくるギターとキーボードをプッシュする。#4:アグレッシヴに飛ばしまくる弦楽器隊の刻みをキーボードが壮麗に飾る。#7:勇壮メロディに叙情性を練りこみながら疾走ドラムに乗せて放つ。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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