Paul Gilbert | Vocal, Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th 12th |
Freddie Nelson | Vocal, Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Tony Spinner | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Bruce Bouillet | Guitar | 1st 2nd |
Scotty Johnsson | Guitar | 1st 2nd 3rd |
Mike Szuter | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
Craig Martini | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Kelly Lemieux | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th |
Kevin Chown | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Roland Guerin | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th |
Jeff Martin | Drums | 1st 2nd 3rd |
Johnny Fedevich | Drums | 1st 2nd |
Marco Minnemann | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Jeff Bowders | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th |
Thomas Lang | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Linus Of Hollywood | Keyboard, Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
David Richardson | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th |
Emi Gilbert | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th |
Asher Fulero | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th 11th |
KING OF CLUBS (1997;1st) C+ | |
コマーシャルなメロディを持ったギター・ポップ。ガチガチのテクニカル指向を期待すると大きな肩透かしですが、気を張らずに聴ける良いメロディを持った曲が揃っているのであとは好みの問題でしょう。朴訥としたナチュラルな声質を少々力ませるヴォーカルは楽曲の方向性にはマッチしており悪くありません。ドラムはバス・ドラの引っ込んだ質感に難はありますが打数の多さは十分に発揮しております。
#1:地味にベースが良い動きをするハード・ポップ。#2:ポップなギター・リフがリズミカルなドラムと一緒に跳ね回る。#10:ブーミーなサウンドのリフが緩急をつけてヘヴィに走る。
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FLYING DOG (1998;2nd) B | |
明るくキャッチーなハード・ポップ。基本的にナチュラルなボーカルが歌うポップなメロディを核にした楽曲が並ぶ内容。適度に肩の力を抜いたリフの合間にテクニカルなフレーズを軽く叩き込んでいくトリプル・ギターがアクセントになります。ゆったりとしかししっかりとボトムを支えるベースも良いプレイを聴かせます。
#1:爽やかなギターとヴォーカルのメロディが魅力。#3:ギター・リフが跳ねるハード・ポップにもソロ・バトルを組込む。#4:ラフにロックする中にもクワイアがしっかりとフックを仕掛ける。#6:ゆったりとしたポップなメロディとは裏腹にインスト陣はテクニカルにバトルしている。#9:若干のコミカルさを感じさせるギター・リフが凶悪な求心力を持って駆け抜ける。#11:悲哀に満ちたメロディにナチュラルなヴォーカルが意外にフィットする。#14:ハードにロックしつつヴォーカルの掛け合いを良いフックにしている。
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ALLIGATOR FARM (2000;3rd) C | |
ギター中心のハード・ポップ。良くも悪くもアメリカ的なポップ・パンクのエネルギー感を出したアルバム前半から、叙情性を増したキャッチーなメロディを繰り出すアルバム後半へと方向性は広めに取ってあります。リズム隊はわりと引っ込み気味のミックスで、特に張りのないドラム・サウンドはいまいちな感じ。間口の広い内容だとは思いますが、逆に特徴の薄いあっさり風味になっているような気がします。
#5:フックのある高速リフをギターがよってたかって弾き倒す。#9:テンション高く叩きまくるドラムと張り合うようにギターもテクニカルに弾きまくるインスト曲。
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BURNING ORGAN (2002;4th) D+ | |
ヴォーカルのメロディ・ラインを前に押し出すハード・ポップ。耳馴染みの良い柔らかなヴォーカルでなぞるコマーシャルなメロディが魅力。こっそりと打数を稼いでいるドラムもかなり上手いです。ただ自分の好みからすると BGM としては良いと思いますが積極的に聴くには全体的にもうひとつインパクトが足りないです。
#2:ソフトに流れていくキャッチーなメロディとは裏腹のドラムの叩きっぷりが光る。#3:ハードにドライヴするギター・リフが強力。#8:ドラムの圧巻の叩きっぷりが披露されますが明瞭さに欠けるサウンドがひたすら残念。
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SPACE SHIP ONE (2005;5th) B | |
パワフルなリズム隊がギター・リフを牽引するロック。ポップなヴォーカル・メロディを中核に据えつつ、ハードに攻める部分もまた魅力の一つです。メロディックなギター・リフはわりとシンプルにまとめた感じがありますが、その分いざ弾きまくったときの爆発力を引き立てます。全体的にこもり気味なサウンドは意図したものかもしれませんが、音の抜けの悪さがせっかくのドラムの良プレイをスポイルしていて残念。
#1:キャッチーな速弾きフレーズを組み入れながらポップに進行する。#3:パンキッシュに疾駆するギターとヴォーカルをドラムががっちりとフォロー。#5:ブリブリとヘヴィにのたうつベースと気持ちよく叩きまくるドラム・ソロが聴き所のインスト曲。#11:オーソドックスな叙情メロディを BEATLES ぽくクワイアを絡めてソフトになぞる。
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GET OUT OF MY YARD (2006;6th) A | |
キャッチーなメロディを超絶テクニックで繰り出すインストゥルメンタル作。光速の速弾きからポップスまでなんでもござれの真価を発揮した内容になっています。メロディを根底に置いた上でのテクニカルなフレーズは飽きの来ない魅力的な響きがあります。ドラムもまた多大な貢献をしており、ここぞという場面でパワフルに叩きまくるプレイは強力な武器です。
#2:ゆったりとしながらもパワフルなドラムのアタックが強力にギターを牽引する。#5:コミカルなメロディをテンション高く弾きまくる。#9:フュージョン調のスペーシーなギターがテクニカルにメロディを弾き出していく。#11:アップ・テンポに高速巡航するギターが扇情力の高いメロディを紡ぐ。#13:アコースティック・ギターでも圧巻の弾きっぷりを聴かせる。#14:キャッチーな躁系メロディをギターとドラムがテンション高く叩きつける。
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SILENCE FOLLOWED BY A DEAFENING ROAR (2008;7th) A | |
光速速弾きを主体とするギター・インストゥルメンタル。クラシックからポップまで雑食性のフレーズをテクニカルに弾きまくる構成ですが、メロディが充実しているのでダレは皆無です。リズム隊のしっかりとした重量感も楽曲に良い表情を与えています。積極的に前に出てうねりを効かせるベースもさることながらドラムが見事な働きをしています。バス・ドラが若干フラットなサウンドは好みから外れますが、打数の多さや圧力の高さには素晴らしいものがあります。
#1:叙情的なメロディを押しのけてギターが吼える。#2:ポップ・パンクの溌剌さを出しながらクラシカルなフレーズを交えてテクニカルに弾きまくる。#3:ヘヴィなリズム隊をバックにポップなメロディを弾き倒す。#4:重量感に富んだドラムが強力なインパクトを与える。#8:メタリックなフレーズが強烈な叩きっぷりのドラムと疾走する。#10:そこかしこにフックを仕掛けた薄味トーンの軽快なメロディが走る。#11:ゆったりと練り歩くヘヴィなリズム隊に哀愁を滲ませるギターが緩急つけて迫る。
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FUZZ UNIVERSE (2010;8th) A | |
ファットに歪んだリズム隊を土台にメロディックなギターが奔放に駆け回るインストゥルメンタル作。ロックだけでなくジャズ/フュージョンも絡めて方向性を広げたスタイルで、あまり複雑なテクニカル路線には走らずメロディと雰囲気作りに力を注いだような内容。重量感のあるリズム隊も隙間や溜めを利かせた余裕のあるプレイが好感触です。特にドラムのパワフルなアタックは打数以上に強烈な牽引力を発揮します。
#1:ヘヴィに迫るリズム隊をバックにメロディックなギターがテクニカルに走る。#5:フュージョンなギターが軽い叙情性を込めた透明なメロディを流麗に奏でる。#6:Edward Van Halen を思わせるフレージングで哀愁のメロディを繰り出す。#7:緩いジャズ・スタイルのリズム隊に載せてギターからオルガンまで各楽器のメロディックなソロを堪能できる。#10:明るくキャッチーなギターを従えたドラムが気持ちよく叩き散らす。#12:レトロにロックするギターとドラムが見事なプレイを聴かせる。
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VIBRATO (2012;9th) A | |
ポップなメロディを念頭においてテクニカルに展開するジャズ/フュージョン。基本となるメロディはコマーシャルでありつつ、そこにジャズやメタル由来のテクニカルなプレイを惜しげもなくねじ込んできます。ギターはメタル成分を強めにフュージョン的なスペーシーなアプローチも多用する感じになっています。他のインスト陣はジャズ臭がかなり強く、キーボードが上手いことその雰囲気を盛り上げる良い働きをします。ベースは少々の遠慮がうかがえるような気もしますが、ここぞというときの弾きっぷりが強烈。ドラムもジャズを基盤にしてテクニカルにグルーヴィーに緩急つけて叩きまくる圧巻のプレイ。
#2:ジャズっぽくテクニカルに弾き出されるメロディの裏で叩き散らされるドラムが強烈。#3:ファンキーに繰り出されるメロディが魅力。#4:後半にかけて徐々に難度を上げてくるリズム・ワークが強力。#6:ジャズ・スタイルのテクニカルなリズム隊に載せてキーボードとギターがよいメロディを叩き込んでいく。
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STONE PUSHING UPHILL MAN (2014;Cover) D+ | |
ロック/ポップスのインストゥルメンタル・カバー・アルバム。端々に聴かせるテクニカルなオカズやソロは流石の腕前ですが、元曲が有名なのとヴォーカル・メロディを大事にしているので正直なところBGMな印象にとどまります。ドラムは基本的には安定稼働でオカズもごく少量ですがKennyのアタックの強さは流石。
#6:軽快に弾きまくるギターは勿論リズミカルに支えるリズム隊も良い。
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I CAN DESTROY (2016;10th) A | |
ポップなメロディをヴォーカルとギターが歌うハード・ロック。緩いブルーズからメタリックな速い曲まで幅はそれなりにありますが、キャッチーなメロディにテクニカルなスパイスを練り込むスタイルは高水準で一貫しておりA評価。スタンダードな構成の曲もテンポを変えたり、マルチ・ヴォーカルでアクセントを付けるなどしているので、アレンジ面でも楽しく聴けます。基本的に明るくポップな方向性なのでサウンドもウォームなのですが、それでも伝わってくるドラムのパワー感はさすがです。
・ヴォーカル: 中音域担当のPaulと高音域担当の他3人が適宜入り乱れながらそれぞれに味のある歌唱を披露 ・ギター: 弾きまくり傾向ですがメロディそのものはポップでキャッチーな職人芸 ・ベース: 太くファットなサウンドでギターのサポートをしつつテクニカルな側面も随所に覗かせる ・ドラム: 爆発力を秘めながら楽曲の求めに応じて重いヒットを飛ばす |
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BEHOLD ELECTRIC GUITAR (2019;11th) 4 | |
MTR75872 |
ジャズ成分強めのギター・インストゥルメンタル。テクニカルではあるもののレイドバックした印象の残る内容で気持ちが昂るポイントに欠けるので4点。ロックらしさが希薄なところも少々物足りなく、ここが評価の分かれ目になりそうな気がします。ギターはフュージョンとジャズのスタイルを半々くらいの割合で切り替えながらテクニカルな側面をしっかりと聴かせます。ベースは基本的には裏方仕事に専念しますが太いサウンドは足元をしっかりと支えます。ドラムは曲によって入れ替わりますが重さと硬さを備えた叩きっぷりのよさは共通します。
#1:ギターとピアノが軽くバトルしながら埃っぽいメロディをテクニカルに放り込んでくる。#3:メタリックな速弾きフレーズをポップに仕立てるもコーラス相当部分で弛緩してしまうのが残念。#4:エネルギッシュに弾きまくるギターとキーボードをリズム隊が控えめながらもしっかりと駆動する。#11:リズムを刻みまくるファンキーなパートの合間に何度も組み込まれるスポークン・パートで都度熱が冷めるのが残念。
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WEREWOLVES OF PORTLAND (2021;12th) 5 | |
TPC76252 |
キャッチーなメロディを紡ぐフュージョン。ポップなメロディをギターが歌うスタイルが主体でどちらかといえばBGM的な内容で5点。テクニカルな面も見せますがあくまでメロディ主導のスタンスは崩さないので総じてゆったりムードに落ち着きます。ギターはポップなメロディを太めに歪むサウンドでメリハリをつけて繰り出す余裕のパフォーマンス。ベースは主役を喰うまではいかずとも動きとメロディのあるプレイ。ドラムは豊富な手数で硬さと重さのあるビートをテクニカルに叩き込みます。
#2:左右でキャッチーなメロディの掛け合いをするギターがポップに進行する。#3:メカニカルな速い刻みの弦楽器隊をドラムもガツガツ追い立てる。#4:流れを支えるリズム隊にレトロな風味もあるギターが見せ場を作りながら奔放に弾きまくる。#10:埃っぽさをキャッチーに繰り出す足元ではドラムが暴れる。
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