website Truth Inside the Shades (2004;1st) Core (2006;2nd) Shin-Ken (2009;3rd) Spiritual Migration (2013;4th) Aathma (2017;5th) Metanoia (2022;6th) |
Marc Martins | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Carlos Lozano | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Jordi Gorgues | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th |
Filipe Baldaia | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Toni Mestre | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Aleix Dorca | Drums | 1st 2nd |
Marc Mas | Drums | 1st 2nd 3rd 4th |
Sergi Verdeguer | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
Miguel Espinosa | Keyboard, Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th |
CORE (2006;2nd) A | |
アンドラ産プログレッシヴ・デス・メタル。1曲あたり20分オーバーなので輸入盤だと曲にインデックスが付いてる模様、感想文書く身からするとそっちの方が楽だった。 プログレッシヴ・メタルの楽曲にデス・ヴォーカルを載せた内容。ヴォーカルはハーフ・ウェットのハイ・ピッチと低音のグロウル、ノーマルと3種の使い分けです。SYMPHONY X や DREAM THEATER に源流が見えるメロディのあるギター・リフをメインに展開していくので聴きやすく、ダレもこないように仕上げられています。ギター・ソロ、キーボード・ソロの充実振りも良い感じです。中東系の匂いがする女声ヴォーカルのメロディ・ラインも良いアクセントです。 高揚感を伴うプログレ・メタル全開のギター・リフで展開する#1は中盤から終盤のキーボードを交えて叙情メロディを紡ぎあげるソロ・ワークも上々。ダークでアグレッシヴな序盤から退廃的なノーマル・ヴォイス・パートを挟んで、叙情メロディ・パートをぶつけてくる#2。キーボード主導のプログレッシヴなリフからブルータル・パートへつなぎ、高揚感のあるインスト・ワークを叩き込む#3も展開は似てますが聴き応えがあります。 |
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PERSONNEL
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SHIN-KEN (2009;3rd) A | |
アンドラ産プログレッシヴ・デス・メタル。 テクニカルな速弾きギターを中核に据えて展開していくプログレッシヴ・デス・メタル。勇壮なメロディのギター・リフで疾走するパートがメインとなりますが、随所に顔を出す荒涼とした哀愁のメロディがスパイスとして効いて来ます。緩急つけて弾きまくるギター・ワークに陰日なたにからむキーボードもよい装飾を施します。日本映画をモチーフにしていることでたまに奏でる和風メロディも違和感はありません。単調になりがちなデス・ヴォーカルはブラック・メタル的な湿式声とグロウルの掛け合いで上手い具合に変化をつけていきます。 小刻みにリズムを変えながらギターとドラムがアグレッシヴに展開していく#3。枯れた哀愁を振り撒く凶悪な殺傷力を誇るメロディ・ラインにノーマル・ヴォイスのヴォーカルが見事にマッチした#7。ギターとキーボードがテクニカルなフレーズを叩き込みながら勇壮なメロディのリフで疾走する#8。ドラムが良い叩きっぷりを聴かせる導入パートから叙情性を加えながらギター・リフに不穏さも添加していく#10。ギターとキーボードがメロディックに締める#12もノーマル・ヴォイスのもたらす枯れた叙情感が良いです。 |
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PERSONNEL
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SPIRITUAL MIGRATION (2013;4th) A+ | |
流麗なメロディを展開させるプログレッシヴ・デス・メタル。アグレッシヴに攻めるパートと身を切るような哀愁を垂れ流すパートにメリハリをつけながら進んでいきます。ヴォーカルは清濁交えて3種類あり、湿った絶叫型と深い咆哮型のデス・ヴォイスに加えて朴訥とした中音域ノーマル・ヴォイスの使い分けでもテンションを調整します。ギターはテクニカルなリズムの刻みとネオ・クラシカル臭もする速弾きソロをこなし、キーボードが叙情性の増強に奔走します。ベースは緩めの分厚いサウンドで散らかりがちなリズムの土台をしっかりと築きます。ドラムは煩雑なリズム・チェンジを行いながら硬いサウンドでテクニカルに叩きまくって潤沢な駆動力を供給し、特にインスト曲にその真価を発揮します。 #2:グニグニとリズムを弄りながらテクニカルなメロディを叩きつける。#3:ギターとドラムが複雑なチャレンジをするがヴォーカルはストレートに感情を吐き出す。#5:暴れまくるドラムとダークな弦楽器隊の攻撃性を練り込みながら叙情メロディを構築する。#8:デジタル風味のソリッドなリズム・ワークにキャッチーなメロディを載せて走る。#9:慟哭のメロディをドラムが支えるインスト曲。#12:激しく乱舞するメロディにヴォーカルとドラムがメリハリを付けながら絡んでいく。 |
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PERSONNEL
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AATHMA (2017;5th) 5 | |
緊張と弛緩を織り交ぜて展開するプログレッシヴ・デス・メタル。奇怪なリズムに技巧と激情を散りばめ、その間を縫うようにアンビエントなメロディを入れてきますが、全体的にメロディが弱くて途中で集中力がガタ落ちになるので5点。ヴォーカルはアグレッシヴな咆哮とナチュラルな中音域を演奏スタイルに合わせて振り分けます。ギターはリズムの刻みに力が入りますがソロも勿論テクニカルに弾き倒します。キーボードは浮遊感のあるメロディをゆったりと展開する役割を担います。ベースは奥に埋もれて刻みがうまく浮かんできません。ドラムはタイトなサウンドで楽曲の背骨となってテクニカルに暴れます。
#3:ギターを中心にメタリックな情感を走らせる。#4:ダークな空気を漂わせながら偏執的にテンポを弄り倒すリズム・ワークに続くギター・ソロはテクニカルながらもメロディック。#7:メタリックなメロディを忙しなく叩き込んでいくギターが良い。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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METANOIA (2022;6th) 6 | |
NPR1111DP |
劇場志向のプログレッシヴ・デス・メタル。テクニカルなヘヴィネスと振り幅の大きな緩急が織り成す壮大な世界観が魅力で6点。アンビエントな方向性も持ちますがどちらかといえばサウンドトラック的なスタイルであり物語性は感じ取りやすいです。ヴォーカルは柔らかな中音域ノーマルとハイとローの絶叫を組み替えながら世界観を構築します。ギターはトリッキーなリズムに無機的な速弾きを載せるスタイルが基本線。キーボードは鬱々とした重苦しい情感をこれでもかとプッシュしてきます。ベースはぼんやりとした輪郭でたまに最深部まで沈み込んでヘヴィネスを放ちます。ドラムはテクニカルな疾走感を硬いサウンドでこれでもかと叩き込んでくる強烈なパフォーマンス。
#2:トリッキーに刻み倒すリズム・ワークにヴォーカルの掛け合いが劇的な緊迫感を重ねる。#3:ダウン・チューニングされた低音に乗ってオカルティックな空気を撒き散らす。#7:楽器隊の暴走するテクニカルなヘヴィネスと沈痛な哀愁のコントラストが効く。#9:叙情メロディを細かく刻むギターとキーボードをメカニカルにリズム隊が駆動していく。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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