website Seventh Sign (2003;1st) Parallel Lives (2006;2nd) Sacrifice (2010;3rd) Wall Of Silence (2016;4th) |
Nicklas Sonne | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th |
Torben Enevoldsen | Guitar, Bass, Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th |
Dennis Hansen | Drums | 1st 2nd 3rd 4th |
THE SEVENTH SIGN (2003;1st) A- | |
デンマーク出身ギタリスト,トーベン・エンヴォルドセンにより結成されたバンドのデビュー作.メンバーにはex-LION'S
SHAREのアンディ・エングベルグ,VANDEN PLASのアンドレアス・リルが参加.ゲストでPLANET Xのデレク・シェリニアンとVANDEN
PLASのギュンター・ヴェルノのKey組がプレイ. ヘヴィなリフとフュージョン系の音色による浮遊感溢れるソロ・ワークの対比がプログレッシヴ・メタル好きに訴えかけるアルバム.全体的にミドルテンポでまとめた楽曲は抜群の歌唱力を持つアンディの力量とも相まって非常に高品質な叙情性を叩き出します.ソロには冗長すぎる部分も感じられますが,基本的にはテクニカルでありながらも清々とした響きのある良いプレイであると思います.哀愁のメロディが炸裂する#3,4,6は脱水症状での殺傷力抜群.メタリックな魅力を持つ#1,2,陰鬱な雰囲気の#5,8にもフックがあり,アルバムの方向性としては手を広げすぎな印象を受けつつも曲自体は良いと思います. |
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PERSONNEL
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PARALLEL LIVES (2006;2nd) B++ | |
プログレッシヴ・メタル.ex-LION'S SHARE
メンバーとの合併プロジェクト化.ゲストで Pontus Egberg (B;ex-LION'S
SHARE),Mats Olausson (Key;ex-YNGWIE
MALMSTEEN)
が参加. ヘヴィなリフを基調とするプログレッシヴ・メタル・アルバム.クリア・トーンのギターによって紡がれるメロディは硬く冷たい叙情性に満ち,厚くブーストされたベース・サウンドと相まって陰鬱な雰囲気を強くかもし出します.そんな方向性の割りにドラム・サウンドが軽めなのが惜しいところ.ヴォーカルは相変わらず上手く,バンドの方向性にもよく合った声質で高品質のパフォーマンスを発揮します.一方ギター・ソロはテクニック的にはかなりのものを持っているのですが,似たような上昇フレーズを予想できるタイミングで頻繁に組込んでくるので,この辺りをもう少し練り込んで来られるとたまらないのですが. ダークなリフに乗せる哀切を滲ませたヴォーカル・メロディが良い#2.淡々とリフレインされる哀愁のギター・メロディと叙情メロディを歌い上げるヴォーカル・デュオのパフォーマンスが琴線を震わせる#3.オカズを入れながら走るドラムとキャッチーなヴォーカル・メロディが魅力の#5.キャッチーなリフのメタル曲に聖歌的なクワイアが色を添える#8はコンセプト作の本編ラストにマッチした良い曲です. |
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PERSONNEL
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SACRIFICE (2010;3rd) C+ | |
フュージョン系の澄んだサウンドで繰り出されるヘヴィ・メタル.プログレッシヴ・メタルな速弾きフレーズを織り込みながら透明感のあるメロディを奏でていくギターが中心となり,ベースとリズム・ギターでヘヴィネスを担うスタイル.しかしながらリフの弱さと淡白に駆けるリズム・ワークで全体的に地味な印象に落ち着いてしまい,これというセールス・ポイントが見つからないところが残念.ヴォーカルはパワーのあるナチュラルな中高音域の魅力を活かした安心の上手さですが,楽曲の弱さをカバーするには至らないのもまた事実.ドラムもサウンドが浅いためか弦楽器隊に押されて影が薄いです. #2:ダークなヴァースから一転叙情性を伴って爽やかに抜けるコーラスが耳を惹く.#5:透明感のあるギター・サウンドがマッチする枯れた哀愁のメロディが沁みる.#8:ドライヴ感のあるギター・リフがキャッチーなヴォーカル・メロディを載せて軽快に走る.#10:叙情系ハード・ロック調のギター・リフと疾駆するリズム隊が良い駆動力を発揮する. |
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PERSONNEL
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WALL OF SILENCE (2016;4th) B+ | |
ヘヴィな叙情性を圧送するヘヴィ・メタル。ソリッドで冷たいヘヴィネスを放つ演奏と、それを熱く塗り替えるヴォーカルのパフォーマンスが強力でB+評価。ヴォーカルは軽くハスキーな中高音域をパワフルに躍動させる歌唱が魅力。ギターは無機的な空気感を生むリフとリズムをテクニカルなソロで彩りながら展開。キーボードは基本的に隙間を活かした装飾に取り組みますがたまにリフにも顔を出します。ベースはギターのサポートで深みを加えることが多い印象。ドラムは普段は打数抑えめですがその分フィルにエネルギーを注ぎます。 #1:跳ねるようにスピード感を増すコーラスの盛り上がりが良い。#2:キャッチーなスピード感でメロディックに攻めるギターをドラムがしっかり支える。#5:ブルータルな低音を響かせる弦楽器隊がイーヴルなメロディをドライヴする。#6:気の抜けたバック・ヴォーカルの合いの手が快活な楽曲には逆にフックになる。#8:ギターのドライヴ感を受け継いでヴォーカルもハードに駆ける。#9:ヘヴィな重量感のリズム・ワークで熱唱ヴォーカルが勢いをつけて駆ける。 |
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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