Georg Neuhauser | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
Clementine Delauney | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th |
Thomas Buchberger | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th |
Chris Hermsdörfer | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
Simon Holzknecht | Bass | 1st 2nd |
Fabio D'Amore | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
Andreas Schipflinger | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th 6th 7th |
Mario Hirzinger | Keyboard | 1st 2nd 3rd |
WORDS UNTOLD & DREAMS UNLIVED (2007;1st) A | |
哀愁を感じさせる叙情メロディを紡ぐメロディック・パワー・メタル.スムースな Tony Kakko といった趣の鼻にかかった柔らかなハイ・トーンのヴォーカルがなぞる叙情的なメロディが非常に魅力的です.ギターはテクニカルな面はほどほどに良いメロディを若干の様式臭を加えながら弾いていき,シンフォニックな装飾を施すキーボードと共にヴォーカル・メロディをブーストします.ヘヴィネスを引き受けるベースは派手な動きは聴かせませんがリフにはしっかりと絡んできます.基本姿勢は疾走のドラムも引き気味のサウンドながら打数豊富なプレイを叩き込みます.
#2:ギターとキーボードがキャッチーなヴォーカル・メロディを軽快に走らせる.#4:哀愁成分を含んだヴォーカル・メロディをキラキラしたキーボードが飾る.#5:ヘヴィなリズム隊を引き連れてコーラスで殺傷力を増すヴォーカル・メロディが凶悪.#9:哀愁のキーボードをファットなリズム・ワークが大仰に支えて疾駆する.#10:プログレ・メタルなリフの応酬をするギターとキーボードが魅力.
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PERSONNEL
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FALLEN SANCTUARY (2008;2nd) B+ | |
シンフォニックな装飾を施したメロディック・パワー・メタル.叙情的なヴォーカル・メロディを中核に据えてキーボードが積極的に装飾を加えていく傾向が強いです.そのキーボードはオーケストレーション一辺倒という訳ではなくしっかりとリフにも絡んできます.どちらかというとリズム・ワークに力点を置くギターはメタリックな色を加えるリフに存在をアピールします.基本的には控え目なリズム隊も機を見ると前に出てくる積極性は忘れません.
#1:キャッチーなメロディ・ラインにドラマ性を叩き込むオーケストレーションが良い働きをする.#2:叩きっぷりの良いドラムに載ってキャッチーなメロディが駆ける.#3:哀愁を備えたスケールの大きさを感じさせるヴォーカル・メロディをシンフォニックな装飾が惹き立てる.#6:ヴォーカルとキーボードが紡ぐ爽やかなメロディをリズム隊が走らせる.
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PERSONNEL
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DEATH & LEGACY (2011;3rd) C+ | |
シンフォニックな装飾をふんだんに取り込んだメロディック・パワー・メタル.柔らかなハイ・トーン・ヴォーカルを前面に押し出してキーボードが雰囲気をサポートするような構成ですが,肝心のヴォーカル・メロディが特にコーラス・パートにおいて地味目なためにいまひとつ煮え切らない印象が残ります.ブリッジの高揚感がアルバムを通して似たような雰囲気のミドル・テンポのコーラスで一気にトーン・ダウンしがちなのが非常に惜しいです.随所に流麗なメロディを投下していくギターがかなりの奮闘を聴かせるのは好感触,キーボードを絡めるシンフォニック・アレンジも非常に効果的なのですが.ドラムはサウンド的にも少々影が薄め.
#4:ネオ・クラシカル臭をまとって叩き込まれるギター・ワークが魅力.#7:叙情成分を湛えるメロディにメタリックなギターが切れ込んでくる.#10:コーラスのキャッチーなメロディに混声ヴォーカルが映える.#16:ギターとキーボードが緊迫感を伴ってメタリックに駆ける.
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PERSONNEL
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WAR OF AGES (2013;4th) B | |
オーケストレーションを入れてドラマティックに進行するメロディック・メタル.全体としてはヴォーカルを前に出す方向性で,インスト陣によるヤマ場の盛り上げ方がもう一歩足りない印象を受けるのが惜しいです.女性ヴォーカルをクレジットしていますがメインは変わらず男性ヴォーカルで柔らかな中高音域をねっとりと聴かせます.ギターはリズムの刻みと堅実なソロに注力する傾向でさほど積極性は見せません.ベースはあまり動き回らずに低音域を厚めに埋める働きがメイン.ドラムもヒット感よりは厚みで楽曲を駆動するスタイル.
#1:コーラスの叙情的なヴォーカル・メロディが魅力.#5:疾走ドラムを土台にしてキーボードとギターが織り成す勇壮メロディにヴォーカルが叙情成分を添加する.#6:ヘヴィに走るヴァースから展開して若干ポップな雰囲気になるコーラスが良い.#8:力技の場面展開をする感はあれどもコーラスの哀愁成分は大きな魅力.#9:民謡調の勇壮メロディに載って軽快に繰り出されるコーラスのヴォーカルの掛け合いが大きなフックになる.
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PERSONNEL
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CODEX ATLANTICUS (2016;5th) A+ | |
叙情性をアグレッシヴに紡ぐシンフォニック・メタル。オーケストレーションの装飾をまとって壮大に盛り上がる叙情メロディが魅力的でA+評価。ヴォーカルは柔らかな中高音域を絶妙な力加減で溜めを作って叙情性を包み込みます。ギターはメタリックなリズム・ワークとメロディックなソロで攻撃性を補完。キーボードはシンフォニックな世界観の構築で非正規メンバーながら決定的な役割を果たします。ベースは芯こそぼやけますがボトムから着実に支えます。ドラムは全体的に埋もれますがヒットはパワフルな駆動力を生みます。
#2:叙情メロディを炸裂させるコーラスのヴォーカル・メロディが良い。#3:メタリックなギター・ワークに時にアグレッシヴになりながらも叙情性を付与するヴォーカル・ワークが良い。#5:オーケストレーションにも疾走感を持たせて演奏陣がハードに駆ける。#7:壮大なスケール感を出すオーケストレーションにヴォーカルもクワイアを重ねて果敢に立ち向かう。#9:オーケストレーションに彩られた爽快なメロディを軽快に歌い上げる。#11:軽い緊迫感に叙情メロディを浸して走る演奏にヴォーカルが情感豊かに響く。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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LIONHEART (2017;6th) 8 | |
NPR 721 DP |
柔らかなヴォーカルをヘヴィに飾るプログレッシヴ・メタル。ヴォーカルとキーボードによる壮麗な世界観とバンドのメタリックなヘヴィネスが合わさって強力な煽情力を生み出していて8点。勇壮メロディを主体にするので、ヴォーカルが若干力負けしそうなところをリズム隊がしっかり支えています。ヴォーカルは叙情表現に真価を発揮する柔らかな中高音域ですがエピカルなメロディにも対応してきます。ギターはヘヴィに歪んだリズム・ワークで攻撃性を担いながらメロディックなソロを展開。キーボードはシンフォニックな装いで壮麗な世界観を演出。ベースは存在感に乏しいですが他の音数が減るとしっかりと仕事が聴こえます。ドラムは硬いスネアを武器に重くなり過ぎないソリッドな疾走感を叩き込みます。
#2:オーケストレーションで飾られた爽快感のあるヴォーカル・メロディをドラムがハードに駆動する。#3:キーボードとヴォーカルで勇壮メロディを悠々と響かせながらも裏ではドラムが爆走する。#5:勇ましいヴォーカル・ワークに張り合うようにソロもテクニカルにボルテージを上げてくる。#9:ヴァースでヴォーカルをスイッチして攻撃性を上げながらコーラスの煽情力あふれるメロディにつなげる。#12:ヘヴィな低音を効かせる弦楽器隊にヴォーカルとキーボードは変わらぬ哀愁を振りかける。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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THE LAST KNIGHT (2020;7th) 6 | |
NPR 920 DP |
オーケストレーションを効かせたメロディック・パワー・メタル。ケルト風勇壮メロディをドラマティックに展開させていく内容は水準以上ですがキラーな一曲には欠けるので6点。曲は良いのですが、ヴォーカル・メロディが中核でそれをサポートするオーケストラという構図にはありがちな煮え切らなさがあります。ヴォーカルは鼻にかかった甘い中高音域で爽快なメロディを歌い上げます。ギターは曲にアグレッシヴな要素が絡まなければほぼソロ楽器の扱いになります。キーボードはオーケストラでリフや装飾を担う割とメインの立ち位置。ベースはかなり強調された重さをボトムに敷いて楽曲を支えます。ドラムは埋もれる部分も多いですがパワフルに叩きまくっている様子も垣間見えます。
#2:ダークな空気を漂わせながらコーラスの勇壮メロディへ向けてボルテージを上げていく。#3:コーラスの勇壮メロディを歌う厚いヴォーカル・チームが高揚感を増す。#8:壮大なサウンドスケープを支えるリズム隊のヘヴィネスが良い。#9:爽快さのあるキャッチーなヴォーカル・メロディを快活に放つ。#10:アグレッシヴなリズム隊が哀愁を交えて走るヴォーカルとギターのメロディをプッシュする。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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