website Shadows Over Lothadruin (2012;1st) Wardens Of the West Wind (2015;2nd) Stonehymn (2017;3rd) Wintersaga (2019;4th) Warfront (2022;5th) |
Francesco Cavalieri | Vocal | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Claudio Falconcini | Guitar | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Alessio Consani | Bass | 1st |
Cristiano Bertocchi | Bass | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Daniele Visconti | Drums | 1st 2nd 3rd |
Federico Gatti | Drums | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
Federico Meranda | Keyboard | 1st 2nd 3rd 4th 5th |
SHADOWS OVER LOTHADRUIN (2012;1st) 8 | |
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キーボードを中心に劇的な展開を繰り広げるフォーク・メタル。哀愁を練り込んだ勇壮メロディを軽快に繰り出すヘヴィな楽曲が魅力で8点。程々に仰々しいオーケストレーションも良い感じにメロディにフォーカスしています。ヴォーカルはナチュラルめの中高音域でほどほどに力の抜けたパフォーマンス。ギターは勇壮メロディのリフとソロでアグレッシヴな面を受け持ちます。キーボードは電子音のシンフォニックなフォーク・メロディで叙情性を入れてくるイメージ。ベースはわりと強めの圧で前に出てきますがぼやけ気味でもあります。ドラムは硬いインパクトを重視したサウンドで軽快な疾走感を叩き込みます。
#2:哀愁を滲ませるメロディを織り上げるヴォーカル・ワークが良い。#4:枯れた哀愁を前面に出すピアノとギターにヴォーカルもよく馴染む。#5:哀愁のヴォーカル・メロディをドラマティックに吐き出すヴォーカルにヘヴィなベースがアクセントを入れる。#6:ポツポツと哀愁を紡ぐキーボードに軽い勇壮さを備えたヴォーカル・メロディもドラマティックに絡む。#8:キーボードとヴォーカルが紡ぐ爽快叙情メロディをメタリックなヘヴィネスで支える。#9:じっとりとした叙情性をアコースティック主体の演奏陣に乗せてヴォーカルが強力に吐き出す。#10:プログレッシヴに展開するストーリー性のあるメロディがアルバムを綺麗に締める。
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PERSONNEL
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WARDENS OF THE WEST WIND (2015;2nd) 8 | |
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オーケストレーションでドラマ性を増すメロディック・パワー・メタル。フォーキーなメロディと粗野なヴォーカル・ワークが枯れた叙情性を展開する内容で8点。映画音楽的な世界観をヴォーカル・チームの埃っぽさが引き立てて壮大なスケール感を導きます。ヴォーカルは力みながらもナチュラル寄りの中高音域を厚めのバック・ヴォーカルで彩ります。ギターは荒れた攻撃的なサウンドでゴリゴリと速いリズムを刻みます。キーボードは厚いオーケストレーションでアルバムの世界観を構築する中核的な役割。ベースはぼやけがちですがボトムに響く低音の厚みは強めです。ドラムは硬い高めのキックを中心にヒットはパワフルで駆動力十分。
#2:フォーキーなメロディを歌い上げる厚いヴォーカル・ワークが泥臭い情感を盛り上げる。#4:軽快な民謡に疾走ドラムとオーケストレーションで緊迫感を加えてくる。#8:ヘヴィなリズム・ワークに乗って勢いよくヴォーカルが走り抜ける後ろにはキーボードの装飾が効く。#9:メタリックに緊迫感を刻み倒すギターに不穏なキーボードでブーストをかける。
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PERSONNEL
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STONEHYMN (2017;3rd) 8 | |
ヴォーカル・ワークにキャッチーな要素を盛り込むフォーク・メタル。エピカルな勇壮さとフォーキーな高揚感をヴォーカル中心に織り上げるスタイルは王道展開とは言え楽しく聴けるので8点。演奏よりはヴォーカルに主眼を置いている感があるためその辺で好みは割れるかもしれません。ヴォーカルは中音域を泥臭く響かせるスタイルで、歌劇的な装飾もふんだんに加えます。ギターはリズム・ワークが主体でエレクトリックよりはアコースティックのメロディ・ラインに存在感を発揮します。キーボードはエピカルな空気感を盛り上げるのに奮闘。ベースはあまり浮上してきませんがボトムでたまに響きます。ドラムは軽快な疾走感の供給に貢献しますがサウンド的には一歩奥に引いた感じです。
#2:ヴォーカル・ワークにフックを組み入れつつキャッチーな勇壮メロディが軽快に走る。#3:オペラチックなヴォーカル・チームがエピカルな雰囲気を増強して勇ましく進行する。#4:ホイッスルと掛け合いヴォーカル・ワークにわかりやすいフックを設ける。#7:枯れた叙情性を漂わせながらパワフルに進行する。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL |
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WINTERSAGA (2019;4th) 7 | |
NPR 859 JC |
合唱スタイルに情感が増すフォーク・メタル。駆け足のテンポで繰り出されるフォーク・メロディをヘヴィにコミカルに仕上げる内容で7点。アルバム後半は枯れた哀愁を積極的に打ち出すのでそこのギャップは大きいです。ヴォーカルはラフに吼える中音域をメインにしますが、コーラスでは人数を重ねて唱歌感を出して煽情力を高めます。ギターはリズムの刻みが主であまり前に出てきません。キーボードはストリングスとメロディを分け合いながら管楽器系のサウンドで楽曲をリード。ベースはボトムの深いところにずっしりと根を張ります。ドラムは重さよりは瞬発力重視で硬いヒットをガンガン放り込んできます。
#2:フォーキーなメロディを勇壮に仕立てて泥臭く疾走する。#3:粗野なヴォーカル・チームが紡ぐポップな民謡を高速で打ち出す。#5:耳当たりの良いメロディを愚直に歌い上げるヴォーカルが感傷的に響く。#8:ギターとストリングスが練り上げる哀愁を含んだメロディ・ラインにヴォーカルの枯れた情感がマッチする。
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PERSONNEL
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ADDITIONAL
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WARFRONT (2022;5th) 9 | |
NPR1121DGS |
エピカルな暑苦しさを前面に出すフォーク・メタル。質実剛健というイメージのヴォーカル・チームが先導する高揚感あふれる楽曲群が素晴らしく9点。パワフルに繰り出してくる民謡調のドラマティックな情感がたまりません。ヴォーカルは腹に力の入った中音域で朗々と叙情メロディを歌い上げます。ギターはあまりアピールせずにリズム・ワークに注力する印象。キーボードはシンフォニックなサウンドで埃っぽい叙情性を生む中心的な立ち位置。ベースはボトムを埋めますが圧自体は弱めでぼんやりと聴こえます。ドラムは疾走するキックにスネアとシンバルでアクセントを入れながらパワフルに進行。
#2:フォーキーな叙情性をバックに太い勇壮メロディを響かせるヴォーカルが魅力。#3:厚く漢臭いヴォーカル・ラインをドラマティックに飾るキーボードが熱い。#4:リズミカルに突き進むヴォーカルの叙情性を埃っぽくギターとキーボードで飾る。#5:ややデジタル味を強めたリズム・ワークに乗った枯れた哀愁が良い。#7:躍動感のある叙情性を放つヴォーカルをベースがボトムから淡々と支える。#9:ゆったりとしたドラマティックな演奏に枯れたヴォーカルが加える雰囲気がマッチする。
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PERSONNEL
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